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私は京極夏彦さんの百鬼夜行(京極堂)シリーズが好きなんです。他のシリーズも読んではいるんですが、やっぱりミステリが好きなもんで…(^_^;)10か月くらい前にシリーズ作の『鵼の碑』が出てますが、それは置いときまして…(^_^;)今回はその百鬼夜行シリーズからのスピンオフシリーズである今昔百鬼拾遺です。シリーズは三冊ありまして、それぞれ『鬼』『河童』『天狗』とタイトルが付いています。シリーズものといえば、普通は同じ出版社から出るものなのですが、このシリーズ、三冊とも別々の出版社から発売になっています。なんか大人のじじょうでそうなったらしいです。今昔百鬼拾遺 河童角川文庫今昔百鬼拾遺 鬼講談社タイガ文庫今昔百鬼拾遺 天狗新潮文庫こんな感じです。そして、すべての本の表紙画の女性は今田美桜だそうです。女子高生みたいな感じですから主役の一人である呉美由紀を表しているのでしょう。でも、呉美由紀にしては身長が足りませんけどね(^_^;)(呉美由紀は高身長。)物語は、先に書いた呉美由紀と京極堂の妹である中禅寺敦子の二人の主役が出会う怪事件を二人が解決していく…、という形で進みます。基本的にどれも同じ感じで進んで行きます。謎解き要素は薄めですが、呉美由紀の怒りの爆発が気持ちいいシリーズと言う感じです。私は呉美由紀のファンなので大好きなシリーズなのです(^_^;)実は合本も出てまして、かなり加筆されているようです。三本それぞれは割と薄めの本なのですが、合本になった段階で、普通の百鬼夜行シリーズとほぼ同じ厚みになってます(^_^;)今昔百鬼拾遺 月講談社文庫この合本版、実は私、まだ読んでません。持っているんですけどもね…(^_^;)そろそろ読もうかな?なんて思っています。では、また(^_-)-☆
2024.07.11
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今回はミステリのはなし。貫井徳郎さんのミステリだ。貫井作品は割と好きで結構読んでいたりするが、今回は明詞シリーズ。パラレルワールド的な日本、明治ならぬ明詞が舞台になる時代ミステリだ。基本的には日本の歴史を踏襲しているけど、ところどころ違っている世界(^_^;)鬼流殺生祭普通の本格に見せかけて…違う。そんなミステリだ。このシリーズはミッシングリンクがテーマっぽい。普通のミステリは読者が知っている物事を前提にトリックを組み立てているが、これは大半の読者が知らないことを使ってトリックを組み立てている。だから、普通の本格とは違うんだね(^_^;)アンフェアっていえばアンフェアだ。だが、そこを楽しむミステリだと思う。妖奇切断譜シリーズ二作目。これもミッシングリンクがテーマだといえそう。一作目よりは「誰も知らない」って部分が薄められて分かりやすくなっていると思う。ただ、グロさが大幅アップ!女性の連続猟奇殺人事件だから…(^_^;)オレは一作目よりこちらの二作目の方が好きだ。両作品ともにいい出来だ。シリーズ通して…、っていっても二作しかないけど、テーマはミッシングリンクになるんだと思う。あまり他にない異様な雰囲気のシリーズなのでもっと読みたいのだけど、残念ながらこの二作しかないんだわ(-_-)もっと書いて欲しい…(^_^;)では、また(^_-)-☆
2024.01.31
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内容がどうだ、なんてことではなく…ただ、ただ、表紙画が好きな本がある。それも結構たくさん…(^_^;)そんな中から今日はこのシリーズを…綾辻行人さんの囁きシリーズ。緋色の囁き綾辻行人祥伝社 NON NOVEL男性が外から見て夢を描いたような世界観。お嬢様女子高を舞台にしたミステリなんだけど、女子高出身の友達に聞いた感じではこの小説のような感じではないらしい…(^_^;)まぁ、当たり前か(^_^;)ミステリとしては大したことないけど、読み物としては好きな作品。暗闇の囁き綾辻行人祥伝社 NON NOVELコレと次のヤツは正直言うと…内容は全く憶えていない…(^_^;)黄昏の囁き綾辻行人祥伝社 NON NOVEL三作ともミステリとしては…?って感じだ。この三部作、すべてきたのじゅんこさんの表紙画になっている。これがいい(^-^)ただ、単にオレが好きなイラストレーターさんなの(^-^)雑誌のMOEに良く描いていらっしゃった。昔はジグソーパズルも出ていたのよ。今回の記事はただそれだけ…(^_^;)こういう記事もあるのだ(^_^;)では、また(^_-)-☆
