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2011.07.06

全体的に退屈★「親切なクムジャさん」（'05年　韓国）

(2)

カテゴリ：独断と偏見に満ちた映画評

こんばんは、映画狂のモイラでございます。
きょうも韓国映画のDVDを、字幕オフで観ました。
この作品です。

韓国映画/ 親切なクムジャさん＜デジタルリマスター版＞ (DVD) 台湾盤　Sympathy for Lady Vengeance

20歳の時、恩師ペク（チェ・ミンシク）のために、幼児誘拐殺人事件を起こしたというかどで、
また美貌ゆえに世間に騒がれた女クムジャ（イ・ヨンエ）は、
13年の服役を終えて、出所した。
クムジャは刑務所の前まで出迎え、長年彼女の更生を祈っていた伝道師を振り切り、
自分を罪に陥れたペクに復讐する決意を固めていた‥‥

この映画、やたら赤が目につきましたね。赤の使い方が、結構面白い。
赤い蝋燭、赤を基調としたラブホのインテリア、赤いビー玉、
そして‥‥ 復讐の真っ赤な血。
出所してケーキ屋のパティシエになるクムジャが作るケーキが、
とてもおいしそうでした。
実をいうと、韓国のケーキはバタークリームを台にしたのが多くて、
やたら甘くて、あまりおいしくないのが多いのですが‥‥
あ、でもパンはとってもおいしいですよ‥‥

閑話休題。
韓国のケーキじゃないけど、この映画、あまりおいしいとは言えません。
全体的にストーリー展開がゆるゆるしすぎて、退屈です。
あの名作「オールド・ボーイ」のパク・チャヌク監督作品だから、少しは期待してたけど‥‥がっかり。
尺がちょっと長すぎます。
韓国、否、世界にその名を知られた名優チェ・ミンシクも、今回はあまり良い味を出していません。
オーストラリアに出されたクムジャの娘とか、クムジャを好きになるケーキ屋の兄ちゃんとか、余計な人物が多すぎ！
そして、女子刑務所の女囚たちのエピソード。あれもちょっと多すぎ！
もう少し刈り込んでもいいでしょう。
亭主と一緒に猟銃で銀行強盗をやった勇ましいアジュンマ（おばさんの意）。
肥満体、不細工に加えてレズで、底意地が悪く、新人をいつもいじめぬく牢名主のようなアジュンマ。
彼女たちのエピソードそのものは面白いんだけど、もっと刈り込んだほうが、より面白くなると思います。

肝心の台詞の聞き取りはというと‥‥うわーん、今回は３割くらいしか聞き取れなかったよお～～！！
まだまだ韓国語の修行が足りないモイラでした。

★パク・チャヌク監督作品★