みかん’s Room

虐待で殺された勇樹ちゃん・CAPNAを知ってください。

一週間ほど前4歳のおとこの子が母親の交際相手の高校生に殺される事件がおきました。 ≪　幼児変死、交際中の高校生と母を逮捕　≫　１９日、名古屋市で４歳の男の子が変死する事件があり、警察は２７歳の母親と交際相手の１８歳の男子高校生の２人を、傷害致死などの疑いで逮捕しました。　≪　風呂に入るのも独りぼっち、寝るのも独りぼっち－。≫母親の森島彩容疑者（２８）と交際していた高校三年の男子生徒（１８）＝傷害致死容疑で逮捕＝から虐待を受けて死亡した名古屋市昭和区の保育園児、森島勇樹ちゃん（４つ）は日常生活の中で一人取り残されがちになり、八月下旬ごろから、大泣きして止まらなくなるなど、情緒が不安定になっていたことが分かった。勇樹ちゃんの通っていた松栄保育園（名古屋市昭和区）の観察記録などから、こうした“疎外の軌跡”が浮かび上がっている。　男子生徒はアルバイト先の飲食店長をしていた森島容疑者と今年七月ごろから親しくなったが、記録によると、七月二十二日、プール遊びの着替えの最中に勇樹ちゃんの下腹部がただれているのを担任が発見。担任が「お母さんに洗ってもらおうね」と言うと、勇樹ちゃんは「一人でお風呂に入りなさいとお母さんが言った。お兄ちゃん（男子生徒）がいるから」とぽつりと話した。保育園が最初に勇樹ちゃんの顔や背中にあざを見つけた七月十六日から六日後のことだった。　勇樹ちゃんは九月十日にも「お母さんが言ったから一人で風呂に入った」とうち明け、保育園職員が「夜は誰と寝るの？」と尋ねると「ぼく一人。お母さんとお兄ちゃんが一緒に寝るから」と回答。甘えたい盛りの幼児が家庭内で独りぼっちにされていた状況がうかがえる。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー　新聞の引用　ここまでまた、ほかの日の新聞で、｢おじいちゃんのところにいく」と勇樹君がリュックをしょって地下鉄の駅を歩いていたと、報道されていました。虐待は｢鬼のようなおかあさん」と｢かわいそうな子ども」の間で起きるのではなく、その背景にはいろんな問題があると思います。嫌われたくなかったから暴力をとめることのできなかったお母さん。どうして10歳も年下の、経済力のない男に、こんなに依存してしまったのか？高3の子どもが外泊するのは普通のことなんだろうか？親は何も言わないんだろうか？これくらいの年頃の子はいっても何も聞かないんでしょうか？10歳も上の子もちの女の人と付き合うのはなぜ？この2人の関係にはどんな必然があったんでしょうか。次男が小学校に上がり、少し自分の時間が持てるようになったとき、「子どもの虐待防止ネットワーク　あいち　通称　CAPNA」のお手伝いをさせてただいていました。CAPNAで出あった前理事長の祖父江さん、現理事長の岩城さんなど、CAPNAにかかわる方たちは一生懸命でした。はじめてこの方たちを見たとき「なんてお人よしなんだろう」と感心しました。親戚でもない、仕事でもない、お金にならないことに一生懸命な人たちの集まりでした。無償の愛、とよく言葉では耳にしますが、実際に触れたのは初めてでした。「どうしてわたしが？なぜ、私が？　　　なぜなら、先に生まれた人には、あとから生まれる小さな人を守る義務があるのです。」かわいそうなのは分るけど、何で私がそんなことやらなかんの？見て見ぬ振りをしようとする自分が言い訳をする。でも、祖父江さんはゆっくりと柔らかい言葉で、逃げてはいけないと教えてくれた。　祖父江さんの著書「われひとり救われるのを由とせず」の中に、こんな事が書いてあります。　人間の様々な苦しみや悲しみ、傷み、それをおそらく人は生まれ、生き、そして病み、時に傷を受け、思い通りに行かない事で悩み、傷をともない、そしてやがて死を迎える、そういう人生というものを人間はいつも持ち続けているものなのだと。（中略）その苦しみに対する答えというのは、実はないのです。ないけれども、答えを見出す事のできない私にできることは何かといったら、「あなた自身が答えに巡り会えるように私は側にいますよ」ということしかないのです。祖父江さんはいつも、弱くて小さい人のすぐそばにいた。岩城さんやその仲間の弁護士さんたち、精神科のDR、小児科のDR、新聞記者さん、たくさんの人たちが小さい人（祖父江さんはこう呼んでいた）を守るために動いていました。虐待された子どもも、虐待してしまった人も、ある意味では同じように被害者です。誰も助けることはできなかったのか。「殺人だよこれは、みんなでこの子どもを殺したんだ。」と怒る祖父江さんの声が空から聞こえてくるようです。小さな人の命が消えてしまう前に、私たちにできることはなかったのかと。虐待を知ったら、虐待してしまいそうだと思ったら、過去の虐待に苦しんでいたら、CAPNAに電話してください。「ＣＡＰＮＡホットライン」 名古屋・月曜日～土曜日の午前１０時～午後４時　　０５２－２３２－０６２４参考　　特定非営利活動法人子どもの虐待防止ネットワークあいち　定款http://www2.ocn.ne.jp/~capna/ 　　　　第１章　総　則（名称）第１条　この法人は、特定非営利活動法人子どもの虐待防止ネットワーク・あいち　とし、登記上はこれを特定非営利活動法人子どもの虐待防止ネットワークあいちと表示する。２　この法人の英文名は、Child Abuse Prevention Network Aichi と表示し、ＣＡＰＮ　Ａ（キャプナ）と略称する。（事務所）第２条　この法人は、事務所を愛知県名古屋市中区丸の内一丁目４番４号に置く。　　　　第２章　目的及び事業（目的）第３条　この法人は、子どもに対する虐待の防止を図り、もって子どもと家族の福祉の向　上と社会全体の利益の増進に寄与することを目的とする。（特定非営利活動の種類）第４条　この法人は、前条の目的を達成するため、特定非営利活動促進法（以下「法」と　いう）第２条別表１号（保健、医療、又は福祉の増進を図る活動）、及び同８号（人権　の擁護又は平和の　推進を図る活動）、同11号（子どもの健全育成を図る活動）に該当　する特定非営利活動を行う。（活動に係る事業の種類）第５条　この法人は、前条の活動に係る次の事業を行う。　・　子どもの虐待防止に関する電話相談事業　・　虐待されている子どもの救出及び援助に関する事業　・　虐待する家族を改善に導くための事業　・　自助グループへの援助に関する事業　・　子どもの虐待防止に関する啓発及び推進事業　・　子どもの虐待防止に関する調査研究及び政策提言事業　・　子どもの虐待防止に関する国又は地方公共団体からの受託事業　　　あと略　CAPNAの　HPを見て下さいね