プライマスについては特別詳しいわけではなく、かように小耳に挟んだこぼれ話を知っている程度ですから、細かい記述、違っていたらごめんなさい。とにかくこの曲が気に入っているので‘70年代物ではありませんが訳してみました。彼らのユニークさは、この曲のPVを見れば一目瞭然かもです。“おもしろ怪しくキモ危なコワイ”って感じにオチャラケています。メンバー着用のプラスチック製の着ぐるみは妙になじんでおり、表情も豊かすぎ。早送り編集で仕上げたとは言え、トリオが楽器を奏でる様はなんともリアルでたくみさの中に不気味さすら感じられます。全米で視聴率の高いプライムタイムのトークショー出演時には、燕か何かの着ぐるみでした。司会者(デイヴィッド・レターマン)が、演奏の直前紹介で、「子供たち!画面にかぶりつけ!プライマスだぞ!」とテレビの中から声をかけるのですが、たしかに子供が喜ぶ要素もたっぷり!一聴するに無邪気で滑舌の訓練にもなりそうな早口言葉の遊び歌口調は、いかにもガキらが面白がって真似しそうですが、いやいやどうして、下手すりゃ親御さんが、「そんな歌、どこで覚えて来たの?声に出して歌うんじゃありません!」という様な内容。(さらに深読みすれば、いくらでも取りようのある歌詞と思われます。)よって、公共電波にのせるにあたり、いくつか言葉を変えてあるようです。例えば急所の下りでは、'ain't pissed'が'egg pressed(卵が潰れた状態)'となっています。その他注釈としては、タコ・ベルはメキシカン・フードの全米最大手チェーン。そこで、'seven layers'という言葉が出て来るのですが、直訳すると7層=具が重なっている=具沢山、と置き換えました。‘ニューオリーンズから来たテキサス男’なんてのも、ありえません。ニューオリーンズはテキサス州お隣のルイジアナ州の都市です。一国に匹敵するほどの面積を誇る広大なテキサス州に住んでいる方々は、自分たちこそアメリカの中のアメリカと自負するカウボーイ、カウガールの州。ニューオリーンズもジャズの都で栄えているんでしょうけど、隣州というだけでちゃっかりテキサスを気取ってしまっている人、いそうですね。また、'candied up his nose'と歌っているのですが、そもそもcandyとはコカインの隠語。よって鼻から吸引式のヤクをやるという意味ですが、お子様の支持も多い中、PVでは鼻にキャンディーの棒を突っ込む絵でごまかしています。‘移動式遊園地’なんていう商売、土地が余っている大陸国はやることのスケールが違う。地域のお祭り事などに、遊園地がまるごと来てしまうわけです。‘バンパー・カー’とは、バウンドの良い分厚いゴムのバンパーがついていて、ぶつかるとボヨーン!と弾き飛ばされる乗り物です。 この歌がひとつ物議を醸し出した要因は、‘ウィノナ’という名前。まず誰もが連想することとして、女優のウィノナ・ライダーがモデルではないかということ。でも、名前のスペルが違いますから、歌の内容と女優のウィノナさんは無関係で、何となく語呂が良かっただけの名前なんでしょうが、そんなこんなでちょっと注目を集めた話題作となったようです。 (´Д`)ハァ…もっと脱線こぼれ話を入れたいところですが、文字制限によりいつも後から削りまくりにて仕上げています~・・。