2007 1/2(火)
こんばんは、minminです。
暮れに二冊の新刊を購入しました。
どちらも大好きな藤沢周平さん関連ですが
一冊はお嬢さんの遠藤展子さんが書かれた
「藤沢周平 父の周辺」。
もう一冊は「藤沢周平 未刊行初期短編」。
展子さんの幼い頃の思い出や成長されてからのこと
故郷である山形は鶴岡のこと 藤沢氏の日常
そして晩年のこと。
ひとつひとつの文章はさほど長くもありませんが
飾らなくしみじみとした内容は「普通がいちばん」を
貫いた藤沢氏のお嬢さんならではのものでしょう。
展子さんを生んだお母さまは産後間もなく亡くなられて
います。
幼子を抱えた父との生活を綴った幼い頃の思い出は
淡々と描かれているだけに 読み進みながら涙してしまい
私の小さな目は外出前にお岩さんになってしまいました。
その後 成長と共に新しいお母さまとの生活も落ち着き
藤沢氏も執筆に集中できるようになったようです。
展子さんは藤沢氏を父としてまた作家として思い出しながら
ファンが知りえなかった藤沢氏の姿を立体化していきます。
作家である父のことを書きながら また展子さんは母として
作家の妻として支えてくれたお母さまへの感謝の気持を
さり気なく惜しみなく表現しています。
一方「藤沢周平 未刊行短編集」は
ちょうど展子さんとの新たな生活が始まり
業界紙の記者と作家との二重生活を
している時期の作品ばかり
14点が収録されています。
初出は当時の時代物を扱う雑誌だったようですが いろんな
偶然が重なり今日まで本の形にはならなかった作品ばかりです。
後年の地味溢れる藤沢氏の作品と比較すれば
少々若さや硬さが目立つ部分もありはしますが すでに亡くなった作家の未刊行作品に出会える
ということはファンにとっては嬉しいかぎりです。
更にこれらの作品が奥さまを亡くされた悲しみをかみしめながらも
幼子との生活に追われていた時期に書かれていたことを知り
きっと書くことでご自分を支えておられたのではないか・・と
行間に滲む藤沢氏の細くも強いペンの力を感じずには
いられません。
同時期に出版されたこの二冊の本は病院の待ち時間に
読むつもりでした。
しかし地下にある放射線科の待合室の照明は患者さんの
気持を落ち着かせるためか少々薄くしてあり ロービジョンの
私のおめめではちょっときびしく また明るい場所でさえも
文字との距離が掴みにくくなっていることに気がつきました。
大好きな作品を楽しむためにも・・・そろそろ眼鏡屋さんへ行く時期なのかもしれません。
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