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September 2, 2006
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カテゴリ: 時事関係
「最大級の汚職事件」のつづき
2006年9月2日

『江氏に連なる上海閥関与か(共同通信)』
昨日から、ネットニュースに続報が出ないのかと探し回ったが見つからず、諦めて過去の検索をかけて見たら、沢山あり。
その中のいくつかをざっと読んでみて、自分の勉強不足&思考不足だったことを自覚した。

結論から言うと、この汚職事件発覚は、権力闘争の結果であったのだ。

さて、改めて、この問題について考えてみる。

まず簡単に状況説明をする。
中共(中国共産党)首脳部が、「団派」と「上海閥」に分れて権力争いを行っていた。


現在の中国では、江沢民時代の「負の遺産」問題を抱えている。
負の遺産とは、経済を大きく成長させるにともなって、共産党幹部や政府官僚による職権乱用や不正もそれ以上に深刻化させ、その後もその傾向を排除できないという状況を指す。

ここで、じゃあ「上海閥」って駄目じゃないか、と思うのは早計。
なぜなら、≪昇官発財(官に昇って財を発す)≫は、中国の伝統だからである。
つまり、”中華人民共和国”と名前を変えたところで、「金儲けのもっともノーマルな道が官僚になって権力の一端につらなることである」という考えは、昔も今も変わらない、『常識』なのである。
よって、これは上海閥という一派閥だけの話ではなく、中国官僚全ての体質であり、広くは中国社会全体の資質なのである。

話を元に戻す。

現在のところ、中共の権力争いは、団派が勝利している。

そして、2006年8月に江沢民文選が発売され、その中に「1998年8月「(日本に対しては)歴史問題を始終強調し、永遠に話していかなくてはならない」と外国に駐在する大使など外交当局者を集めた会議で指示を出していた」という文面はあったとニュースとなった。

その後に、中国最大級の汚職事件発覚のニュースである。

(本当は、江沢民文選が発売された時点で”何でこういう情報を中共は流したのであろうか?”という疑問を持たなければならなかったのだが、勉強不足、思慮不足を嘆いても時間が取り戻せるわけでもないので、反省するだけに留めておく)


団派の中共政権は、現在の日中間にある歴史問題を、外交カードの主力から外す意向を示してきたのだ。
(事実、小泉首相が8月15日に靖國参拝を行った時の反応も、遺憾の意を発表しただけであった)

江沢民の影響下にあった上海閥を政権を狙える位置から追い出すことによって、自身の政権維持を図り、また、懸念事項であった日中外交の正常化をも視野に入れた画策であったのだ。
中国側は、歴史問題を問題化していた上海閥を排除し、日本側は、政権交代する時期であるから、仕切りなおしが出来る準備が整ったのだ、というメッセージなのだろう。

また、中国で多発している農民の暴動に関しても、暴動が多発しているというニュースを流し、主な理由は官僚による職権乱用や不正によるものであるとの発表を先に行っていたというのも策士だと思う。


次に気になるのは、上海閥である。
このままおとなしく粛清されてしまうのか否か、気をつけてニュースを追いたい。





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Last updated  September 2, 2006 04:52:38 PM
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