潤風満帆☆ごきげん号!!

潤風満帆☆ごきげん号!!

April 4, 2019
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カテゴリ: テレビ
再放送を観ました

先日92歳で他界された
俳優 織本順吉さんのドキュメント番組

テレビの構成作家をされている
娘さんが撮影されたもの


昨夜と今日と
2回繰り返し観ました
何度でも見たくなります



緑と花に囲まれた

大半はお家での様子が
映されていて
所謂 高齢者の老いゆく様と
その家族の葛藤が
露わになっているのだけど


娘さんが両親のもとに
一カ月に一回程しか行けず
90歳の夫の面倒を
83歳の妻が一人でみるという
老老介護になっていて
夫婦が互いにストレスを抱えて

出てきたのだけど

私は放送見終わってすぐに
那須塩原を調べてみました

あんなに素敵な環境ではあるけど
つまりは辺鄙な田舎なわけで

行き届いてないエリアなのか?と
単純に思ったからです


いいえ、那須塩原であれど
イマドキやはり介護事業所はあり
ちゃんと福祉サービスが受けられるわけです

なのに、妻がお世話を一手に引き受けているのは
もしかしたら
ご夫婦がサービスの利用を
拒否されていたのか もしくは
織本さんが拒否されていたのか
まさか介護サービスの存在を
ご存知なかったとは思えないし…
娘さんが何よりその辺りは
わかっておられたはずなのに
老老介護をされていたことが
とても残念


83歳の妻は
そりゃあ 夫に離してもらえず
ずっと面倒みないといけない日々だと
疲れもするしイライラもするし


昼間少しだけでもいいから
介護ヘルパーさんにみてもらえたら
そして
ヘルパーさんに外出の付き添いを
お願い出来ていたら
織本さんも奥様も
負担が減って 良い方向に行った気が


たまりかねて
キツいことを言ってしまっても
最後には 夫の涙や鼻水を
拭ってあげる妻
そのシーンでも泣けましたが
他にも泣けるシーンが
いくつもありました



ナレーションでは
よく見かけるけど名前はわからない
脇役俳優であると
織本順吉さんのことが
語られたけれど

私は30年程前の
テレビドラマや映画を
をよく見るようになった頃から
ずーっと 織本順吉さんの
名前も存在も知っていましたし
大好きな俳優さんでした


俳優のお仕事に
いい意味で執着されて
晩年を生きておられた
織本順吉さん


老いてゆくにつれ
仕事の数が減ってゆくのに
その生活に順応出来ない様子


たまにお仕事が来ると
思うように台詞が回せなかったり
体が動かなかったりで
老いが進んだことが不甲斐なくて
自分自身が一番辛いけど
家族もまた同じように辛いわけだし

それでもお仕事がしたい
演じる俳優として
生きていたい

本音が抑えられないのに
どんどん身体がへたっていく現実


環境的にとても素晴らしく
穏やかな住まいだけど
賑やかな仲間や現場から
遠く離れた那須塩原で住まれていたことは

老いを進ませたのではないかと
全編見て思いました


コンビニに行くのも車だということは
歩いて行けない距離なわけで
織本さんが90過ぎても
車を運転したがったのも
気力の表れでもあったと思われ

その気力というのは
演じる能力をもっと出して生きたい
ということに通ずるのだと思いました


コンビニも病院も
車でないと行けないという環境
田舎の環境の良さを優先した生活


織本さんがそれを望んで
那須塩原におられたのだろうから

今さら
東京で専属トレーナーつけて
体力作りしたり
専属ドクターに体調管理も任せてたら
などと思うのは野暮


最後の出演ドラマとなった
『やすやぎの郷』
見てました

永眠されるシーンはとても辛く

そう遠くない先を予感させるようで
目を逸らたくもなりました



そして、やはり
長くおかずに訃報を知ることになり
とても悲しかったです



でも、このドキュメンタリー番組を
見ることが出来て

撮ってくださった娘さんに
そして面倒見続けられた奥様に
感謝の気持ちでいっぱいです



改めまして
織本順吉さんのご冥福を
お祈りいたします












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最終更新日  April 4, 2019 05:42:59 PM


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