ダイヤと愛
雨降りクリスマスとなったよ。
暖炉もあるし、サンタさんが間違ってでも来ちゃってたらって思って、ツリーの下やソックスの中を探してみたけど、無駄な抵抗だったわ。
今日はクリスマスなのに、仕事に行き、昼過ぎに家に帰ってきた。
それから、何もすることがないので、旦那と一緒に映画を観に行った。
「バッドサンタ」
プレビューからして、相当アホ臭くって、あたしは初め見たくなかったんだけど、「笑いたい」という旦那の一言で決定。
それにしても、バッドサンタ、ちょ～、バッド。
まじで、Ｒ指定だよ！
まず、すんごいカスワードのれんちゃん！！
盗みはするし、汚いしひどいサンタだよ。
でもね、最後は良かった。
最悪サンタが純粋な子供に心を動かされ、素敵なしめくくりとなる。
よって、総合的には平均以上の評価をつけられる映画だった。
Ｓｏｍｅｔｈｉｎｇ ｔｏ Ｗａｔｃｈ．．．
しかし、ちょっと驚いたことがある。
この映画ね、本当にアホアホ映画なの。
でも、今日の客、いかにも上品な感じの５０、６０歳くらいの人ばっかりだったのだよ！！
若者はあたしたちカップルともう一つのカップルのみ。
そもそも、今日行った映画館は、山の上にあり、金持ちが多く住む場所にある。
この辺りの家はデカイし、走っている車は超高級車ばかりだし、ここら辺のスーパーで買い物する人々も、野村さっち～みたいな格好をした人が多い。
スーパーにワンコを平然と連れて入るマダムとか見ては「は？？金持ちは何でもできるんかい！！」とびっくらこたことがある。
ちなみに、ワンコのおばさんのダイヤ、親指の爪くらいあった。
まさに「石」って感じ。
で、いかにもリッチ丸出しのおじさん、おばさんが、このくだらない映画をガハガハ笑いながら見ているの！！
あたしが抱いていたイメージと違うジャ～ン！！
あたしが抱いてたリッチ初老夫妻ってさ、暖炉の火を囲んで、旦那さんは新聞か本を、奥さんは編み物をして、その横に猫だかワンコがいる、そんな感じ。
バッドサンタはくだらないわって言ってそうな感じ。
旦那に「ねえ、ここら辺のおじさんおばさんもさ、バッドサンタ観るんだね～」って言ったら、「あほかお前。しかも、山の下からだって人は来ているだろうし。」と言われた。
あっそっか。
それにしても、映画館のとなりに座ってたオバチャンのダイヤも、親指の爪くらいあった。
でけ～。
旦那さんもごっつい指輪してたわ。
その後、クリスマスディナーということで、「べにはな」に行った。
高いけど（二人で９０ドル近くもしたの。飲みすぎ？？）今夜は奮発したよ。
でね、あたしたちのとなりの席の人が、５０すぎ位のカップルだった。
いや～、アツアツだった～。
男の方はほとんどずっと女の肩を抱いてるし。
少しさすってやったりしてるし。
女は「あーん」をして食べさせてあげてるし。
・・・。
それがね、今日、クリスマスでしょ！！
だからだとは思うんだけど、男性がどうやら、ダイヤモンドをあげたばっかりだったらしいのよ！
二人で女性の指に光るダイヤモンドを見ながら、ますますアツアツなのさ。
どれどれ？
お～！！
ここにも、親指の爪ダイヤが～！！！
で、ふと、自分のを見てみる。
あのおばさんたちのダイヤを散々見た後で、自分のダイヤを見ると、ちょーかわいく見える。
セッターとコッカースパニエル、みたいな感じ。
でもね、このダイヤはあたしのダイヤ。
旦那が買ってくれたんだから、特別なのさ！！
長年、婚約指輪を夢見て、やっと去年買ってもらったものなのさ！！
ダイヤの大きさは愛情に比例するか。
いいや、そんなことはありゃ～しない。
スーパー金持ちが３カラットのダイヤを買ったって、懐はちくりとも痛まないだろう。
そうじゃない。
大きさじゃない。
クオリティーじゃない。
ダイヤのかげにある「愛」が問題なのだ！！！
（もちろん、デカイダイヤをもらえるだけの経済力が相手にあるんだったら、それも大いに良し！！がはは！！）
毎日、何気なく付けている婚約指輪と結婚指輪。
よくよく見ると、すんごくキレイに輝いている。
「お金が安定してきたら、君にすんごいダイヤをプレゼントして、君が今、はめているダイヤを俺のピアスにするから。」と旦那が言った。
ダイヤの大きさやクオリティーを気にしていたあたしが恥ずかしかった・・・。
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