2024.01.17
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最近は少し再版が増えてきた横溝正史のミステリ。一時期は手に入り難い時期もあったと記憶している。また、再版が増えてきたとは言っても金田一耕助ものがほとんどという現状…20年以上前、横溝文学が書店から減ってると感じた時代に買った本がある。蝶々殺人事件横溝正史春陽文庫最近は角川文庫でしか見かけない横溝ミステリ。昔は春陽堂書店からも出てたんだよ、横溝ミステリ。角川版はこの当時、なかなか手に入らなかったのでこれになった。探偵が金田一耕助ではなく由利麟太郎だったのも影響したのかも知れんね。表紙画的には角川文庫のコントラバスのケースに入っている女性の全裸死体っていう方がインパクトがあって好きなんだけど、これも悪くない(^-^)この本自体は本陣殺人事件と同年に書かれた。横溝氏、筆が乗っていたんだろうね(^_^;)代表作が二作も同年っていうのは。この本はクロフツの『樽』に影響を受けたアリバイ系不可能犯罪ミステリだ。横溝作品には珍しといえるのではなかろうか。また、金田一耕助ではなく由利先生が探偵ということで、面白い作品なのに隠れがちになっている。まぁ、実際のところ金田一人気は不動で売り上げ的にもきついんだと思われる。オレとしてはもっと評価されてもいいと思っているんだけど…(^_^;)ってなワケで今回は蝶々殺人事件でした(^_^;)では、また(^_-)-☆
2024.01.07
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先日、地震があった…被災地の方々、お見舞い申し上げますm(__)m関西の方にお住まいの方は記憶している方も多いのではないかと思われる阪神淡路大震災。私も経験者だ。我が家も少しだが被害が出た。被害というのもおこがましいレベルだが…その阪神淡路大震災を舞台としたミステリがある。未明の悪夢谺健二光文社文庫第八回鮎川哲也賞の受賞作である。あの時、実際に起こった現象を扱ったトリックはなるほどと思わせる。ただ、今となってはアレがそのまま通用し、分かってもらえるかどうかは…、疑問が残るけどね(^_^;)なんせ29年も昔にあった現象だからね(^_^;)当時を知っている人間なら分かるんだけど、新しい方々には???って感じかも知れない。オレ的にはコレよりも同年に出た『名探偵に薔薇を』城平京の方が好きで鮎川賞を獲って欲しかった…(^_^;)では、また(^_-)-☆
2024.01.04
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ミステリ三大(四大)奇書といわれる本があることは前に書いた。そのミステリ三大(四大)奇書の筆頭といえそうなのが…この『ドグラ・マグラ』だ。なんせ、キャッチコピー的なものが「読んでいると、一度は精神に異常を来す…」なんてもんだからネェ(^_^;)ドグラ・マグラ 上夢野久作角川文庫そんでもって…ドグラ・マグラ 下…である。買おうか買うまいか?四十数年前からずーっと迷っていたんだわ(-_-)この度、思い切って買うことにした。狂った人が書いた探偵小説という設定の探偵小説だ。これだけでも頭がこんがらがって来そうじゃないだろうか(^_^;)?脳は脳自身について脳自身のこと分からせないように分からせないようにしているから脳のことが分からない…だとか(^_^;)とにかく幻惑的だ。こんなんやっぱり持っときたいやん?(^_^;)表紙画は故人である俳優の米倉斉加年さんである。角川の夢野作品はこの人の画だったと思う。作品にふさわしい素晴らしい画だと思うわ(^-^)…とにかく、これでミステリ三大(四大)奇書が揃ったので、読んだり、飾ったりして愛でたいと思っている(*^^)vミステリ三大(四大)奇書については、またの機会に書きたいかなと思っている。では、また(^_-)-☆
2023.12.11
