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神坂俊一郎

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Mar 7, 2025
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テーマ: 超能力(45)
カテゴリ: 日常



それで、最初は10.5インチのタブレットパソコンを夫に買ってもらって愛用していたのですが、超人的と言うのか、68歳になっても全く老眼鏡を必要としない夫と違って、私は、3年前ぐらいから老眼鏡が必須になってきましたから、更に大きい12.2インチのタブレットパソコン(国産がいいとごねたら、10万円もしました)を買ってもらって、余暇はひたすら読書に耽る毎日なのです。
夫の俊一郎は、2年前に66歳で仕事から完全にリタイヤして以来、運動不足だからと、天気が良ければ、毎日サイクリングをしています。
1日平均13キロ走っていますから、結構の負荷だと思っていたのですが、彼は、20代の時には肺活量6リットル、100メートル12秒台で走るという、アスリートになっていた方が良かったのではないかと思うぐらいの肉体を持っていますから、68歳になった今でも、13キロサイクリングしたぐらいでは、全く息が乱れないのです。
そして、家に帰ってくると、パソコンに向かって何かしているのです。
2月中旬には確定申告の文書を作成していましたが、今年からe-taxが便利になったとかで、あっという間に終わってしまったため、30年以上前から書いていた小説群の校正にとりかかったようなのです。
ユーチューブのミュージックも気に入ったらしく、コードレスのイヤフォンを怪しげなサイト(中国のテム)で500円ぐらいで買って聴いて、思いのほかいい音だと感心しながら、パソコンの入力をしています。
彼と知り合った45年前は、会社の文書もまだ全て手書きで、公用の施行文書だけ和文タイプの時代でしたから、技術の進歩は凄いなあと思いますが、彼は、ピアノまで弾けますから、入力も私とは比べ物にならない物凄い速さなのです。
それでも、本人によると、30代の時に、ワープロを親指シフトキーボードで活用していた頃にくらべれば、ミスタッチも増えて、半分以下の速さに落ちたそうです。

そもそも、今校正しているという小説群の原稿は、彼が学生の頃から趣味的に書き貯めていたものだったのですが、最初は手書きで、ボールペンやシャーペンで書いていたのが、ある時期から万年筆に変わり、パソコンの普及によって、キーボードでの直接入力に進化?したのです。
本人は、万年筆で書いた方が気持ちが良いと言うのですが、これまた腹が立つことに、学校の勉強は頭の中のノートに書きこんでいたから、ノートはほとんどとったことがなく、就職するまで余り字を書いたことがなかったと豪語するだけあって、結構悪筆なのです。
それでも、私よりきれいな字を書きますから、更に腹が立ちます。
しかし、書くのは気持ちが良いのだが、自分が書いた原稿が読めないことがあるというジレンマに陥り、二度手間も面倒になってきたらしく、最近は直接キーボード入力に完全に切り替えたようです。
彼のもの書きは、日記からスタートしたと言います。
それが、前世記憶やら、幻視した内容やらに脱線?して、結構壮大な物語まで書いています。
恐ろしいことですが、私と初めて会ったのが、1979年の4月1日、彼が入社してきた日で、半年先にアルバイトで既に勤めていた私と、新人のあいさつ回りの時にちらっと顔合わせをしただけだったのですが、その日の日記に、「今日、将来の妻と会った。」とちゃんと書いていたのです。
彼の未来幻視能力の賜物なのですが、こんな風に、未来を予知するのです。
半年後に交際がスタートして、1年半後に結婚したのですが、お互い酒もタバコも賭け事もしない品行方正同士の上、彼が一見大人しい紳士ですから、世間ではおしどり夫婦、いや私が彼を尻に敷いているなどとちゃんちゃらおかしいことを言われていましたが、本当は、夫は、ヤクザさえびびらせるほど強いのです。
実は、結構夫婦喧嘩もしまくっていたのですが、猫百匹かぶっている夫ですから、だれもそんなことを信じてくれません。
腹いせに彼の日記を盗み読んだら、入社式の日の私のことが書いてあってびっくりしたわけですが、それで彼が未来を予知できることがわかりました。

