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2023.04.03
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カテゴリ: カテゴリ未分類
手書きハート
「真輝君、好きなの選んで~~。」

真輝、コクリと、
「では、お言葉に甘えて。」

そして愛実は自分のと陽織のを…。

真輝、
「ふんふんふん。なるほど。カフェラテ。」

愛実、
「うん。これおいしって柚香に言われて、私も。」


陽織は未だにムッツリとした表情で…。

そんな陽織に愛実、座りながらカフェラテを一口。
「柚香さ~~。4か月前に、事故に遭ったんだよね。」

愛実と真輝の真ん中で座っている陽織。特に興味もなさそうな風に。
正に、「そんなの関係ない。」そんな表情で…。

「柚香、交差点で無理やり渡ろうとした犬を追い駆けて、赤信号で女の子、犬を捕まえようと走り出した。その女の子を助けようとして…。」

真輝、愛実を見て、
「うんうん。…そんな風に言ってた。夢中だったって。…でも、それから記憶がないって。」

愛実、
「緊急手術でさ。…でもって、手術は成功。…でも…。3日間、意識なくって…。私…、幸乃おばあちゃんから連絡貰って病院行ったときは、柚香、頭から包帯。」
そして愛実、優しそうな顔で、


真輝、愛実を見てコクリと、
「うん。そう。」

「そっちの病棟に移って。…で~~、そっちの病棟でまた数日。そして、ようやく車椅子に乗れて、売店に。…でぇ~~。そこで、真輝君と出会った。」

真輝も、
「うんうんうん。そぅそぅ。点滴台にぶつかってね。わお。ヤバイってなって。」


「真輝君も、入院してたんだよね~~。」

「うん。」
真輝。
「僕は、大学で廊下歩いてていきなり倒れて…。そのまま病院に運ばれた。」

愛実、
「何の病気だったの…???…柚香、話してくれなかったけど…。」

その声に真輝、愛実を見て、
「あん。…って言うか、僕も話してないし。」

「うそ。」

「うん。…って言うか、専ら、ウチの家族の話や柚香さんの天文学の話。それから~~。僕の将来の夢とか。」
そして真輝、顔を傾げて、
「特に…。僕らの病気の話って…。」
目をキョロキョロと、
「う~~ん。…しなかった。」

そんな真輝を見て愛実、アヒルみたいな口で、
「へぇ~~~~。…なんで、入院したんだ。とか、ある意味、興味深く聞きそうな感じだけど…。」

「…って言うか。」
真輝、
「柚香さん本人が、とにかく好奇心旺盛でさ。病気以外の事は何でも聞いてくる。」

その声に愛実、頷きながら、
「あ~~~ん、はいはいはい。…うん。柚香、そういうところ、滅茶苦茶あるもん。ある意味、好奇心強過ぎ。しかも。しかもだよ。あの子、結構~~推理好き~~。」

その声に真輝、陽織越しに愛実を見て、
「推理…???」

「うん。…とは言っても、推理小説は…、読まない…よね~~。部屋にそっち系の本なんて一冊もないし。…でも、推理は大好き。」
「へぇ~~。」

その時。
「私、帰る。」
いきなり陽織。

瞬間、愛実、
「わっ!!!」

真輝も、
「おっと~~。ごめん。」

愛実、陽織に、
「ごめん、ごめん。思わずユズの話ばかり…。」

真輝も、口を一文字に、
「ふ~~ん。…あ。でさ。陽織ちゃん。エンカントって、どんなトコ…???…ほら。君がいつも夜中に行く店。飲み屋さん。」

陽織、すぐさま真輝を見て、
「飲み屋さん…???」

「うん。…今って~~。そういうお店、バーとか、クラブとか…、昔で言えば、スナック…って…。水商売のお店ね。」

「ふん。」
陽織、口を尖らせて、
「お客さんいるぅ~~。…で、お酒飲んで…。白い、泡のようなのが上に。」

「うんうんうん。ビールね。」
「すんごく美味し。…後は~~。店長のお手伝い。…とぉ~~。お客さんから頼まれたもの…。」

「そういうのって、凄いよね。」
愛実。
「陽織ちゃんさ~~。辺りが暗くなっているのに、外に出るのって、大丈夫なの…???」

その声に陽織、顔を傾げて、数秒…。そして、
「そんなの、分かんないよ。いきなり目が覚めて。そしたら、今度は勝手に体が動く。だから、私の体が今、どうなっているのか、分かんない。そんな状態で、気付けば外に出て、飛び跳ねたり、歩いたり。走ったり。」

その声に愛実も真輝も、陽織を見て、
「へぇ~~~。」

陽織、不貞腐れた顔で、
「だ~~って、見るもの初めてのものばっか。何が何だか全然分かんない。」

真輝、頷いて、
「確かに。」

愛実も、
「ふ~~~ん。」

「けど…。」
真輝、
「柚香さんが、お姉さんだと言う事は。…そして、おばあちゃんがいる事は。…知ってる。」

その話に陽織、真輝を見て、
「うん。知ってる。」
けれどもその瞬間、真輝を見て、思わず、目が潤んで…。
いきなり顔を下に…と、思ったら、今度は、
「うぇ~~~ん。」

いきなり愛実、目をパチクリと…。そして顔を小刻みに左右に、
「えっ…???」

陽織、今度は、
「あ~~~ん。」
涙を流して…。

真輝、慰めるように、
「また…か。」








LIBRA~リブラ~   vol,092  「根気よく、根気よく。」

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最終更新日  2023.04.03 08:36:27
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