misty247

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2013.08.19
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カテゴリ: 文章修業
 『日本語作文術』 野内良三著(中公新書)を読んだ。
 http://www.chuko.co.jp/shinsho/2010/05/102056.html

 飲食店の評価基準はいろいろあるが、私に言わせれば「うまい・安い・早い」が基本だ。牛丼の吉野家のキャッチフレーズと同じ。接客や内装など他にも評価ポイントはあるだろうけど、他はさておき先の3つがあれば及第点とする。
 さて、この本『日本語作文術』野内良三著(中公新書)は、作文術における「うまい・安い・早い」を説いている本だと言えよう。3つは、これ。

・読みやすいこと
・分かりやすいこと
・説得力があること

 そして牛丼屋にターゲット(サラリーマンの日々の胃袋?)があるように、この術にもターゲットがある。一般の人の日常生活内での作文、すなわち実用文を書くにあたって、というターゲット設定である。これは絞っているようでいてかなり広範だ。広範というよりも基本である。応用を求めるにしても、まずは押さえておかなければならない。さらに著者は主張する。

 なにを書くかは一般化できないが、どう書くかは一般化できると。


 文の言わんとしている内容と、この本のなかの文の姿かたちが言行一致の極まりで、それら相俟っての説得力は絶大だ。

 読みすすめていくと書きたくなってくる。すると折よく、どう書けばよいかの練習問題が出題される。巻末には、すぐに活用できるフレーズ集もついている。
 『あぁ、これはアレだ!』
 山本五十六の「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」に、綺麗に乗せられたような感じである。
 読み終えたあと、実際に私は書ける人になっている気がした。その気持ちの勢いを借りて今これを書いているのだが、この紹介記事は「読みやすく、分かりやすく、説得力がある」だろうか。

 ところで、私がこのブログを綴っている目的のひとつは文章修業である。この本を手にしたのを機に、文章修業に関する本を集中的にとりあげて紹介しようと思う。





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Last updated  2013.08.19 12:24:10
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