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2021.06.04

熱き男の友情★「わが青春のアルカディア」（1982年　東急エージェンシー=東映）

(4)

カテゴリ：独断と偏見に満ちた映画評

こんばんは、映画狂のモイラでございます♪

今夜は久々にアニメ映画をとりあげます。
石原裕次郎が90秒だけ声優を務め、1000万円という破格のギャラを貰ったことで話題になった
松本零士先生原作・企画・構成の名作
「わが青春のアルカディア」でございます。

わが青春のアルカディア [ 石原裕次郎 ]

宇宙船デスシャドウ号に、宇宙侵略者イルミダスとの戦いに敗れた若きハーロック（声・井上真樹夫）の姿があった。
イルミダスに征服された地球は荒廃の一途を辿り、
かつてイルミダスと闘っていたトカーガ星の誇り高き勇士ゾル（声・池田秀一）も、
今や心ならずもイルミダスの傭兵となっていた。
そんな時、ハーロックはイルミダス軍の司令・ゼーダ（声・石田太郎）から追放命令を受け、
イルミダス将校を相手に大立ち回りを演じるのだが、
その過程で不思議な日本人・トチロー（声・富山敬）と出会った。
奇しくも、ハーロックとトチローは同じハーロック家の史書を持っており、
二人は、互いが深い絆で結ばれていることがわかったのだが……

テレビアニメ「宇宙海賊キャプテンハーロック」の主人公・キャプテンハーロックの青春時代を描いた秀作で、
松本漫画では常連のエメラルダス（声・田島令子）も
貿易商（？）として登場します。
ここかしこに登場するメカが、それはそれは緻密で、
戦闘シーンは手に汗握るほど、迫力に満ち満ちてます。
でも、なんといっても一番観客の心を揺さぶるのは、
ハーロックとトチローの「熱き男の友情」ですね！
この友情の描写は、少々浪花節っぽいところも感じなくはないのですが、
まあ、そのあたりは変な譬えかもしれないけど、「男の美学」だと思って
目をつぶりましょう……
目と言えば、なぜハーロックが右目を失ったかも、この映画を観ればわかります。

この映画、モイラは池袋のロードショー館で観たのですが、
映画館に入るために、チケットを買おうとしたところ、
一面識もない中年の奥様が、モイラに映画館の無料招待券を見せ、
「私、チケット何枚も持ってるから、一枚あなたにあげるわよ」と、
その無料招待券をモイラに下さったのです！
いやあ～、モイラにはその奥様が、女神様のように見えましたね。
でも、どうして招待券を下さったのかなあ……？
映画や演劇、それに関する本にお金を費やす余り、
メイクや服にお金をかけられず、いつもみすぼらしい恰好をしてたモイラに同情したのかなあ……？

ではまた明日。おやすみなさいませ。

★松本零士先生原作のアニメ映画★