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2024.01.28

豪華絢爛東映オールスターキャスト！★「旗本退屈男」（1958年　東映）

カテゴリ：独断と偏見に満ちた映画評

こんばんは、映画狂のモイラでございます。

今宵お届けするのは、目もくらむような豪華キャストで製作された娯楽超大作映画

その名も…… 「旗本退屈男」でございます！！

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奥州は伊達の当主・忠宗（片岡千恵蔵）は、かつては名君だったが、
連日、城とは別の御殿で酒を浴びるように飲み、女遊びにふけっていた。
ある日、忠宗は名取権現の人身御供を口実に、伊達領内の美しい娘をわが物にすることにし、
彼の命令で伊達の藩士達は、村の美しい娘・お妙（大川恵子）をさらおうとするが、
そこへ居合わせたのが、「旗本退屈男」とあだ名される早乙女主水之介（市川歌右衛門）。
彼は妹・菊路（桜町弘子）、出入りの町人・揚羽の蝶次（中村錦之助　のちの萬屋錦之介）、
主水之介を慕う横這いの円太（横山エンタツ）
のっそりの弥八（杉狂児）、一年堂一徹（伊東亮英）と、奥州を旅していたのだ。
主水之介は曲者が落としていった伊達家の紋の入った印籠を見て、
何かあると思い、早速密かに動き始めた。
すると、伊達一族の伊達兵庫（進藤英太郎）と重役の原口刑部（山形勲）が、お家乗っ取りを企み、
大名取潰しの機会を狙っている幕府の国目付役・榊原監物（薄田研二）も一枚加わっていることがわかった。
そんな中、伊達家の嫡男でまだ幼い世継ぎの鶴千代が、何者かに毒を盛られ……

この映画は、市川歌右衛門の映画出演300回めを記念して製作されたもので、
ファーストシーンから、主水之介が大勢の忍者相手にチャンチャンバラバラをし、
見せ場はたっぷり。
歌右衛門がワンシーンごとに着ている着物が違うという
豪華絢爛な、悪く言えば派手派手しい作品です。
何しろ、キャスティングがまずすごい！
先に挙げた片岡千恵蔵、中村錦之助、進藤英太郎、山形勲、横山エンタツのほかには、
大川橋蔵、東千代之介、里見浩太朗、北大路欣也、
大河内傳次郎、月形龍之介、大友柳太朗、
女優陣は、大川恵子、桜町弘子のほかは、丘さとみ、花園ひろみ、赤木春恵といった具合なんですから……
彼女たちが着ている着物も、それはもう奇麗でしたよ！

ストーリー展開は完全な娯楽路線で勧善懲悪……
ワンパターンと言えばワンパターンなのですが、
上記ほどのオールスターキャストの顔ぶれを見ていると、
なんだかそれも許せちゃいますよ。

千恵蔵演じる殿様・伊達忠宗が別邸の大広間に同じ緑の着物を着た大勢の女性を集め、
十いくつもの琴の音に合わせてあでやかに舞をさせるシーンなども
目を見張るほど美しかったです。
こういうシーンは、今の時代劇映画で作れるかなあ……

とにかく見せ場の多い、東映カラーを前面に押し出した、それは豪華絢爛な大作映画でしたね。
目の保養をしたい方には、絶対おすすめです！

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