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あの「フジツボ」ケースが復活しました! このSpacemaster Z-33はSpeedmaster X-33の後継機種らしいクォーツの多機能時計ですが、このケース形状を復活させたオメガ、嫌いじゃないです^^;) 1970年前後にいくつかのモデルで採用された、通称「フジツボ」ケース(火山:ボルケーノと呼ばれることも)。特に記憶に残っているのはやはり「フライトマスター」でしょう。製造期間が短かったため個体数が少い上、存在感抜群のケース形状と極太GMT針が目を引く独特なダイヤルは人気が高く、アンティーク市場ではそれなりに高値で取引されています(状態の良いものがそもそも少ないのですが)。 最近のオメガはシーマスター「プロプロフ」など過去のモデルの復刻モノが面白いです。オメガには復刻したら人気が出そうなデザインが多々あるので、是非とも最新技術をつぎ込んだ「復刻モノ」を出して欲しいです。12角形ダイヤルのコンステレーションやCラインケースなど。で、フジツボケースのフライトマスターはマストで^^;)まだまだ!東日本大震災被災地を応援しよう!!青森県/岩手県/宮城県/福島県/茨城県
2012.05.05
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「ダボサ(DAVOSA)」というブランドを良く耳にするようになったのは今年に入ってからのような気がしますが、そもそもどのようなブランドなのか、少し調べてみました(と言ってもネットで拾える程度ですが^^;) スイスに「ハスラー(Hasler)」という小さな時計メーカーがあります。家族経営に毛が生えた程度の規模のようですが、ハスラー家が時計の製造に携わったのが1881年。1917年には高級ブランドの時計組み立てを専門とする「Paul Hasler Terminages d'Horlogerie」社を設立、なかなか品質の高い仕事をしていたらしいです。現在もハスラー銘の懐中時計や腕時計を少量生産しており、ETAの6498や6497、7001、2824などを搭載したリーズナブルでクラシカルな時計で、日本にも少量が輸入されているようです。7001や2824を積んだ腕時計が2万円以下で売られており、私も以前から気になっていました。 話をダボサに戻しますが、ダボサブランドは1993年にハスラーがドイツの代理店「Bohle GmbH」との協力で始めたブランドです。日本では最近ユーロパッションが代理店になったことで耳にする機会が増えたのだと思います。 肝心の時計ですが、ラインナップは多彩でスポーツモデルからクラシカル系に、クロノグラフやGMT、パワリザなどを搭載したモデルで構成されており、デザインも悪くないといった印象です。機械はほぼETAですが、中にはSOPRODなどもあり、興味をそそられるラインナップです。そして価格ですが、中3針が6~7万円、GMTが9~10万円、クロノグラフが13万円前後(全て概略の定価)と、かなりリーズナブルな価格設定です。 ブランドの立ち位置としては、ちょっと前のエポスといったところでしょうか。エポスもリーズナブルとは言え、知名度の上昇に伴って価格もじわじわ上がっており、出始めのころのお得感は薄まってしまいました(といっても時計業界全体から見ればとても良心的な価格ですが)。 しかしエポスと大きく違うのはブランドの歴史でしょう。ダボサブランドとしては1993年誕生でエポスより10年も若いですが、本体のハスラーには100年を越える歴史があり、クォーツショックを生き抜いてスイスの時計産業を支えてきた老舗の一つです。 一見、ぽっと出のファッションブランドかと思ってしまいましたが、どっこい由緒正しいスイスの老舗という、機械式時計ファンの琴線に触れるようなブランドです。 ユーロパッションは「アクアノウティック」「エポス」「オリス」「グリモルディ」「マーティン・ブラウン」「ミューレ・グラスヒュッテ」などを扱っていますが、なかなか目の付け所が鋭いですねぇ~。 ダボサを探すユーロパッションの時計を探すアクアノウティックアントワーヌ・プレジウソエポスオリスグリモルディマーティン・ブラウンミューレ・グラスヒュッテペルレ
2008.10.13
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今年もバーゼルフェアが開催されましたが、まず注目はロレックス エクスプローラーIIのモデルチェンジです。 とても分かりやすい(^^;)24時間針のオリジナルモデルへの回帰といいましょうか、オレンジ色の大きな矢印型に変わりました。 ただし外観上の変更は、24時間針以外は他のスポーツモデル同様現行品のブラッシュアップに留まり、あからさまな初期モデルへの回帰は見られません。 目立つ変更点を挙げると、まずケースサイズ。40mmから42mmにサイズアップしました。今のご時世40mmはスポーツウォッチとしては確かに小ぶりだったかもしれません。他にはインデックスと時分針の大型化でしょうか。ロレックスの最近のモデルチェンジではみなアワーマーカーの大型化と時分針の拡幅による視認性の向上が図られており、このエクスプローラーIIでも同様の処理がなされています。実用性を追求するロレックスらしい変更と言えます。 そしてもう一か所、文字盤の「EXPLORER II」の文字が、24時間針と同じ鮮やかなオレンジ色になりました。これも最近のロレックスではお約束のようで、GMTマスターIIやミルガウスでも同じ手法が見られます。 さて、肝心の中身ですが、ムーブメントは現行のCal.3185からCal.3187になりました。一足先にモデルチェンジしたGMTマスターIIにはCal.3186が搭載されていましたが、さらに改良が加えられています。HPの説明から察するに、Cal.3186も3187も基本的には3185と同じですが、3186はひげゼンマイが「パラクロム」という材質(耐磁及び耐衝撃性に優れる)に変更されたもので、3187はさらにテンプの耐震装置が「パラフレックス」という最新のショックアブソーバに変更されています。 