★モイラの名画座★

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2007.06.28

悲しくも美しく気高く‥‥★「ロミオとジュリエット」

(8)

カテゴリ：独断と偏見に満ちた映画評

数あるシェイクスピア悲劇の中でも、まだ十代の少年少女の悲恋物語ということで、
何世紀にもわたって読み継がれ、舞台化され、映画化も数多い「ロミオとジュリエット」 ‥‥
きょうは、イタリアの美の魔術師フランコ・ゼッフィレッリ監督作品('68年）をとりあげます。

１５世紀のイタリア、ベロナ。互いに犬猿の仲のふたつの名家の令息ロミオ（レナード・ホワイティング）と、令嬢ジュリエット（オリビア･ハッセー）は、
パーティの夜、互いにひと目見ただけで、激しい恋に落ちた。
夜、ジュリエットの屋敷の庭園をさまようロミオ。
バルコニーで彼を待ちうけ、愛の告白を受けるジュリエット。
しかし、彼らの一族の互いの争いは、ますます激しくなり、
ロミオもその争いに巻き込まれてしまい‥‥

ロミオ役のレナード･ホワイティングはこの時１６歳、
ジュリエット役のオリビア･ハッセーは、わずか１５歳。
美しく、初々しい新人二人のキャスティングが、大きな話題を呼びました。
レナード・ホワイティングの美しさと、１６歳とは思えぬ気品に、
胸を熱くした若い女性が大勢いたとか‥‥
モイラも二十歳の時、名画座でスクリーンを観ながら、彼の美貌にため息をつきました。
オリビアは彼に比べたら、気品のほうは今ひとつでしたが、
乙女らしい可愛らしさに満ち溢れていましたね。
主役の二人以外は、ほとんどすべてシェイクスピア俳優でかため、
それがこの作品に重厚さを加えていましたね。
注目すべきは、時代考証が念入りのセットや衣装の、目のさめるような美しさ！
さすがは、オペラの名演出家ゼッフィレッリです。
ニーノ・ロータ

オリビア･ハッセーはこの作品の後、「暗闇にベルが鳴る」「ナイル殺人事件」ほか、
日本映画「復活の日」にも出演、近年では「マザー・テレサ」で主役を演じています。
'80年、歌手の布施明と二度目の結婚をしたことでも、話題になりましたね(一男をもうけるも、'89年に離婚）。
かたやレナード･ホワイティングは、この一作で消えました。
あれだけの美貌なのだから、もっとスクリーンで活躍できなかったのかと思います。

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さて、きのうの「セリフで当てよう、映画の題名！」クイズの正解ですが‥‥

Ｑ１　「望郷」（ギャバンのセリフ）
Ｑ２　「勝手にしやがれ」（Ｊ.Ｐ.ベルモンドとジーン･セバーグのセリフ）
Ｑ３　「スピード」（サンドラ･ブロックのセリフ）
Ｑ４　「モンスター」（シャーリーズ･セロンのセリフ）
Ｑ５　「ハード・デイズ・ナイト」（ジョージ・ハリスンのセリフ）
Ｑ６　「ライムライト」（チャップリンのセリフ）
Ｑ７　「八日目」（パスカル・デュケンヌとダニエル・オートゥイユのセリフ）
Ｑ８　「理由なき反抗」（ジェームス･ディーンのセリフ）
Ｑ９　「カサブランカ」（ハンフリー･ボガードのセリフ）
Ｑ10　「ビューティフル･マインド」（ラッセル・クロウのセリフ）

正解はいくつありましたか‥‥？

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