みみ の だいありぃ

みみ の だいありぃ

結婚前日


なんていったって、母親になりたかった。
好きな人と家族を持ちたかった。
だって、私は私の家族が大好きだから。
自分だって母のようになり、父のような旦那を持ちたかったから。

では具体的にどんな結婚式を臨んでいたか。

ゴンドラで登場とか、一昔(?)前にいろいろ派手なバブリーな結婚式が流行ったけど、私は変にテレヤなので、演出っぽい結婚式はいやだった。花嫁から両親への言葉、みたいなものなんて絶対いやだった。結婚式の朝「お父さん、お母さん、いままで育ててくれてどうもありがとう」なんて絶対嫌だった。(うちの母もやらなかったそうな・・・母譲りの性格か?)

また、友達の結婚式の準備を見ていて、招待する人を選んだり席順を決めたりする大変さを知り、これもいやだなって思っていた。だいたい、なんで自分の結婚式なのに、世間を気にしなければならないのか。

とにかく、あまりに漠然としていたから、どんなものがいいとか、具体的には考えていなかった。

でも、ラスベガスで彼とうちのエース君と彼の親戚だけでひっそり祝うようになるとは、夢にも思わなかった。

私の彼、ダディはアフリカンアメリカンだ。
かれこれ7年も一緒にいる。
私は高校で1年間留学して以来、アフリカンアメリカンの世界にどっぷりつかり、他を見なかった(と言われた)。
付き合う相手としては、ね。

大学ではバリバリ土臭い大学で、土臭いモロ体育会系のサークルで、オンナを捨てて活動していた。
もちろん、日本人の男友達もいっぱいいた。
社会に出ても、会社で仲の良い男性社員(といっても全員大先輩だけど)もいっぱいいた。

でも、なぜか付き合う人はいつもアフリカンアメリカン。
日本人とも付き合いかけたけどね。
DEEPな付き合いに発展しなかった。

それは、心の奥底で、ブラックカルチャーがすごく好きだったからだとおもう。

黒人男性好きっていったら、いろいろ言われがちだが、現に散々エロおやじたちに言われたが、私が好きなのは、音楽であり、言葉のアクセントであり、バスケであり、そういったものだ。
そういう自分が好きなものに長けている人を好きになるものだから、アフリカンアメリカンが自然に出てくるのだ。

インターレイシャルカップル、とくに相手がノンホワイトの場合、よくあるのが家族の反対で、うちの場合も例外でなかった。
理由は黒人は世の中で差別されているのに、わざわざそれを背負い込んで欲しくない、というものだった。
愛ある反対である。

社会人になってすぐ、遊びすぎだから世間を見てこいという理由で家を追い出された時、出会ったのがダディで、彼は当時まだ10代のガキンチョだった。(私もまだまだアオかったけど)
私のアパートは実家から歩いて数分だったので、うちにばかデカイ黒人がよく来ていて、週末はいっつもいる、なんていうことは、親戚中にバレルのはすぐだった。

私は本当に両親が大好きで、弟たちも、祖母も、なくなった祖父も、叔父もおばも従兄弟達も本当に本当に大好きである。
だから、父に口をきいてもらえず、他の親戚から悲しい目で見られたことは深く心に残っている。
母も散々わめいたが、それでもせっせと差し入れ等、してくれた。

日本で一緒にダディと住んでいたが、ビザの関係で彼がアメリカに帰らなくてはいけない時、私は実家に戻った。
泣く泣く帰る私を両親はあたたかく、「おかえり」と言って迎えてくれた。

今考えるとその時から、徐々に状況が変わってきた。
もうすでに3年付き合った後だった。
そして遠距離恋愛がその後2年続いた。
3ヶ月おきに東海岸に飛んだ。(私の愛しの元上司が超特別に許してくれた、ありがとう!)
毎日2、3回、電話をしあい、一日1時間くらい、時間を見つけてはパソコンでチャット。
そんな姿を見てか、いつしかH1ビザを取り、アメリカへ渡ることを、両親が許してくれるようになったのだ。

今は年に一回、私が日本に帰っている。
母は年に3、4回、来てくれる。
祖母も一回来た。
父はまだ忙しいけど、いつかは来てくれる。
そして、母とほぼ毎日チャット(音声の方)をし、祖母ともほぼ毎日メール交換、弟たちや叔父たちともたまにメール交換している。

家族と離れているのはつらいことだけど、向こうではもっとみんな心配してくれているから、せめて出来ることは、連絡を密にすることだと思っている。

家族、というもの。ファミリーというもの。
私にとってうちの彼はもう家族である。
この7年、本当にいろいろあった。
でも、血がつながっていない場合、家族でなくなる可能性もある。
だから、彼も私の家族も大好きだが、血のつながっていない方を優先している、のかな?

親友は日本にいたり、ハワイにいたり、いろいろだけど、女友達って、永遠でしょ?
少なくとも、私が心に思っている女友達とは、私にさえその気があれば、永遠に続くと思う。
ばあさん同士になっても冗談言い合ったり、買い物したり、愚痴こぼしあったり、たまにはケンカをしたりすると思う。

さて、では彼とは永遠か。
分かりません。こればっかりは。
でも、彼を失うことは考えられない。少なくとも今のところ。
私にないところを持っているし、私の家族をすごくリスペクトしてくれるから。

さて、明後日、結婚します。
まさか、自分でウェディングドレスのお直しをしたり、ダディのスーツの裾あげをしたりするとだけは、夢にも思わなかった。
でも、これが私たちのスタイル。

私の家族も親友も今回は急に決まったから来れないけれど、来年あたりでも、日本で式をあげ、大好きなみんなに見に来て欲しい。
これが、長年連れ添ったダディですよ、と。
あれだけ飽きっぽかった私がここまで固執(笑)するダディですよ、と。

今日、職場の人たちに結婚のプレゼントを頂きました。
なんか急に結婚を意識しだした。

両親にも、こんな形で急に結婚することになっちゃったから、派手にやってあげられなくってごめん、なんていうことを言われちゃいました。
大丈夫、心配しないで。
来年にでも派手にやってもらうから!

私は幸せです。
世界一幸せです。
世界一私を愛しぬいてくれる彼を持ち、世界一愛情をそそいでくれる両親を持ち、世界一賢く厳しくしてくれた祖母を持ち、世界一姉思いの弟たちをもち、世界一おもしろくって私を思ってくれている親友をもち、世界一私をかわいがってくれる親戚を持ち、世界一かわいい犬、二匹持ってるんだもんね!
世界一優しくってかわいがってくれた祖父や世界一男らしいジョリーと世界一おちゃめなキャッシーが天国からみまもっていてくれるし。

今日はなんだか感謝の気持ちでいっぱい。
結婚っていいもんだなー。


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