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我が家にある『ナイルに死す』です(^_^;)ウチには『ナイルに死す』が二冊あるのです。ウチの現住所に一冊、ウチの実家に一冊…本当なら、かみさんの実家に一冊…、だけど、これはもう失われてなくなってます。だから、二冊。実家の方のヤツは1978年映画公開前後くらいのもの。ナイルに死すアガサ・クリスティ早川書房映画が表紙画のハードカバー本。オレは最初に読んだのはこれですわ(^_^;)そしてもう一冊は…最近買ったヤツです。ナイルに死すアガサ・クリスティハヤカワミステリ文庫これまた映画が表紙画になってます…(^_^;)こちらの方は2022年版ですけどね…ウチのは奇しくも二冊とも映画が表紙画になってるヴァージョンなんですネェ(^_^;)これらは映画のときしか出版されないから、ある意味限定版的なものなのかも知れません。まぁ、価値なんかないと思いますけど…、気分の問題なんです(^_^;)翻訳の方も新訳と旧訳になってますし、丁度いい気がします。ってなワケで、今日はここまで…(^-^)では、また(^_-)-☆
2023.12.10
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本屋さんで小栗虫太郎の『黒死館殺人事件』を見かけた。オレの知ってる黒死館とは違ってた…(^_^;)オレの知ってる黒死館殺人事件はこんなの。黒死館殺人事件小栗虫太郎社会思想社 現代教養文庫オレが持っているのではなく、オレの兄の所有本だ。既に40年以上前のはなしだ。そんでもって…最近見かけた黒死館がコレ。黒死館殺人事件・完全犯罪小栗虫太郎角川文庫いつの間にやら角川から出たんだねぇ(^_^;)聞くところによると、この本、権利関係が失効したらしい。だから、どこでも出せるみたいだ。webに無料のものもあるらしいし…そんなこともあって角川からも出たんだろう。そんでもって表紙画だ…正直言って違和感バリバリだ…(-_-)あの難解で三大奇書といわれる黒死館が漫画になっちゃってる…どうやら、文豪ストレイドッグスの小栗の画らしい。オレは文豪ストレイドッグスは全く面白いと思ったことはなく、これはちょっと嫌な気がした……が、オレはこの黒死館は持ってないんだよネェ…創元版は価格が高いし、社会思想社版は絶版だ。そうなると、不満はあっても買うしかないんだよネェ…(^_^;)価格も1,000円切ってるので割と安いと思った。あと…三大奇書は持っておきたかったんだよ(^_^;)フォントが読みやすくはなってるが、元々の文章が読み難さバリバリなのは仕方がないのだ。それでも持っておくことが重要なのだ…(^_^;)では、また(^_-)-☆
2023.12.08
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前にツイッター(現X)で紹介したこともあったけど、ここでも書いちゃう(^_^;)緑衣の牙竹本健治光文社文庫最近はライト文芸なる言葉があるそうな…ラノベの派生みたいだね。割と最近のカテゴリだ。主として易しい文芸作品や読みやすい探偵小説なんかも入ってるみたいだ。この『緑衣の牙』はそのライト文芸ではない。っていうか、この本が掛かれた時にはそんなカテゴリはなかった(^_^;)でも、非常に読みやすく分かりやすい。それでいて本格って作品なのだ。主人公たちも高校生だしね。深い森に囲まれた北海道函館近郊の美しい学園・星辰女子学園で惨劇が起きた!二年生の朝倉麻耶が水死体で発見されたのだ。さらに、麻耶の死んだ沼の岩に『罪ハ血デ贖へ』の血文字が...。学園のマドナン的存在だった彼女に何が!?悪魔と戯れる少女たちの密儀とは?連続殺人に挑む天才少年・牧場智久と女子高生・武藤類子。~Google Booksより引用内容もトリックもシンプルにして分かりやすい。ライトミステリが人気がある現状だけど、ライトだけどちゃんと本格っていうのもいいんじゃなかろうか?これが面白いと感じたなら、もっと本格の沼へ嵌っていくのもいいだろうし…(^_^;)ライトミステリを読んでいるなら、これも…、って感じでお勧めするわ(^_^;)オレは大人でミステリの沼に嵌ってから読んだので、感銘は受けなかったがティーンズくらいの子が読んだら嵌りそうだと思う(^-^)ってなワケで、今回はミステリの紹介だったのだわ(^-^)では、また(^_-)-☆
2023.11.21
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