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2007年01月20日
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昨年の12月31日、沖縄タイムス朝刊のオピニオン欄に私の投稿が載った。題名は「働く意欲」で、副題が「一瞬一瞬を懸命に生きる」でした。内容は行き倒れ寸前のホームレスにおにぎりとお茶を与え、千円札を与えた。その後、2ヶ月ほどして、そのホームレスが働く意欲を持ってリヤカーを引っ張っているのを見て安心し、喜んだ、という内容のものでした。

 豊見城市渡嘉敷に住んでおられる宮城恒彦はエッセイストクラブの会員で、元校長であります。青少年の道徳、倫理教育に熱心な方で、人類を救い、支えている数少ない愛と正義の味方であります。

 その宮城様が私の投稿に感動いたしまして、糸満市立西崎小学校2年1組の担任、富永眞智子先生にその投稿文を紹介したのであります。富永先生はさっそくそれをクラスで読み上げ、生徒たちに感想文を書かせ、それをまとめて私に送ってくれたのです。

 26名の生徒たちの一人ひとりの感想文を読んでいるうちに胸が熱くなりました。皆、心に真実の愛の輝きを放っていて、純粋無垢で豊穣な人間性がこの時空の隅々に広がって行くのが見えるようです。

その一つを紹介します。
「“働く意欲“ を聞いて、なかまよしかつさまは、髪の毛や、ひげをのばしほうだいの男の人に、よしかつさんのかばんから、おにぎりをあげたんですね。2日目は男の人がくるしそうにしてたんですね。お茶とおにぎりをあげたんですね。わたしは、よしかつさまは ”すごい“ とおもいました。
西ざき小2年1くみ みやぎしおん  」

わたしはこれから生徒一人ひとりに返事を書きます。人類の未来に輝く愛と正義と思いやりの光を見ながら・・・。

2006年12月31日の沖縄タイムスに載った投稿文




弁当箱は数日間も放置されていたもので、たとえ食べ残しがあったとしても腐敗して食えるような代物ではない。それでも男は執拗に指先で残飯を漁っていた。私はバックからおにぎりを取り出して彼に近づいた。汚れた皺だらけの黒い顔、痩せ細った手足、強烈な悪臭、同じ人間であるのになぜ、という悲痛な思いが込み上げた。

彼は数回の呼びかけでようやく私に気づき、差し出したおにぎりを躊躇った後で受け取った。私は彼に頭を下げた後、作業に戻った。

 翌日、男は再び現れた。道端に座り込んだ彼は喘ぐような息づかいをし、肩を落として今にも崩れそうであった。私は作業車の座席に置いてあったおにぎりとお茶を取って近づき、彼の足元に置いた。男は黙っていたが頭を下げた後、おにぎりをむさぼり、ペットボトルのお茶を飲んだ。それから四つ折にした千円札を手渡すと眼を潤ませて 「ありがとう」 と言った。

 「とんでもありません。こちらこそ受け取ってくれてありがとう」 私はそう言って現場に戻った。

 翌日、男は現れなかった。そして、次の日も、そのまた次の日も、それっきり姿を見せなくなった。どこかで行き倒れとなったのだろうか? ダンボールの中で凍死していないだろうか? 病気で倒れたのだろうか? 心配は次々と沸きあがってきた。しかし、二週間もするとそのことをすっかり忘れて仕事に追われる毎日となった。

それから二ヵ月ほど経ったある日、作業車を運転しての帰りに、踏み切りで一時停車した時、リヤカーを引く男が横をすれ違った。その顔を見た私は驚いた。おにぎりと四つ折の千円札をあげたあの男であった。リヤカーの中にはアルミ缶や屑鉄が積まれていた。相変わらず髭は伸び放題で、ボロを着ていたが、その眼は生きていた。働くという意欲が全身に漲っていた。

 彼に明日はない。しかし、それは命ある者すべてに言える事ではないだろうか? 何不自由なき者が一瞬にして事故で、病気で死んでしまう。富める者が幸せとは限らない現実。大切なことはこの一瞬であり、心の持ち方ではないのか? 野生の動物が一瞬一瞬を懸命に生きているように、あの男も今の今を懸命に働いて生きる努力をしている。

踏み切りを過ぎてバックミラーで男の姿を見ると、夕日に輪郭を輝かしながら長い影を引いて遠ざかっていくのが見えた。私は思わず「がんばれ!」 と心の中で叫んだ。





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最終更新日  2007年01月20日 08時40分50秒
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