ただ、現行のエクスプローラーIIも、製造が新しいものにはCal.3186が積まれている、なんていう話も聞きますし、最近製造されたGMTマスターIIにもCal.3187が既に積まれている可能性も否定できません。少なくとも新型のエクスプローラーIIにはCal.3187が積まれることと思いますが、いつの間にか更に新しいものに変わっている、なんてことも無い話ではないでしょう。良くも悪くもそれがロレックスのやり方であり、モデルチェンジに関係なく常に最良のものを市場に提供したいという姿勢なのでしょう。ただユーザーがそれを知るには裏蓋を開けるしかない、というのがファンにはもどかしいところなのかも知れませんね^^;) ちなみにロレックスのCal.31〇5シリーズの優秀さは今更語るべくもないところですが、ざっとおさらいを。 なんと言っても調速機廻りの贅沢な構造とその恩恵による高精度でしょう。ひげゼンマイは姿勢差の少ない巻き上げひげ(一部の高級ブランド以外殆ど使っていない)を採用しており、更に最近はパラクロムという特殊な材質で造られています。調速は緩急針を持たないフリースプラングで、テンプについた2対のマイクロステラナットによる調速は、衝撃に強く、姿勢差も出にくい、非常に優れた調速機構と言えます。また、cal.318〇系は時針を1時間単位で単独で動かすことができ、海外旅行等で現地時間に調整するのが非常に簡単で便利です。(ETA2893系は時針単独操作ができないので海外での時刻合わせが結構面倒なんです) パワーリザーブやリバーサー式巻き上げ機構等は平凡と言わざるを得ませんが、この辺りの価格帯ではトップクラスの出来の良さです。 さて、個人的な感想を言わせて頂くと、「本気で欲しいかも」というのが正直なところで、円高なうちにそこそこ値が下がってくれたら真剣に購入を考えそうです^^;) 私の場合、ちょっとした思い入れがありまして、もともとアンチロレだったのですが、初期型のエクスプローラーIIだけはデザインが好きで、20年近く前に欲しいと思いつつ値段とNASA云々に負けてスピードマスターを買い、それ以来気になりつつ気が付けば100万円を超え、150万円を超え、とても手が出せない代物になってしまいました(たしか当時は40万円くらいで買えた)。 で、あのオレンジ色の24時間針復活です。できればインデックスや針も初期型に似せてくれればな~などと思いつつも、既に資金のやりくりを考え始めています...被災地を応援しよう!!青森県/岩手県/宮城県/福島県/茨城県
2011.04.10
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新しいクロノマット01が裏スケだったらな~と思っていた人は多かったんではないでしょうか? 昨年から新型クロノマット01に搭載された自社開発クロノグラフムーブメント「B01」は、コラムホイール作動に垂直クラッチを採用した本格的な自動巻きクロノグラフムーブメントで、発売以来高い評価を受けて確実にブライトリングのフラッグシップキャリバーの地位を築きつつあります。 腕時計を「プロ用の計測機械」と位置付けている同社には、ケースバックをスケルトンにするという選択はなく、裏蓋から機械が見える腕時計がラインナップに加わることはありませんでした。これは新型キャリバーB01を搭載したクロノマット01に対しても例外ではなく、ファンにはもどかしいジレンマに感じたことでしょう。 そんなクロノマット01になんとシースルーバックモデルが登場します。 インダイヤルの赤い針が目を引きますが、やはりキャリバーB01を「魅せる」ことにしたブライトリングの判断に関心がいきます。 裏蓋をくり抜き、そこにサファイアクリスタルをはめ込むことでムーブメントを見えるようにするわけですが、ムーブメントが見えること以外にメリットは無いと言えます。 全体の重量が軽くなる、というのは一見メリットに思われますが、実は重心が腕から離れることで付け心地が悪化する(座りが悪くなるとでもいいましょうか)と言われています。 明らかなデメリットは、まず防水性能でしょう。水圧に耐えるための機械的強度の低下や、水の浸入を食い止めなければならない接続面が増えるということがあります。金属とクリスタルの線膨張係数の違いにより、高温や低温環境では密着力に差が出てくるでしょう。1枚ものの無垢材には勝てません。 また、磁気からムーブメントを隔離することができず、耐磁性能はムーブメント自体の非磁性に頼るしかありませんし、紫外線による潤滑油の劣化という懸念もあります。 これらの理由から、ブライトリングは裏スケモデルを作らなかったのでしょう(見せたいほどのムーブメントを持っていなかったというのもあるかもしれませんが)。 とはいえ、一般的な使用状況において、上記のようなデメリットをデメリットと感じることは皆無です。防水性能は確かに非裏スケモデルの500mから200mにダウンしていますが、200m防水を不満に感じるのはプロの潜水士くらいであろうし、最近の高性能な潤滑油を劣化させるほど紫外線に晒すには、悪意を持って裏側を日光浴させるしかないでしょう(それでも劣化しないかな?)。航空時計として唯一気になるのは磁気くらいでしょうか。飛行機のコックピット内などは磁気も多そうだし(一般人には関係ありませんが^^;) いずれにせよ、例えばNASA公認のオメガスピードマスタープロフェッショナルに裏スケモデルがあるように、ブライトリングに裏スケモデルがあっても何の不思議もないわけで、私のような裏スケ賛成派には大歓迎です。裏スケを限定モデルだけに採用したのは「プロ用の計測機械」メーカーとしての矜持でしょう。妥当な判断だと思います。 更に、ナビタイマーとモンブリランにもキャリバーB01を積んだ限定裏スケモデルが登場します。クロノマットも含め各々世界2000本限定です。多くのファンが望んでいたであろうB01の裏スケモデルです、品薄は必至と思われるので、ファンならずとも要チェックです。ブライトリングを探す
2010.11.28
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