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今回は、まったく面白い話ではありませんのでご了承ください。
(普段から面白いか?という疑問は持たないように)
ある時ふと思い出した。
初めて心の底から好きになった人の事を。
今からさかのぼる事12年前。
俺は、地元のピザ屋でデリバリーのアルバイトをしていました。
当時19歳。
今思い出してもかなり楽しいバイトでしたね。
その頃、ある人に出会いました。
名前は智子といって、後に2年半付き合う事になる女の子です。
年は1個下の18歳。
見た目は、細身で見るからにお嬢様。
目もクリクリしていてロングヘアー。
当時の俺の好みど真ん中でした。
初めて、俺が一目惚れをした女の子です。
今までにない衝撃が胸を打ちました。
松田聖子風にいうと「ビビッときた」感じです。
しかし、当時の俺は相当汚れきった生活をしており(派手に女遊びばかりしていました)、とても釣り合う事のない感じでした。
しかし彼女に会って、俺の中で何かが変わったんです。
初めて見た瞬間から、他の女の子が目に入らなくなったんです。
気づいたら、バイトに来ても彼女をずっと目で追っている自分が居ました。
そして、遊ぶ事なくバイトに明け暮れる毎日を送りました。
智子に一目会いたくて。
智子がシフトに入っている日は、わざわざ他の人に代わってもらってシフトに入るほどでした。
その甲斐もあり、結構仲良くなり、たまにごはんを食べに行ったりするようにまでなりました。
でも、好きだという事をどうしても言えない。
その頃の俺は、大して好きでもない子に平気で「好き」と言えるダメ男だったのですが、智子に対してはどうしても言えなかったのです。
もう恐ろしい位のベタ惚れですよ。
ただ、言わなければ先に進めない。
ある日勇気を出して、智子の家の近所にある公園に呼び出しました。
忘れもしない、ジャングルジムの下。
俺は好きだと告白をしました。(言うまでの所要時間90分)
結果は・・・・・・・・・
「ごめんなさい・・・」
ガーン!!!!!!!!!!
ものの見事にフラられたのです。
理由は、「遊び人みたいだし、本気に思えない。」との事。
やっぱりね・・・
そりゃそうでしょう。
俺が女で、俺に告白されても断るだろうな~と思うもん・・・
ただ、人をこんなに好きになったのが初めてだった俺は、これで引き下がる訳にはいかなかったんです。
引き下がりたくなかったんです。
智子に言いました。
俺 「俺、絶対に智ちゃんに信用されるまでがんばる!だから、しばらく俺の行動を見守っていてくれない?」
智子 「わかった・・・」
その日から、俺の猛烈アピールの日々が始まりました。
バイトも一生懸命がんばり、夜遊びなども一切せず、極めて健全な日々を送り、当時は携帯などなくポケベルだったので、毎晩智子のポケベルに「アイシテル」などと打ちました。
そんな生活を送る事2ヶ月。
改めて智子に「付き合ってください」と告白をし、ついに「こちらこそ」と言ってもらえたのです。
泣いたね。
そりゃー泣きましたよ。
こんな嬉しい事無かったもの!
それから2年半、本当に智子一筋の生活でした。
彼女の為なら死んでもいい位に思っていました。
会えば会うほど好きになっていくなんてそうそう無いですよ。
でも、二人は別れる運命だったんです。
彼女は、短大を卒業し銀行に就職しました。
智子は、その時の新卒仲間と恋に落ちてしまったのです。
猛烈に泣きました。
でも、諦めきれない俺は何度も智子の家に行き復縁を求めました。
しかし、彼女は「ごめんなさい」しか言ってくれません。
結局、そのまま連絡も途絶え二人は別れました。
一年後、智子の妹の敦子ちゃんにたまたま街中でバッタリと会い、智子の近況を聞くとなんと彼女は婚約をしたとの事。
そう、その新卒仲間と結婚が決まったというではないですか。
別れてからも、ずっと智子が大好きでした。
でも、それを聞いて初めて智子を好きでいる事を諦めました。
智子と別れてから約10年。
今では良い思い出です。
智子さん。
あなたは今でも幸せでいますか?
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