みみ の だいありぃ

みみ の だいありぃ

非常事態!!



ったくさ~。

こういうのを「飼い犬に手をかまれる」って言うんだな?

(いやいや、全然違います、姐さん)



海のように心のひろーいあたしは、今日、旦那のリクエストに応え、お昼を買いにチャイニーズのお店に走った。

ほんとは、どうせ買うならポパイのキンが良かったのに。



・・・雨が降ってきた。



そして、空のように心のひろーいあたしは、旦那にいい方の車で会社に戻ることを許可した。

2pacをいいシステムで聞きたいっていうからさ。



・・・車が止まった。



ちーん・・・。



もう、大変だったよ。

行きは良かった。

大雨の中(いや、そんなたいしたことないっすけど)、おんぼろ車でワイパーをキコキコさせて、職場に着いた。

ま、無事だった。



帰り。

夜なのにさ。

あたし、乙女なのにさ。



車に乗り込み、ダッシュで帰ろうとしたら、途中でシュルシュル車の元気がなくなって行った。



へ?何?



するとさー、車が止まった訳よ~!!

意外と焦らずに状況を判断できたあたし。

とりあえず、車を脇に寄せた。

まだ余力で走っている間に。



そして、ウィンカーをカチカチ出した。

後ろから当てられたらたまったもんじゃないからね。



そして、旦那に電話した。



プルルルルルルル。



なかなか出ない。

しかも留守電に変わった。



「ちょっとーー。車、止まってるんだけど。止まってるって言ってんの。どこにいるの?ねえ、今、夜なんだけど。しかもまだ山の上なんだけど。」



思いっきり悪態をつきながら、留守電にむかってシャウトしてみた。



イラツク。

電話、出ろよ。

緊急事態だよ!

まだ、寝るには早いんだよ、じじい。

(ごめん、あたしより4つも年下だった)



ったく~。勘弁してよ~。

一人で悪態をついてみた。

妙にさみしい。



すると、速攻旦那から電話かかってきた。

だから、初めっから出ろって!!



「どうした?え、本当に車止まったの?どこだよ?俺が言ったとおり、車を5分くらい暖めてからスタートしたか?もう一度、車をスタートさせてみて。」



など、憎たらしい事をほざいてる。



俺が言ったとおり、だ~あ~??

あたしの方が職場まで遠いんだから、あたしが良い方の車で行くってハナシだったじゃん、初めっから。

それを2PACをいいシステムで聞きたいって言うから、OKしてやったのに、俺が言ったとおりだ~??



そんな風にイラツイてたら、携帯がピピッとか言ってやがる。

やばい、バッテリー、ほとんどなかったんだった・・・。

したら、すぐに携帯が切れてしまった。



きゃーーーーーーーー!!

あたしはこのままマウンテンライオンに食われてしまうんだ。

エースにもう会えないんだ。



いけない!このままじゃいけない!!



必死で何度も車をスタートさせようとする。

するとシュルシュルシュルシュルって車が元気のない音をたて、きれてしまう。



どうしよう!!



したら、また旦那から電話がかかってきた。



「大丈夫か?エンジンを踏み込むんだ!鍵を回しながら踏み込むんだ!!どうだ?かかったか??」



えーい、じゃか~し~わい!!



って思ってたら、ドッドッドっとエンジンがかかった。

ここぞとばかりにアクセルを踏み込むあたし。



「かかった、かかった。ま、とりあえず今のうちに発車して帰るから。」といい、ぶちっと電話を切ってやった。



とりあえず、命は取り留めたようだ。

今度はまた車が停まらないように、気をつけて帰ろう。



ドキドキしながら帰った。

赤信号では、完全に止まったら恐いから、ちょろちょろ進んでみた。

白線のギリギリラインまで。

スピード違反でつかまっている間に車が動かなくならないよう、スピードも意識して走った。



そして、無事家に着いたとき、嬉しさのあまりに小躍りをしてしまったよ。

そして、同時に、旦那に異常に腹がたってきたあたし。

「おかえり、大丈夫だった?」という声をシカトして差し上げた。



しかも、「だから、言っただろう。古い車なんだから、車を温めないとそういうことが起きるんだって。俺が言ったこと、やっと分かったか?」などと、さらに憎たらしいことをぬかしやがった。



もう、あたしは無言の反論をするべく、エースと遊び続けた。



は~、やっぱ、下手に至れり尽くせりをすると、こういう結果になるのねぇ。



ちなみに、車が止まった場所は、職場から歩いて5分くらいの、高級住宅街の真ん中にある、ショッピングモールの目の前であった。

しかも、夜8時半。

マウンテンライオンなんて、出るわけがないし。



てへへ。



それにしても、こういう風に問題が起きたのを、旦那のせいにしてるなんて、あたしもまだまだだわね。

(↑分かっちゃいるけどさ・・・)


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