Love water

Love water

PR

2005年09月11日
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類



学校からは血の匂いと鬼の気配が漂っている。
「・・・着ましたか??」
空中から炎が立ち上り人の形になっていく。
「・・・・・・炎鬼・・・」
天花は睨む。
「同胞がお世話に成りました。鬼姫様」
炎鬼が笑って言う。
「おかげで人手不足な為他種族の鬼にまで協力の要請をしましたよ」

「いやな人ですね。。。」
天花は炎鬼を見ている。
「入っておいでなさい、貴女がたが、如何に無力か教えて差し上げましょう」
炎鬼は萎む様に消えていく。
「行かないと大切なものまた失うよ?」
声だけ残して炎鬼の気配が霧散した。
門をくぐると鬼の気配が尚に強くなった。
「結界が・・・??」
刃悧はいう。
「弱めていたんだな」
屡吏も口を開く。

天花は走り出した。
「おっおいっ」
屡吏の言葉を聴かずに天花は走り出した。
彼は天花を追いかけようとしたが鬼が二人に襲い掛かってきた。
「気を抜くな。屡吏」

「でも・・・」
屡吏は刃悧を見る。
「冷静さを欠くな・・・感情で動くとこちらが負ける」
刃悧は回りに気を払いながら言う。
「俺は兄貴より器用じゃない」
刃悧に屡吏はいう。
「こいつらをさっさと始末をしてお転婆なお姫さんを追いかける」
刃悧は呟くように言っていると鬼が飛び掛っていく。
「それなら出来るだろう」
刃悧は鬼を倒しながらいう。
「出来る」
屡吏はうなづいて刀を振るう。
「さっさと片す」
屡吏は鬼を斬った。


唯香はあきを抱えて、紅珠の後に居る。
「なんであんなのが来てるんだ」
自体が把握できてない学級の同級生が言う。
「なんで鬼が此処に??」
紅珠が首をかしげて言う。
「ニンゲン・・・・こどもは、やわらかいでおいしい」
知恵も低い鬼が廊下から入ってきた。
「きゃぁああ」
扉近くの人間が血に染まって、唯の肉片(もの)に変わっていく。
「炎清矢(えんせいし)」
炎の矢が鬼を襲い跡形も無く燃やし尽くした後、紅珠は戸を閉めて机を戸にくっ付けた。
「燃童それなんだ??」
偶然助かった同級生が目を輝かせて言う。
「跡で説明するから黙っててよ死にたく無いんでしょ!!」
紅珠は同級生を庇いながら自分の持てる力で戦っている。
「此れはきっとドッキリだ・・・仕掛け人とカメラとが出てくるんだ!!」
もう一人は現実逃避である。。。
「平和だな・・・こいつ」
紅珠は溜息を吐きつつ見ている。
「唯香その子大丈夫??」
紅珠が聞く。
「気を失ってるだけと思うから大丈夫と思いたい」
唯香は言う。
唯香は動体視力も無ければ、天花や星のように特殊能力も持って居ない
唯の人と同じである。

―――ガタンッ
戸が壊れて廊下の外に群がっていた鬼が部屋の中に入ってきた。
紅珠は同級生と唯香を守るように立ったのであった。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2005年09月11日 20時28分28秒
コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

Profile

依津夜

依津夜

Calendar

Comments

どぴゅ@ みんなホントにオナ鑑だけなの? 相互オナって約束だったけど、いざとなる…
依津夜 @ こん そしてまだ片付いてないですたい あと…
五條 沙雪 @ Re:疲れた・・・(02/23) 私もそのパターンで親に聞かれることがあ…
沙雪です@ Re:御報告。(02/12) 良かったです♪ 依津夜さんの逆転勝ちかな…
ナベっ智 @ Re:御報告。(02/12) 沙雪さんて彼氏でけたのかい??

Favorite Blog

Road to Overseas ナベっ智さん
 あ、割と前から気… ひるっぽ〜さん
夜明けの包囲網 ノグチ店長さん

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: