潤風満帆☆ごきげん号!!

潤風満帆☆ごきげん号!!

October 28, 2008
XML
カテゴリ: 衝撃ッ!!
救急医療において、

ものすご~く嫌です。

不適切な使い方だと思っています。
本当はね。


意味合いとしては
辞書にも『順送り』としか載ってないのですが
この場合、
悪意あるニュアンスが感じられるのです。



守秘義務云々となかなか言わない主人も

「たらいまわしにされた患者さん」の話
一度だけ簡単にしてくれました。



ある時、遠方の地域の住所の患者さんから
主人にお手紙が届いたので
なぜ?と聞いたら

その男性は(40代)
出張でこちらに来ていて
夜中に宿泊先のホテルで
心臓疾患で倒れて救急車に乗せられたと。


心臓疾患で倒れた場合

どういったわけか
ホテルに近い大きな総合病院の救急が
いくつも受け入れを断り
(理由までは知りません)

6つ目か7つ目くらいに

受け入れ承諾して
救急車で搬送されてきたそうです。



もう少し遅かったら
完全に手遅れで亡くなっていてもおかしくない
そんな状態でこられたその方・・・


退院してから丁寧なお礼状を届けて下さり
主人からもそんな話を聞くことが出来たのでした。


確かにその時
主人は「たらいまわし」と悪意ニュアンスで言いました。


真夜中の業務はきついです。
しかし、どこもここも、
そんなに救急指定病院が夜中に手いっぱいで
受け入れ不可能なんて・・・

倒れてからかなり時間の経った患者さんを見た時
「なんで!?(ここまでたらいまわし?)」と
思っただろうし
きっと主人は普段以上に
どんなことがあっても助けてみせる!と
意気込んだと思います。



今回、東京都立墨東病院を含む
8病院に受け入れを断られた妊婦が死亡した問題で
いろいろネットで検索してると

救急車に乗せられて
受け入れ病院にたどり着くまで
1時間くらいはスムーズな方だと読んで
びっくりしました。正直。

119番にかけてから救急車の到着が早くても
そのあとも迅速とは限らないんですよね・・・



国の責任、東京都の責任とバトルチックな映像も
テレビで見ました。

なんだか、そこでもめても(笑)って感じですけど
どんどん改善改革
さまざまな部所で進んでほしいですね。



主人がつぶやいていたのは
(ネットで医師の方が同じような発言をされてましたので
 安心して書きますが・笑)

この妊婦さんの場合
ただの難産での救急搬送ではなく
妊婦さんの脳内出血ということで

脳内出血を起こすということは
それまでにも血圧が高い状態になっていたのだろうけど
妊娠中の為それに応じた服薬も出来ない、
またその妊婦さんの健康状態も
倒れるまでの何週間なり1ヶ月前とかに
担当医が全く気付かなかったのかとか

主人いわく
臨床をやってる医者ならみんな思ってると思うけど
最初に診た産婦人科医さんの判断はどうだったのか・・・と
確かに、大変レアなケースであるので
難しい問題だと考え込んでましたけどね。





勿論、あの産婦人科の女医さんも
テレビで気丈に話されていて
救急の伝達にきちんと伝えたとおっしゃってましたが
きっといまだに今回のことで
悶々とされてるのではと心配します。
大丈夫なのかな・・・


まあ、そこにも
妊婦さんの命優先なのか
赤ちゃんの命が優先なのか、
勿論両方大事に決まってるし
両方救いたいのは当たり前だけど、

いよいよの場合
「どっちも!どっちも!」とごねて泣くことはできないわけで
主人はもし自分の奥さん(あ、私か)がそうなったら
究極の選択でお母さんの命優先にするらしいのですが、

まあ、この場合
主人だったら脳外科の救急のある病院に
つまり妊婦さんの脳内出血を優先で手術なりをすると。
ケースによって一概に言えないけど
そこで赤ちゃんを取り出すことも出来るし
周産期医療センターにまわすことに必死になるより
目指せ脳外科、みたいな選択をすると・・・


それでも、赤ちゃんが亡くなったりしたら
間違った判断だと叩かれるし
妊婦さんも赤ちゃんも助からないと
「なんてことをしたんだ!!」と叩かれる・・・


結局いまだに救急医療体制によって
助からない命はあってはならない
助かって当然、みたいな意識が
まだまだ世間にあるわけであって

(いや、救急だけじゃないです。
 普通に病状急変や手術の甲斐なく亡くなっても
 「どうしてくれるんだ!!」と怒鳴る込むご家族もおられます。)



心臓救命のAEDだって
一般の人がそれを使って救命活動して
惜しくも命が助からなかった場合
それは誰にも責められず罰せられないのですが、
もし医師がAED使って救えなかった場合
どうなると思いますか?

そう、そのとおり、そうなんですよ。



妊娠や出産は病気ではないと
昔からいいますが
妊娠も出産も本当は命がけなんです。
正常に妊娠全期通せて安産で産まれたら
それに越したことはないけど、
稀に命を落とすことは
どんなに医療技術が進んだ現代でもあるのです。

昔は産後のひだちが悪くて亡くなった話も
たまに聞くくらいあったと
母が言っていました。



たまたま参考になるページを見つけたので ここ
に貼っておきます。
お時間あれば読んでみて下さい。


↑ここにも載ってる話ですが
福島の産婦人科医の逮捕の時点以降
あちらこちらの自治体立病院で産科医が不足し、
診療を中止した病院が相次いでいるのだそうです。


最後になりましたが
脳内出血で産後亡くなれた女性のご冥福をお祈りいたします。
ご主人が会見で医療現場に感謝され
この死を無駄にしないように今後に生かしてほしいと
気丈に話されてることに胸を打たれました。
そのことに、感謝の気持ちさえ湧きました。


以下、ついでに
福島のニュースコピー載せておきます。
***********************



帝王切開ミスで医師逮捕 福島県立大野病院

帝王切開手術の無理な処置で女性を出血多量で死亡させ、
警察への届け出も怠ったとして、
福島県警富岡署は18日、
業務上過失致死と医師法違反の疑いで、
県立大野病院産婦人科医師を逮捕した。

調べでは、○○容疑者は2004年12月17日、
同県楢葉町の女性=当時(29)=が
帝王切開で出産した際、
子宮壁に癒着した胎盤を無理に手術用器具ではぎ取り、
出血多量で女性を死亡させた疑い。

また、この事故を24時間以内に警察に届けなかった疑い。
胎児は無事だった。
○○容疑者は事実関係を認めているという。


県の事故調査委員会は昨年3月、
「胎盤を無理にはがした行為自体が誤りで、
本来は子宮を摘出する必要があった」と指摘した。
胎盤癒着は2000?4000件に1件とされる珍しい症例で、
○○容疑者は胎盤癒着の執刀経験がなかったという。


○○容疑者は1996年に医師免許を取得。
産婦人科の専門医で、
大野病院には04年4月から勤務し、
年間200件近い出産を担当していた。

茂田士郎・県病院事業管理者は
「誠に残念だ。今後は警察の捜査状況を見守り、
良質な医療の提供と事故の再発防止に全力を尽くす」
とのコメントを出した。
県は既に遺族に謝罪し、賠償交渉を重ねている。

(2006年02月18日)






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  October 28, 2008 10:48:57 AM
[衝撃ッ!!] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: