前頁②の偏心した吹抜けに、階段、スロープ、ブリッジが架けられ、吹抜けを眺めながら巡る散歩できる回遊路がつくられています。入口ホールに入って左奥の折り返し階段を上ると、吹抜けに突出したバルコニーがあります。さらに奥に進んでアトリエの前を左に曲がると、先ほどの入口の上を通るブリッジに出ます。またアトリエには湾曲したスロープが架かり、アトリエを眺めながらスロープを上るとロフト状のスペースに出て、さらに奥に進むと入口ホールの吹抜けが眺められます。路地の行き止まりにつくられた不整形な長屋ですが、ラ・ロッシュ邸の方は、歩いて楽しめるシークエンスがつくられています。 現存:8-10 Sq. du Dr Blanche, 75016 Paris, France 上空から3Dで眺められます。 ・斜路の勾配は、ラ・ロッシュ−ジャンヌレ邸で約1/3.4、サヴォア邸で約1/5.6であり、日本の建築基準法の1/8よりもはるかに急なスロープとなっています。筆者は現地で何度も歩いてみましたが、階段に比べて上りにくいという印象を持ちました。