24階のミミック

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自宅購入への道のり・2

大どんでん返し が待っていた。

■まさかのキャンセル //////////////////////////////



 やっちゃいました。 もちろん、 壮絶な夫婦げんか はありました。だって、イヤだと言ったの私なんだもん(^^; 
 うちのパパは、一度決めたことを覆すのが大嫌いな人。しかも、すでに支払った手付け金は帰ってこないし、サービスのエアコンもついている状態だからセールスの人に悪い……。そら、そうだよね。
 でも、 どうしても納得できなかった んです。胸のうちにモヤモヤとした「本当にこれでいいのか?」「流されていいのか?」「一生、そこに住むの」……という黒い不安に。
 それぐらいだったらもっと早く、契約するまでに言えばよかったんだけど、言えなかったんです。すごく乗り気になっているパパを見ていたら。たしかに、一度は自分でも「いいと思う」と言ったんだけど、やっぱり後からずっと考えているうちに不安のほうが大きくなってしまった。でも、それって全部自分の不安でしかなかったし、あれこれ書類を用意して忙しく頑張っているパパに、理路整然と語ることができなかった。

 でも、そういうことってあるんです。大きな買い物だから、本当に納得いかないものを買うのはよくない。そして、主に その家で多くを過ごすのは母親である自分と、泰 だということ。これが最終的な勇気になりました。
 セールスマンに悪い、そうかもしれない。でも、ダカラ何? その家に住むのが辛くなって、私が自殺したらどうすんの?なんて事まで言いました。
 それほどイヤな家ならなんで買うって言ったんだ、とも言われましたが、家を買うっていうことはそういうことも起こりうるくらい 異常なハイ状態に追い込まれる こともあるんです。自分でも何がよくて、何がよくないのかわからなくなってくる。そう、何回も同じ漢字を書いていると、本当にこの漢字がそういう字だったのかわからなくなるような感覚。

 そして、散々ケンカした末に キャンセル しました。本当に申し訳ないと思ったけれど、今となってはキャンセルしてよかったと思います。 逃した魚はやっぱりザコ でしかなかった。後からちっともいいなんて思いませんから。
 家に関しては、自分の信念を貫くべき。一歩でも譲ったらいけません。これから長く住もうという家に、最初から不満があったらもったいない。

 払っちゃった手付けはもちろん返ってきませんでした。でも、いいんです。高い勉強代だと思う、ということでパパも納得してくれました。でも、実は実は、手付けって普通、 最低でも物件価格の10%を払う ものなんだけどちゃっかり私たち、 2%にも満たない分しか払ってなかった ので(^^; あまり損害がないのがわかっていた、というのもキャンセルできた理由の一つです。そのせいで営業担当者はめちゃくちゃ怒られたと思います。そう、自分が売る立場なら、手付け10%は死守したほうがいいと思います。買うなら、拝み倒しても安くすませましょう。万が一ってことがありますから。

 そして、今度はアセることなくゆっくり決めようね、ということでパパと再結成式♪ パパはかなりやる気なくしてたけど、私はまだやる気満々。とにかく、もう物件がないだの 金利があがるから今がチャンス、だのというセールストークに惑わされない 、これが大事。
 ということで、家探しはマンションのキャンセルで前半を終了したのでした。

 しかし、この後、傷心の私たちの前に予想外の早さで理想の物件が!

 次回へ続く。


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