幸せな50代を作りましょ♪

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2003年版 いざローマへ



何しろ失業してしまったので、予算は昨年の旅行にハイシーズンの割高分を加味した程度・・と、ネットで格安航空券を探しまくる。
最初、5万円以下で往復というのを探し当て、ヤッターと思いきや、キャセイ航空で香港トランジットというではないか。やはりこの時期、たとえ格安を目指しているとはいえ、4~5万の差でSARSの危険にさらされるわけにはいかない。
次に見つけたのは、8万円プラス5千円で、ローマin パリout そして途中のベニス・パリ間のチケットもつけてもらえるというやつ。ナイス!と、思わず電話予約し、もう2週間前に迫っていたこともあって全額振込もうと思っていたら、その旅行代理店が東京都知事免許しかもっていないことが判明し、チケットは成田航空渡し(格安はこのパターンがほとんど)で行ってみたら会社は倒産していたリスクを考えて、あきらめた。
最終的にかの有名某エイチなにがし旅行社の代理店で、7.9万円のアリタリアのチケットをゲットする。お金を振込まないと航空会社が判明しないという、何だか訳の分からない制約付だけど、ヨーロッパ系航空会社なら、まあ、どこでもいいや、と開き直っていたので、逆にラッキーと思うことができて良かった。
ただし、このチケットはベニス・パリ間を追加することができないやつで、それなら鉄道で、しかも夜行で行ってみるか、と、この区間だけ日本で寝台を予約した。これが何と、2等の6人用クシェット(寝台車という意味のフランス語)で一人1万7千近くした。後ほど、その乗り心地を述べさせてもらう。

さて、出発当日。朝7時に自宅を出て、TCAT経由で成田に向かう。すでに梅雨入りしていたが、幸い曇り空で、しかも少し通勤ラッシュより早いということで、特に問題もなく空港に着く。チェックインをし、現金の両替へ。出国手続きをする前に両替したのだが、数日前にチェックした某T銀行のレートより3円弱低いレートに嬉しくなる。中に入って、別の銀行のレートを見てみると、ここはその2つの銀行の中間のレート。総額にすればたいした違いではないかもしれないが、なにせ、貧乏旅行なのだ。何事も節約節約。
この時期の平日ということもあって、機内はほどよく埋まってはいたが満席ではなく、3人並びの席でしかも窓際は空席。また、かなり新しい機体らしく、とてもきれいだ。各席に小さなTVスクリーンが付いていて、リモコンの表側でビデオを見たり音楽を聴いたりゲームをしたり・・ができる。そしてリモコンの裏側はなんと、機内電話になっている。クレジットカードを差し込んでかけられるようになっているのだ。記念にやってみたい気もしたが、節約節約。きっと高いに違いないからね。
ただ、機内でのサービスの説明がなく(特に日本語がほとんどない)、アテンダントもあまり親切ではなかった気がした。エールフランスに比べれば数段いいけれど、イタリア人の平均値からすると、相当、親切度、加えて容貌も劣ると思われる。「なんでだろう~♪」
飛び立ってしばらくすると機内食が運ばれてくる。メニューはなく、Japanese or Itanian?の選択肢。肉か魚か、ではなかった。何かで和食メニューがおいしい、と読んだように記憶していたので、Japaneseを選択する。今まで、態度は悪いがエールフランスの機内食はピカイチ!と思っていたのが、アリタリアに負けたね。おいしかった!!
ミラノまでの十数時間のフライト中、2本ビデオを見た。ジェニファー・ロペス主演のMade in Manhattanと、ロバート・デ・ニーロのAnalyze that(邦題はアナライズ・ミーだっけ?)。映画は結局なかった。・・と思う。

