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maroninsky @ Re[1]:感想『風の歌を聴け』(12/22) Dance in the Skyさんコメントありがとう…
Dance in the Sky @ Re:感想『風の歌を聴け』(12/22) 羊をめぐるの方はTarshaさんも以前読んで…
maroninsky @ Re:決して取り乱さないヒトでぇ~す!(07/05) Dance in the Skyさんコメントありがとう…
maroninsky @ Re:堂々巡りになっちゃうけど(07/05) Dance in the Skyさんコメントありがとう…
maroninsky @ まあ コメントありがとうございます。 大切…

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カテゴリ: 書評、感想
 アーシュラ・K.ル=グウィン作『ゲド戦記第5巻アースシーの風』を読んだ。最後の巻とされている作品。(ネタバレ一切考慮に入れてません)


 4巻からまた数十年が経過した所から話が始まる。
 お話としては毎夜冥界の入り口に迷い込みうなされるまじない師ハンノキをメインとする死後の世界についての動き、テハヌーを中心とした竜の動き、王レバンネンとカルガドの王女の動き、物語はこの3つの筋が合わさって展開する。
 死後の世界と思われていた場所は実はまじない師たちが永遠の生命を得るために西の果てのそのまた西に竜たちが住んでいた土地を奪い石垣を築いた。まじない師たちの魂は知らず死後そこに向かう事になり永遠の生を希望していないものまでその地で生き続ける事となった。この巻ではその石垣を壊し、魂を開放する役を修繕屋であるハンノキが担う。
 自由を選ぶ代わりに所有を放棄したものは竜となり、所有を選んだものは人間となった。テハヌーが竜になり太古の風に乗って竜たちと西に向かう事で完全に世界を住み分けることとなる。
 王レバンネンとカルガドの王女セセラクはお互いを蔑視し合う。しかしテルーの働き、セセラクの努力と勇気により理解しあうようになる。


 ゲドが序盤に登場する以外、回想や話題に上るのみで出番が頗る少ない。4巻もそのような感じだったけれど存在感はあった。今回、それも薄い。3巻で彼の役目は終わったのだから脇役なのだろうな。
 アースシーの世界観としては生死を繰り返す輪廻転生の考えに統一されはしないがそれが残る事になり、結果としてそうなる。西洋の人がファンタジーという西洋文化のひとつの中で東洋的世界観を受け入れるなんて不思議な作品だ。宮崎吾郎さんはこれが引っ掛かって3巻をそのまま描く事に躊躇したんだそうな(『ユリイカ』ル=グウィン特集より)。確かにそれはあるかもしれない。3巻までは死後の世界として描かれていた場所が実は死後の国ではないということになるのだから。でも軽く受け入れてしまった自分は東洋人だからだろうか。輪廻の世界観に慣れ親しんでいるせいもあるだろう。
 竜と人間の関係はなにか色んなものを連想させる。自由と所有。所有を選んだ側の強欲。なんだかアメリカのフロンティアを連想してしまった。


ゲド戦記(5)





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Last updated  2006/10/30 11:15:40 AM
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