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2023.06.25
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カテゴリ: カテゴリ未分類
手書きハート
「柚香っ。陽織っ。」

陽織のベッドの周りで、野呂と看護師たち。

幸乃、
「先生っ。看護婦さんっ。」
それぞれを見て。

医師も看護師も疲労困憊の形相で…。けれども…。

野呂、疲れ切った笑顔で…。そして顔を頷いて、
「何とか…、一命は…、取り留めました。」


「凄かったです。もぅ~~、完璧に…。」
涙を流しながら…。

「奇跡と、言うしか、ありません。…17分。」
野呂。

幸乃、
「えっ…???」

ゆっくりとベッドで眠っている陽織に近づきながら…。

野呂、そんな老婦人を見て、
「普通なら…、もぅ…。」

看護師たちも数回頷いて…、
「時間が経つにつれて、絶望的に…。…けど…。」


野呂。

看護師、
「先生が、何度も何度も。諦めずに。」

ベッド上で静かに息をしている陽織。

幸乃、陽織の顔に顔を埋めて、


モニターのサインはしっかりと…、動いている。

野呂、
「汀さん。おばあちゃん。とにかく。…これで一安心です。」
そして…、
「看護師が、着いてくれてますから。」

幸乃、疲れ切った表情で医師に深々とお辞儀をして、
「ありがとうございました。」

「それでは、私はこれで…。」

幸乃、何度もお辞儀をして。





その後、幸乃は陽織に付きっ切りで…。
モニターを見ては、陽織の顔を…。頭を撫で、頬を撫で…。
静かに眠る陽織。






午前5時。

病室に、熊沢、
「おばあちゃん。汀さん。幸乃さん。」

幸乃、
「先生…。」

「電話を受けて私も…。」
白衣姿の熊沢。
「大変だったですね~~。…まさか、心肺停止になるとは…。担当した先生も、原因は全く…。」

幸乃、
「えぇ。私も…。」
首を横に振って。
「ただ。」

熊沢、そんな幸乃に、
「ただ…。」

「えぇ。…ただ…。夜中に、病院から電話があったその前に、陽織の母親。あ…、つまりは…、柚香の母親ですけど…。」

熊沢、幸乃を見て、
「あ、はい。つまりは…、柚香さんと陽織さんのおかあさん。」

「えぇ。その母親の妹からいきなり電話が来まして。」
「はぁ…。」

「電話に出た途端に、おばあちゃん、柚香に何かあったっ!!!…って。」

熊沢、いきなり、
「はっ…???…えっ…???…それって…、どういう…???」

幸乃、夜中の出来事を熊沢に話す。




そして熊沢、
「はいはいはい。前にもおばあちゃんから、その話は…。」

「えぇ。…私も特に…。今まで、このような事は、全く…。」

熊沢も、
「えぇ。」

「でも…。」
幸乃。
「まさか…。萌衣の妹の流伽にまで…。」
瞬間、
「あっ。萌衣と言うのは、柚香と陽織の母親の名前。そして、流伽と言うのが、萌衣の妹の…。」

熊沢、
「はい。その妹さんにも、夜中に柚香さん、陽織さんのご両親の霊が…。」

幸乃、
「えぇ。あまりにもいきなりで…。驚いて電話をって…。それに…。その前には私の…、部屋の壁の前に、ふたりで座って…。何やら、陽織をお願いとか、どうとか…。」

その話に熊沢も、
「ん~~~。」
腕組みをして、
「不思議な…、事です。…それにしても…。」
ベッドで眠っている陽織を見て、
「倒れて運び込まれたのは、陽織さん。原因は不明。しかも…、今度はいきなり何の前兆もなく、いきなり心肺停止。…しかも…、17分で蘇生する。…通常であれば、考えられない。」

椅子に座って熊沢の話を聞きながらも幸乃、
「えぇ。」

熊沢、
「おばあちゃん…。幸乃さん。」

幸乃、顔を上げて、
「あ、はい。」

「通常であれば、こういう事は…、まず担当医からの話になります。…ですが…。」

目をパチクリと幸乃、
「あ、はい。」

「野呂先生も、おぱあちゃんには、今、身体的に心配は…、掛けたくないと…。多分。」

幸乃、少し、顔を傾げて、
「先生…???」

熊沢、慰めるようにも幸乃に、
「おばあちゃん。…17分です。」

幸乃、その言葉に、
「えぇ…。」

「通常であれば…、10分も持たずに…。…心肺停止になった場合…。まっ。確かに、稀に、症状はあるとは、思うのですが…。」

幸乃、
「先生…、何を…???」

「看護師の話によると、巡視の2時には別状、問題はなかった…。ですが、その後です。」

目をパチクリと幸乃。

熊沢、
「その後、誰もいないはずの病室からナースコールがあったそうです。そして、看護師が駆け付けた時には、もはや…、既に…。ただ…、陽織さん自身がそのナースコールを…、押したのなら、その時点から…と、なりますが…。意識を失っている状態で、果たして、ナースコールを押せたかどうか…。それに…、時間的に、看護師と医師が確認した17分。」

幸乃、熊沢の話を聞きながら、
「えぇ…。」

「もしかしたら…。後々、何らかの…、障害…。」

瞬間、幸乃、
「あっ。」








LIBRA~リブラ~   vol,176.   病院に駆け付けた幸乃。そして病室に。「柚香っ。陽織っ。」

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最終更新日  2023.06.25 08:59:45
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