今回の「格安」の意味は、アリタリアでローマに行くのになぜかミラノ経由、ということだ。すんなりローマ直行であれば、この日の長い季節のことゆえ、夕方ローマに着いても、十分明るいうちにホテルに入れる。が、私たちのチケットはミラノ経由。トランジット2時間待ちで、それでもローマには9時過ぎに着くはずが、どういうわけか3時間近く待たされ、何の説明もないまま(イタリア語ではあったかもなぁ、でもイタリア人の乗客も乗務員に質問してたしなぁ)、そして遅れた時間の取り戻し(イタリアでは結構起こること)もほとんどなく、10時少し前にローマ、フィウミチーノ空港に着陸。離着陸はうまいと思ったけど。
空港のタクシーは高いし引っかけが多いらしい(地*情報)から、何とかエアポート・エクスプレスに乗りたいと、荷物をピックアップするなりダッシュ!入国審査もへ?というくらい何もなく、駅ホームへ駆け上る。有人の切符売り場はとっくに閉まっていて、どこで切符が買えるの??と焦りまくり、ホームからやってきた人に「英語は話せますか?」と聞くがジェスチャーで分からないと。で、「ビリエッティ!」と叫ぶと、自動販売機を教えてくれる。ところが、その自販機にはテルミニ駅がない!実は行き先がいくつかあって、自販機も違っていたのだ。焦っていると判断力も思考能力も鈍る。くわばらくわばら。
ようやく切符を手にし、座席に落ち着いてホッとすると、一日(とっても長~い一日)の疲れがドッと出てきて、ついウトウトとしてしまう。夜10時過ぎの人気の少ない外国(しかもローマ!)の電車の中で、大きな荷物を抱えてうっかり居眠りするほど危険なことはない。ということで、ふと気がつくと目が閉じてしまうのを必死でこらえながら、テルミニ駅までの30分を過ごす。

夜遅く着くわけだから、当然駅近くのホテルを予約していたし、また、到着予定時刻も余裕を持って連絡しておいた。11時過ぎだというのに、かなりの人出のあるテルミニ駅を出て、荷物を引きずってホテルに到着し、いざチェックインという時になって、重大なミスに気がついた。なんと、6月ではなく7月の日付で予約を入れていたのだ!Oh my God!!
なんというドジ。実は、イタリアのホテル予約サイトでそのホテルを取ったのだが、3ツ星にしては安いレート(一泊80ユーロ)で取れたので、しかもその後何度チェックしてもそのレートが出てこなかったので、不安に思い、直接ホテルのinfoメールアドレスに確認を送っていたのだ。そこではちゃんと6月の日付も書いていたし、フライトスケジュールも連絡していた。にも関わらず、予約は7月で入っていたのである。
その場では、とにかく泊めてもらうことが先決。祈る思いで待っていると、一部屋だけ空いている、ラッキーだったと言われ、ようやく部屋に通してもらえることに。さすがに外は真っ暗で、心身ともにヘトヘト状態でホテルを探すの~?と思っていただけに、その場はひたすら感謝したものだ。
ところが、翌朝、80ユーロではなく100ユーロだと言われる。80は7月のレートだからと。仕方がないのでOKし、当初の予定通り2泊をお願いして出かける。

こんなことなら、85ユーロだった去年のホテルを予約するんだったと悔やむが後の祭り。しかも今回のホテルは朝食が付いていなかったし。いいのは、Hotel Stellaより数分駅に近い(駅からは2分くらい。しかも閑静)ということくらい。しかも、フロントの人たちがあまりフレンドリーではなかった。

しかも。帰国してメールのやり取りをチェックしてみると、そのホテル・チェーンの予約確認者には6月の日付で予約確認をしていることが判明。それを添付して問い合わせてみたが、十数件のホテルを統括しており、インターネットの予約と合っているかどうかまでチェックしていない、ソーリーとの返事が来た。まあ、7月と予約を入れてしまったのは確かに自分のミスなのであきらめたが、対応の悪さだけは忘れない。貧乏旅行者は、わずかな金額の差でもサービスとして返ってこないことに過剰に反応するのだ。フン!




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