【ベルギー】

calimero
ブリュッセルとブルージュ、おまけにカレー

サウサンプトンから1泊でベルギーに行きました。ドーバー(英)・カレー(仏)間のフェリーを使って大陸に渡ります。P&O Ferriesでは、昼の12時以降にドーバーを発ち、翌日の午後3時前にカレーを出る、という1泊のスケジュールだと、かなり安く行けるというのがわかったのでした(車1台、大人ふたりで往復33ユーロ)。ちなみに半日の日帰りだったら、フォルクスストーン(英)・カレー(仏)間の地下を、車ごと電車に乗せて横断するシャトルが安いようです。ベルギーに夕方着いて翌昼には発つので、開館時間が決まっている美術館をあまり回れなかったのが残念ですが、夜と朝の街歩きは十分に楽しみました。ついでに帰りには、カレーにある巨大ショッピングモールで、フランスの食品を買いこんできました。 (2003年8月1~2日)

P&O Ferries ドーバーカレー・・・ http://ww4.poferries.com/passenger/index.jsp Cite Europe ・・・ http://www.cite-europe.com/prod/index.jsp?pays=2


まずは、サウサンプトンからドーバーまでのドライブ。意外に遠くて疲れましたが、 ドーバーの崖White Cliff の景色は一見の価値あり。船は天候により「揺れる」危険があるものの、地下にもぐって何も見えないシャトルより、旅の気分が味わえます。船内には、レストランと免税店がぎっしり。せっかくこれからフランスに行くというのに、まずいイギリス料理をがしがしかきこんでいるイギリス人たちを尻目に、1時間ちょっとの船旅です。

カレーCalaisからブリュッセルBrusselまで、ひたすら高速を走ります。退屈な道。国境はノーチェック。フランスの高速にはサービスエリアがないけれど、ベルギーに入ったとたん、頻繁に出てきます(ガソリンはベルギーの方が高いらしい)。


laBandeDessineeブリュッセルに着いて、すぐに駆け込んだのが Centre Belge de la Bande Dessinee 。要するに 漫画博物館 。愛犬Milou(日本名スノーウィー)を連れて世界中を冒険する少年新聞特派員 Tintin のコレクションが楽しく、建て物も素敵。ホルタHortaという建築家が1906年に建てた 純アールデコ で、元デパートだったそうです。併設の漫画図書館では、中学生くらいの男の子がひとり、床にへたりこんで、夢中で漫画を読んでいました。半日くらいはねばっていそう。 「アールデコと漫画を読む長髪の少年」 、うっとり。充実のショップには、日本の漫画(ドラゴンボール、ジャングル大帝レオ、セーラームーンなど)の翻訳物もたくさんありました。


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衣装持ちの小便小僧 Manneken Pis


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ざっとメインの観光地を歩いて、 チョコレート (Gallerで購入、意外と安い)や ビスケット を買ったあとは、街中を離れ 世界一と“噂”のラーメン を食べに「やまと」へ。もともとフレンチのシェフだったのが、ラーメンが好きで店を開いたとのこと。お客さんは日本人のサラリーマンもいますが、現地の人の方が多いよう。しかし、ラーメンがもうとっくに出来ているのに、のんびり前菜に餃子を食べているベルギー人よ。早く食べなきゃのびるでしょっ!
夫はみそカツラーメン、わたしはチャーシューラーメン。各8ユーロ。わたしのラーメン嫌いを差し引いても、正直、味はそれほどでもありませんでした。世界のラーメン屋さんたち、もっとがんばってください。

やまと ・・・住所:Rue Francart 11 電話:02.502.28.93


hoteldeville食後は街中に戻って、 Grand’ Place へ再び。ゴシック、ルネッサンス、バロックがぎゅうぎゅうに詰まった広場です。やけに人がたくさん座り込んでいるけど、なんでだ?と思っていたら、夜10時半。チャイコフスキーの「1812」(ロシアのナポレオン戦勝記念曲ですね、ちなみにワーテルローはベルギーにありますね)に合わせて、 Hotel de Ville 市役所がカラフルにライトアップされる 光のコンサート 。これはなかなか楽しかった。デジカメの動画機能が活躍しました。

カフェでおいしいビール(夫)と、まずいワッフル(わたし)を飲食のあとは、再び国境を越えてフランスに入り、Lille郊外に1泊。ベルギー内に安いホテルがとれなかったのでちょっと遠回りになりました。



tzandbruges

翌朝早くに ブルージュBruges に向かいます。 ’T Zandという駅前広場の市場 へ。鶏肉のローストをやたらと大量に売っていました。あとは、乳製品、お魚の加工品(干物、酢漬け)、巣鴨地蔵通り風のおばちゃんの洋服の店など。たくさんあるパン屋の1軒でペストリーを買って朝食。
そこここからチョコレートが香る町をぶらぶらした後、 De Halve Maan(the half moon) というビールのブリューワリー博物館へ。古い工場跡で、今のビール製造過程をライブで見られるわけではないのが残念。オランダ語、フランス語、英語を駆使して説明してくれるけれど、おっそろしくなまった英語で何を言っているのか全然わからん・・・(はたしてBBCイングリッシュならわかったか?)。工場の屋上からの景色は言葉がわからなくても楽しめます。見学後は、チケットを1杯のビールと交換。そもそも酒が飲めないカラダでえらそうなことは言えないけれど、日本のビールよりぐっと軽やかでふくよかなおいしさ。まるで シャンペンみたいな上品なビール でした。


belgianboys学校の宿題で、なるべく多くの違った国籍の人に 「パスポートを持ったところを写真を撮らせてください」 とお願いしてまわっていた男の子たち。

絵も教会も見られず、船にも馬にも乗れず、残念な思いはあるものの、もうひとつのお楽しみ、フランスでの買い物に向けて12時にブルージュを後にします。カレーには、いろんなショッピングゾーンがありますが、その中のひとつ Cite Europe には、日本にも進出したスーパー Carrefourカルフール が入っています。大急ぎで、パン、タルト、チーズ、リンゴ入りのミートローフ(Ter Normande)など購入。こんな巨大スーパーの店内ベーカリーのでも、パンがおいしいって、やっぱりフランス。


POferries行きも帰りも幸い揺れなかったフェリー。行きの船は新しい型で船内からデッキに出られない構造だったけれど、帰りは旧式。海風にあたって、船と同じ速度でついてくるカモメを眺めます。イギリス人は、フランスから帰るところだというのに、またしてもイギリス料理をかっこんでました。



chouquettestintin

おみやげ。
左/ (上) カルフールのリンゴのタルト直径25cm(3.81ユーロ)、 (左下) カルフールのシューケット、 (右下) ブリュッセルの Dandoyのシナモンビスケット (おいしい、よく見ても何をかたどったのかわからない、半魚人ぽい)。
右/いやげものスノードーム(コレクション20個目)、絵葉書、お世話になったガイドブック、漫画博物館で買ったタンタンの筆箱。


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