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2006年07月09日
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 私は小心者のせいか 大きな仕事の前は眠れない。

 ゆっくり睡眠をとって 仕事に備えなければならないのに、子供の遠足の前日のように なかなか寝つけないのだ。

 確か国民文化祭の時も前日は4時間しか眠っていなかったと思うが。

 きょうは 前日が3~4時間しか寝てないので、かえって寝すぎて目が覚めなかったら大変と 目覚まし時計を枕元に二つも置いて寝たが、寝すぎどころか ウトウトと3時間寝たかどうか分らない。

 何しろ いつもは朝の7時頃 床に就く人間が 朝7時半に目覚ましをセットして寝るのだから 不安になるのも仕方がないだろう。

 昨日は置き抜けに 眠気覚ましの為 シャワーを浴びたが きょうは中止して トイレに行った。

 8時間 ひとりで司会をするとなると トイレに行っている暇はない。

 幸い 私は頻尿ではないので、小の方は 長時間行かなくても平気だが、気になるのは大の方で、備えあれば憂いなしで 念のため 行っておいたのだ。

 タクシーで会場に着くと、9時前だというのに もうお客さんが並んで待っている。



 客入れの前に 関係者がステージに正座して お払いの儀式。

 プロデューサーの横井さんをはじめ スタッフが用意した清酒とスルメ 昆布 塩を皆で口にして 舞台の安全を願う儀式を終了した。

 何だか 私も 初めてスタッフ(仲間)に加えて貰ったようで嬉しかった。

sannnokai

 ステージの方は 昨日のリハーサルで慣れたせいか、出演者の入れ替わりもスムーズで 手許のタイムテーブルを見ていると、絶えず 時間が巻いていて、予定の5時半終了が30分も早く終わってしまった。

 私としては 早く終わり過ぎて 悪かったかなと 気になったが、ホールの関係者も出演者もむしろ喜んでいるようでほっとした。

 まあ 予定の時間をオーバーしてイライラされるよりいいかと 自分で納得したりした。

 アナウンスの席が 下手の出演者の通路の所にあり、昨日は 次の出演に備えてスタンバッている人たちの私語がうるさく、またそこで 三味線の調弦をする人がいたりして マイクが音を拾うのではないかと気になって アナウンスに集中出来なかった。

 リハーサルが終わって 三の会の駒三記会長に ミーティングで注意して頂くようにお願いしていたら、きょうは 随分静かになって 仕事に集中出来た。

 昨日のリハーサルでは曲目の間違いや 集中力不足、コメントの長短など色々の問題があって 自分の満足度としては70点ぐらいだったが、きょうは まあまあの出来で90点ぐらい いくのではないかというのが自己採点。

 解説の資料が少なく コメントが短い曲に限って 舞台の変換に時間が掛かり、(暫くお待ちください。・・・お待たせしました。それでは・・・)で処理しようとした所が3~4曲あったが、きょうはスタッフの方のテキパキとした処理で 舞台の転換が早まり、私に的確な指示を出して頂いて、何と1曲だけで済んだ。



 私はこれまでに 放送や舞台などで色んな仕事に携わってきたが、自己採点で 80点以上などというのは殆ど無く いつも後味の悪さを味わってきた。 
 これも司会者の宿命かと諦めていたが、きょうは不思議に その後味の悪さがない。有り難いことだ。


 ホテルでの打ち上げ開始の6時半まで 1時間半も空いてしまったので、長距離だが 歩いて行く事にし、途中 喫茶店に寄って コーヒーを飲んだりして時間を潰して、5分前に会場に着いたが もう打ち上げの宴会が始まっていた。

tigetu

        民謡歌手の小沢千月さん(左)と三の会の美波駒三記会長




 この男性に関しては面白いエピソードがある。

 発表会の途中 舞台裏で 時計の落し物があった。

 やや小ぶりで女性物のようだが、アナウンスをして欲しいと言われ、時計の裏を調べてみた。

 そうすると 皮のベルトに 名前(苗字)と電話番号 それに購入した日が曜日入りで書いてある。

 それによると まだ買ってから1ヶ月余りの新品のようだ。

 電話をしても お留守だろうから 苗字を言ってアナウンスを入れた。

 すぐに受け取りに来られた人は 予想に反して 年配の男性だった。

 打ち上げの会で 私の隣に座られた方が 何と その高倉さんという方だったのには驚いた。

 高倉さんは 駒三記会の鳴りものの師範。

 戦時中 海軍の通信兵としてラバウル島に 2度 派兵されたそうだ。

 激戦地のラバウルに2度も行って無事に帰ってこられるなんて、とても運のいい方のようだ。

 ラバウルと聞いて あの有名な(さ~らばラバウルよ)の軍歌の事を伺うと、意外な答えが帰ってきた。

 あの歌は内地で流行っていただけで 現地にいた兵隊は誰も聞いた事がないし、歌った事もないそうだ。

 以前観た映画で ラバウルから帰還する兵士たちが 島に別れを惜しみながら船上で あの歌を大合唱するシーンがあり、観ていて感動したものだが、あれは作り話だったんだ。

 何事も実際に体験した人に訊いてみないと分らないものだ。

 時計のベルトに名前や電話番号を書く几帳面さは きっと 戦死しても遺品が遺族に確実に届くようにとの戦場での知恵なのかもしれない。

 これは ご本人に確かめた訳ではなく 私の推測だが・・・。

 それにしても 購入日に金曜と 曜日まで書いてあるのは細かすぎると大笑いになった。

 そのお隣の もう一人の男性は きょうの舞台で 仁和加を披露された 博多仁和加振興会の古田会長。

 会長も 実は海軍の通信兵で、高倉さんとは知り合いの中、暫くはきょうの発表会ではなく、海軍の話に花が咲いた。

 その他 東芝EMIの歌手小沢千月さんや津軽三味線家元の澤田勝秋さんら きょうの特別出演の方々とも親しく お話をさせて頂いたが 皆さん一流の方なのに とても気さくで楽しいひと時を過ごさせて頂いた。





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最終更新日  2006年07月15日 02時19分29秒
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