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2020.02.21

きょうはトニーの命日★「拳銃無頼帖　不敵に笑う男」（1960年　日活）

カテゴリ：独断と偏見に満ちた映画評

こんばんは、映画狂のモイラでございます。

かつて一世を風靡した日活アクションのコアなファンの方々ならば、
きょう、２月21日が何の日か、ご存じですよね……
そう……日活の「第三の男」と呼ばれたトニーこと、赤木圭一郎さんが
ゴーカート事故で、わずか21年の生涯を閉じた日です……

赤木圭一郎（CD）

今夜はそんなトニーが主演を務めた「拳銃無頼帖シリーズ」の三作め
「拳銃無頼帖　不敵に笑う男」

拳銃無頼帖コンプリートDVD-BOX 【DVD】

壇竜四郎（赤木圭一郎）は、「早射ちの竜」の異名を持つ、凄腕の拳銃の使い手。
拳銃を手にはするが、絶対に人は殺さず、相手の手や足を狙うことでも知られている。
そんな彼は、拳銃使いから足を洗って堅気になるという条件で、
北陸・金沢で勢力を伸ばしつつある船場組の鉄砲弾となり、
大雨が降りしきる中、敵対する浜田組の浜田組長（藤村有弘）の足を撃ち、
拳銃を手に警察に自首し、刑務所に入る。
やがて２年の歳月が流れ、竜四郎は出所し、列車で金沢に戻るが、
彼の恋人は不審な死を遂げ、
彼のたった一人の妹・則子（吉永小百合）も、姿を消していた……

今回のヒロインは、目が大きいことでリャンピンというあだ名がよく似合った笹森礼子。
竜四郎の死んだ恋人に瓜二つの妹役で、
最初は姉を不幸にしたやくざな竜四郎を嫌っていたけど、
次第に彼の誠実さに心惹かれてゆく女を演じていました。

まだ初々しい新人の吉永小百合も、可愛い妹役を演じていましたね。
そんな彼女の恋人で、元船場組のチンピラ役の青山恭二も、
なかなかいい味を出していました。
船場組の組長役・二本柳寛も、お約束通りの悪役ぶりを発揮しておりました。

でもやっぱり脇で一番光っているのは、
竜の良きライバル（？）役のコルトの謙を演じた宍戸錠！
トニーと錠の台詞まわしは、めっちゃかっこいいです！！
聞いてて本当に惚れ惚れしますよ。60年前の映画なのに、今観ても斬新だもの……

そして忘れちゃならないのが、浜田組の親分役の藤村有弘。
今回もまた、三国人（今では差別用語ですが、作品の良さをお伝えするために、あえて書かせていただきます）やくざを熱演しています。
いやあこの人、ほんっとに三国人役がうまい！
ゼンジー北京も顔負けの、中国語訛りの日本語を巧みに操るのです。
それにしても三国人なのに、なんで浜田なんて名前なんでしょうね……金とか李じゃなくて……

北陸でのロケも素晴らしいです。
金沢の街を美しく撮り、地元の伝統的なお祭りも効果的に使っております。

最後に……トニーはやっぱりかっこいい！！　永遠の２１歳です！！

あ、そうそう、主題歌の「不敵に笑う男」は、モイラのカラオケの十八番です。
では、今夜はこのへんで、おやすみなさい。

★赤木圭一郎よ、永遠に……★