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maroninsky @ Re[1]:感想『風の歌を聴け』(12/22) Dance in the Skyさんコメントありがとう…
Dance in the Sky @ Re:感想『風の歌を聴け』(12/22) 羊をめぐるの方はTarshaさんも以前読んで…
maroninsky @ Re:決して取り乱さないヒトでぇ~す!(07/05) Dance in the Skyさんコメントありがとう…
maroninsky @ Re:堂々巡りになっちゃうけど(07/05) Dance in the Skyさんコメントありがとう…
maroninsky @ まあ コメントありがとうございます。 大切…

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カテゴリ: 書評、感想
 「此所では喜劇ばかり流行る」
この句が向田邦子著『阿修羅のごとく』に引用されていたので興味がわき、夏目漱石著『虞美人草』を読んだ。漱石が職業作家となって最初の作品らしい。


 あらすじ
 藤尾という美しく聡明だが気位が高い女性を中心にして描かれる物語。
 兄である甲野が財産を継いでおり、世俗の毒に塗れた母が血が繋がってない事から娘である藤尾に婿を取らせて財産を譲らせ、自分の世話と安泰を画策する。
 藤尾も親の意趣に沿い婿となり得る小野と恋仲になる。しかし小野には5年前に結婚を約束していた相手・小夜子がいて、上京して来て恩師である小夜子の父・弧堂先生が決断を迫る。事情が徐々にもつれだし、小野は苦悩する。
 しかし事情を知った道義に厚い宗近親子が小野を諭し、真面目に生きることの大切さに目覚め、全てを正直に打ち明け、道義を重んじ小夜子と一緒になることを藤尾に打ち明ける。
 全てを知り、目の前で自分のプライドをズタズタにされた藤尾は卒倒。帰らぬ人となって、全ての計画が水泡に帰した藤尾の母は悔やんで、物語の幕が閉じられる。


 感想

 反対に善は?宗近兄妹、甲野、弧堂先生父子だろう。
 前半の京都旅行の部分がゆっくりで全ての人物が出てくるまでが難読。文章がやたらに装飾されてあるから読み難い。
 でも甲野さんの文明論の問答や個々の人物は面白い。
 しかし小野が最後あっさり翻るのにはご都合主義を感じる。その後も無いのでなんだかブツ切れ。

 漱石作品だから人物の心理は面白いし、女性の会話にある腹の探り合い、駆け引きを描いていると思う。
 最後死んでしまうのが気に食わないけど、終盤の展開はテンポが良くて面白かった。
 でもやはり漱石の中では珍しく入るところの少ない作品だった。





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Last updated  2006/03/30 07:19:26 PM
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