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ギャーーーーっ!
原っぱを探検中のマイキーを見て絶叫した。壮絶な量のひっつき虫が、アリのごとくまとわりついているっ。特に、脚。これを見よ。

植物とわかっていても、点々の大群に、背筋がゾ~っとなる。
これだけでも、後のお手入れが厄介だというのに、マイキーめ、この後、さらにめんどくさいことをしでかしおった。
紅葉するメタセコイヤの下、記念撮影しようと、適当なところにマイキーを立たせた私、待っててね、と、軽く言い置いて、カメラアングルを探りに、後ろに下がった。

が、ひっつきむしを従え、上機嫌でボール遊びしていたマイキー、お楽しみを中断されて、ゴキゲンナナメ。遊びたくて気もそぞろで、モデルを務めるどころではない。
カメラ目線なんか、してあげな~い

私がやっとカメラを構えたところで、早くもガマンの限界に達し、勝手に待てを解除して、こちらに走って来てしまった。
通った道が悪かった。
そこは、水の干上がった池。おまけに、雨でぬかるみ、底なし沼のごとくぐでんぐでんである。
一歩踏みだすごとに、泥が体を捉え、まとわりつき、マイキーは、引きずり込まれるように、泥濘の中に沈んでゆく。
きゃー!泥んこはやめて、泥んこは!
が、その時、叫ぶ私の脳裏に、アクマのささやきが降りてきた。
これって、もしかして、今しか撮れない決定的瞬間なんじゃ…???
アクマにすっかり良心をからめとられた私。泥沼でじたばたしているマイキーを放置し、今日一番のスクープのために、無我夢中でカメラを向ける。
うへへっ、ベストショットが撮れるぞ。
と目をぎらつかせたその時。
ピー、ピー、ピー、ピー、ピー。
無情な音を立てて、カメラがバッテリー切れを伝えた。あ!と叫ぶ間もなく、液晶画面は真っ暗。
がーん。
せっかく泥んこになったのに、こんな名場面を押さえてないなんて…。
残されたのは、胸まで泥に染まったドブくっさーいマイキーのみ。
スクープも撮れず、周囲のひんしゅくの視線を気にしつつ家路につく私の足は、たまらなく重いのだった。 嗚呼!
名カメラマンへの道は遠いようだね、かーちゃん。

今日も遊びに来てくれてありがとう。
帰り道で、見知らぬおばあちゃんから、「珍しいワンちゃんですね」と声をかけられました。黒い足と、胸から上がゴールドという配色に驚いて、新種のイヌと思ったみたい。そんな二色刷りのイヌ、おるかっ!
毎日が極楽 2011.04.13
青空ドーナツ 2011.04.04
遊びすぎ!?それとも… 2010.12.14