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2007年01月16日
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 昨年11月 スイスで開かれた 世界知覚認識学会で、北海道大学医学部の斉藤教授が 画期的な研究発表をしたというニュースが飛び込んで来た。

 教授は世界共通の 痛みを表す単位を提案し 学会で認められたという。

 本来 痛みには個人差が多く、同じ刺激でも 主観によって感じ方が異なる為 客観的に数値で表す事は不可能と思われていた。

 彼が痛さの単位として発表したのは 1本の鼻毛を 1ニュートン(N)の力で引っ張る時に生じる痛みを 1HANAGEとしようというものだ。

 何故 鼻毛かというと、鼻の粘膜は 人体の中で一番個人差が小さく、性別や個人によって差がない事に注目したのだという。

 彼の提案は学会で承認され HANAGEは 世界共通の痛みの単位となった。

 地震の マグニチュード6の揺れといった単位同様 この痛さは50ハナゲというように表現される訳だ。

 発表によると、麻酔なしで 虫歯を抜いた時の痛さは500ハナゲ、足の小指を机などの角にぶつけた時の痛みは2~3キロハナゲ、そして お産の痛みは2.5~3.2メガハナゲだそうだ。

 お産の痛みは 我々男性には分らないが、もし男性がお産を体験したら 8割が発狂するか自殺すると言われている。



 1ハナゲの痛さが分らない人は 自分の鼻毛を思いっきり抜いてみることである。


 きょうの映画  「氷海の伝説」

 北アメリカ大陸最北端に住むイヌイットに 先祖代々語り継がれてきたアタナグユアト(足の速い人)の伝説を映画化したカナダ映画。

 キャストは全員 現地に住む人々で 台詞はすべてイヌイット語。

 白い氷原と青い空が果てしなく続く北極圏の雄大な自然と、役者たちの 演技によって表情を変えたりしないぎこちなさに、最初は単なる抒情詩的映画かな? と思って観ていた。3時間近い この映画を途中で眠らずに観られるだろうかと。

 所が 物語が進むにつれ 次第に引き込まれ、これは1大叙事詩である事が分ってきた。

 イヌイットの4世代にわたる愛憎の人間ドラマである。

 出演の女性たちが みな素朴で美しく 日本人によく似ている。

 勿論 現地の風習なのだろうが そのエガオの素敵な顔の 唇から耳にかけて みな 猫のヒゲのような薄い刺青があるのが気になった。

 撮影とはいえ 度肝を抜かれたのは 主人公が仲間に襲われ 極寒の氷原を 一糸纏わぬ全裸で逃げまわるシーン。

 足の速い人と呼ばれる 伝説の男だから このシーンは必要だったのだろうが、寒さはもとより スタッフを始め大勢が見守る中 さぞ恥ずかしかった事だろう。



 長時間のこのシーンにモザイクを入れる編集者の苦労も同情に値する。

 とに角 初めてイヌイットを描いた この1大叙事詩は カンヌ国際映画祭のカメラドール賞をはじめ 世界各地の映画祭で数々の賞を受賞した。





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最終更新日  2007年01月18日 02時31分05秒
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