南の横綱のRakuten部屋

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2010.10.26
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中学の1年だったか、2年だったか定かではないけど、
国語に時間に3~4編の詩から好きなのを選び暗記するという
授業があった。

他にはどんな詩があったか覚えてないが、一番好きだった
高見順の詩を暗記した。

なにげなしにその事を思い出したのでネットで探したら
あったので紹介。


おれの期待       高見 順


外へおれが散歩に出ると
ほのぐらい街を
少年がひとり走っていた
ひとりで新聞配達をしているのだ

おれが少年だった頃から
新聞は少年が配達していた
昔のあの少年は今
なにを配達しているだろう
ほのぐらいこの世間で

なにかおれも配達しているつもりで
今日まで生きてきたのだが

おれの仕事なのだが
この少年のようにひたむきに
おれはなにを配達しているだろうか

お早う けなげな少年よ
君は確実に配達できるのだ

知らないから配達できるのか
配達できるときに配達しておくがいい
楽じゃない配達をしている君に
そんなことを言うのは残酷か

おれがそれを自分に言っては
おれはもうなにも配達できないみたいだ
おれもおれなりに配達をつづけたい
おれを待っていてくれる人々に
幸いその配達先は僅かだから
そうだ おれはおれの心を配達しよう


当時は知らなかったが、作者が病床にあり、死も近かったという
ある日、病窓から見えた新聞配達する少年を詩に詠んだものです。

こんな長い文章をよく暗記できたなあと思う。





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Last updated  2010.10.26 22:49:00
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