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2021.06.20

宿命の対決★「昭和残侠伝　一匹狼」（1966年　東映）

カテゴリ：独断と偏見に満ちた映画評

こんばんは、映画狂のモイラでございます♪

今宵お届けする名画は、東映の大ヒットシリーズ「昭和残侠伝」の第３作め
「昭和残侠伝　一匹狼」

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昭和４年浅草……関東島津組幹部の武井繁次郎（高倉健）は、
敵対する組に草鞋を脱いだ一匹狼のやくざ者・桂木竜三（池部良）に親分を殺され、
桂木に対して復讐の念を抱き続けていた。
そして昭和８年、繁次郎は嘗ての弟分の妻で、今は肺病病みの女郎の加代（扇千景）と、偶然前橋で会い、
余命いくばくもない加代を、故郷の千葉の漁師町に連れ帰るのだが、
町の顔役である加代の父・潮政一家の親分・秋津政太郎（島田正吾）は
娘を家に入れるわけにはいかないと、言い張るのだった……

昔気質で義理人情を重んじる侠客・潮政一家の政太郎と、
漁師町を金と暴力で牛耳ろうとする川鉄一家の鉄五郎（河津清三郎）との対決に、
潮政一家に草鞋を脱いだ繁次郎と、
川鉄一家に草鞋を脱いだ桂木が絡んでくるくだりが、
ワンパターンと言えばワンパターンなんですが、
そこは健さんと池部良……観ていてほんと、カッコイイの一言なんですよね！
この二人はドスで、サシの勝負をしようとしますが、
ここぞという時に邪魔が入り、勝負はおあずけとなります。
町で小料理屋を営む桂木の妹・美恵（藤純子）が、
本当はやくざなど大嫌いなのに、男気のある繁次郎には惚れてしまうくだりも、
東映任侠映画の「お約束」みたいなものですが、
これも健さん演じる繁次郎がカッコよすぎるくらいだから、許せちゃいます。

カッコイイといえば、繁次郎が世話になる芝居一座の女座長役の雪代敬子もカッコよかったですね。
川鉄一家の者が来て、「親分のところに来て、ひとつ踊ってくれ」と言っても、
「へん、私ゃ芸者じゃないんだ。私を見たきゃ、木戸銭払って芝居小屋まで来て見に来な！」
と、啖呵を切って追い返すシーン、観ていて惚れ惚れしました。
さすが、元松竹歌劇団の大スターだけあって、
所作が美しくて無駄がなく、芝居の男役も完璧です！

見どころ満載の一作ですよ！　未見の方は今すぐレンタル店にGO！です。

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