ピロちゃんのサクセス?ストーリー

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クマヒゲピロちゃん

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2007.09.15
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小さい小学生が「いらっしゃい!」ってお出迎えです。

心の中で正直ホッとしつつも、やはり独特の緊張感を持ちリビングへ・・・すると、極妻さんと数人の若い衆さん?がいました。そしてT君に開口一発

「あんた!いきなりとんでこっちに帰ってきたかと思ったら相談もなしに次の就職先なんぞきめやがって一体どないなってるんよー」

T君 「いや、Y工業の社長にはやめるって言ったらいいよって言ってくれたから・・・・」

声が段々小さくなっていきます

妻「それにしたって社長に不義理なんやないの!島根に仕事ないって言うてあんたのお母さんが言うてきたから私が口きいてY工業にいれてやったのに!何年も勤める訳でもなく、数ヶ月でやめやがって!

のような形相が一変してニコニコ(目は笑ってませんが・・・)しています。

妻「社長さん。こんな不義理する子なんか雇って大丈夫なんですか?」

数秒間の沈黙の中、私の頭はフル回転です。この極妻の意図は一体何なのか?など考えました。若い衆さんも、私の言葉を待っている感じです。いっそ「そうっすよねー。こんな不義理な子はいりませんよー」って言うて帰ったろか?とも思いましたが、本人が「普通に給料もらって普通の生活がしたい」って言った言葉が頭をよぎります。そして・・・

ピロ「私はY工業さんにもお話しましたが、本人が話がついたと言ったから受け入れる為に準備をしましたし、本人の母親にも電話ですがよろしくお願いしますと言う言葉はいただいています。奥さんはT君の母親から何も聞いてないんですか?既に書類も取りそろって後は提出して面接うけるだけなんですけどね」

またもや数秒間の沈黙が流れます。若い衆さんは目がギラギラしています。私は灰皿の位置や人間の立ち位置・椅子などの位置などを確認していますホント腋から汗がでましたよ。こんな状況においても子供達は無邪気に隣の部屋で騒いでいます

妻「私はね!この子の母親から預かってくれって言われてるんだよ!」

と向こうも引くに引けない様子です。そりゃ、そうですよねー。堅気に引いたらご飯食べれませんから

ピロ「それは確かに母親から聞きましたが、私はてっきりY工業さんとばかり思っていましたから。それに今日だってT君からここに荷物があるとか、ここに住んでいたなんてホンの数分前に私は聞かされたたんですよ。」

その瞬間!

「おんどりゃー!おまえ、それも隠して社長にお世話になろうとして絵ぇ書いとったんかーい!」



ピロ「でも、私も被害者とは言いませんがT君に絵ぇかかれていたようなもんですから。奥さんの気持ちも十分理解はできるんですが、私も彼のアパートの入居費用なんかも立て替えてますから働いてもらわないと、困るんです。」

そして、T君が

T君 「おばちゃんだって、島根から電話したらやめていいよって言ったやん」

蚊のなくような声で必死の抵抗です。

妻「そりゃ、向こうでおるもんや思てるからや!とんで帰ってくるぐらいなら最初からとぶなー!おまえ、うちの事なめてんのかー!」

確かにこの意見は私も全く同感です。一時的にとんだって火に油を注ぐだけで意味なしです。
これ以上エキサイトしても意味ありませんし、私も正直退散したい気持ちがあったので

ピロ「奥さんの気持ちもわかるんです。が、なんとか私も準備に奔走はしましたんでなんとか許してやってもらえないですか?もし、私のところで短期間でやめるようなら奥さんにお返ししますから」

妻「いや、私は社長さんにTがお世話になるんはいいんよ。でも、辞め方が気にくわんのや。私の顔に泥を塗るばかりか、絵ぇまで書きやがって!」

今なんて言いました?お世話になるのはいいって?言いましたよね?相変わらず頭はフル回転していました。言葉尻をつかまえて話をひっくり返すのはこの稼業の方達の得意分野だからです。だが、いいと聞いた瞬間私のペースにもっていけそうです。

ピロ「T君よ。Y工業の社長や奥さんが度量があるからお世話になるのはいいって言ってくれたんやぞ!わかるか?本当は腹たってるのを殺して言ってくれてる言葉なんやぞ!」

T君「はい・・・・」

ピロ 「ね!奥さん!」

奥さん「まあねー」

奥さんはやや困惑したような顔しています。私の頭はさらに回転してレッドゾーンです

ピロ「Tよ。おまえが今回の不義理を払拭するには俺のところで一生懸命働いて1日でも長く勤める事じゃないか?それが、今回腹がたちながらも気持ちよく言ってくれる奥さんやY工業さんに対する恩返しやぞ!奥さんが怒っているのも、おまえを可愛くて言ってくれてるんだから」

そして、再び・・

ピロ 「ね!奥さん!」

妻「う・・・うん。まぁ、そうかな

ピロ「Tよ。おまえが俺から最初の給料もらったら奥さんとY工業さんには菓子折り持って頑張ってますって報告しに来ないとあかんぞ!」

若い衆さんは口をポカーンです。ここまで、持ち上げたような話ではなかなかひっくり返すのは難しいと思いますし、ここまで言ってまだ怒声では器量がないと思われるのもな・・・と言う心理が働くと思った訳です。なんとか表面上を取り繕った感じではありますが、なんとかなりそうです。でも、やはり最後は・・・

「あんた、この社長のトコ辞めたら香川どころか四国ではおれんようにするからな!」

と、きついお灸をもらってました。

マンションをあとにしながらフト思いました。私は堅気ですが、昔は数千万円の仕事をかけて談合してた(本当はダメですよ)訳ですから相手の心理や駆け引きなどはよくしてましたし、やはり私の親父も昔は「その筋」の方ですから、私が幼少の頃からそういった部分の教育?もあったのは事実です。少し気が楽になりながら帰路についたのです。






















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Last updated  2007.09.15 22:00:55
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