それで、整理統合されてワード文書になったものでも、最初のものは20年以上経っていました。
笑ってしまいますが、書いた本人がもう忘れているものも多いのです。
ただ、中には本人が怖いという原稿もあるのです。
ホラーみたいなものですが、フィクションもつもりで書いていたのに、後に現実になってしまった、つまり原稿の内容が実現してしまっていたことがちょこちょこあるそうです。
しかも、本人はこうなって欲しくないと思って書いた内容に限って実現してしまっているようなのです。

思えば、私が彼と結婚する時は、ぼろくそに言われたのです。
一応彼は高学歴で、将来有望のエリートでしたから、田舎の高卒アルバイトの私が彼と結婚するって、周囲にとっては、訳ありとしか思われなかったのです。
「どうせ、色仕掛けで落としたのよ。」という陰口を、会社内だけでなく、彼の家族からも叩かれたことは、悲しくなりました。
彼は、そんなことはないと堂々としていましたから救われましたが、結婚が決まった時点ではまだキスすらしていませんでしたし、本当にそんなことはなかったのです。
そして、何よりも、私が誘惑したわけではなく、日記のとおり、彼が私のことを、将来の花嫁として最初から認識していて、私が、彼がことあるごとに私のことを気にしているようだった上に、あり得ないぐらいのシンクロニシティーで彼といろんなところで出会ったものですから、何だか脈がありそうだと感じて、「もし、交際してくださるのでしたら、真面目な、結婚前提でおねがいしたいのです。」と持ち掛けたら、それを待っていたかのようにOKしてくれたのが現実だったので、逆プロポーズを言わされたのが実態で、彼は自分が幻視した未来の妻を確保しただけだったのです。
もう結婚してから45年経ったことになりますから、金婚式も夢ではありません。
当然、その間いろいろ苦労はありました。
何と言っても最大は、子供の頃に、何度も自分の息子である夫を虐待して殺そうとした義母の介護をせざるを得なくなったことだったのですが、彼が、「最短で終わらせるためには、受け入れた方が良い。」と当時を思うと、意味不明な決断をしたために、大変な危機を迎えたのですが、本当に彼の言った通りに、義母は、5年で特養で亡くなって決着が着きましたから、3人の子育ては大変でしたが、その時ほどの危機はありませんでした。
今思うと、私は、光源氏ならぬ俊一郎源氏の紫の上だったのです。
彼は、自分の教養を私に惜しみなく注いで、田舎娘だった私を、上品な女性に変えてくれたのです。
そのために、女性なら誰でも欲しいと思うであろう、高価な衣服や宝飾品などを、惜しみなく買い与えてくれたのです。
本人は、贅沢したのは車だけで、不思議な縁で、残念ながら数年前に亡くなったのですが、1,500台以上と、日本一ベンツを売ったと言う伝説のセールスマンと懇意になって、彼をして、サラリーマンの顧客にベンツを10台買ってもらったのは、夫だけだと言いましたから、彼にとっても不思議なお客様だったのです。
ベンツは、私も大変恩恵に預かっていて、今はベンツ1台だけなのですが、車を2台所有していた時には、私がベンツ、彼は軽自動車なんて私にとっては大変体裁の悪いこともあったのです。
考えてみますと、私は、安い車を運転したことがないのです。
夫は、仕事に対しては、現代風と言うか、ワークライフバランスを最初から取っていました。
つまり、ひどい言い方をすると、出世なんかくそくらえだったのです。
社長に、「出世したがらないのだから始末に悪い。」と言わせたほどだったのです。
でも、それも彼の未来幻視能力のなせる技だったのだと今は思います。
彼は、決して仕事人間でなかったわけではありません。
海外折衝担当だったときなどは、時差の関係もあって、一日3時間睡眠で対応していたこともあったのです。
しかし、彼は、それを楽しんでいました。
経営コンサルタントの人が、面白いことを言っていました。
「過労死というが、実際は、嫌労死なのです。面白がって、意欲を持って取り組んでいる人は、労働で死んだりしません。」
彼は、それを地で行きました。
だから、彼は44年の会社人生を、出世ではなく、仕事を楽しむことに費やしました。
一番おもしろかったのは、海外折衝だったと言います。
でも、チャイニーズマフィアを筆頭とする海外のマフィアの恐ろしさも知ったと、教えてくれました。
台湾からのオファーに関わった人たちが、日本に居た彼を除いて皆消されてしまったそうですから。
それから、スポーツ心理学の講師も面白かったそうです。
ベンツに乗ることになったのは、スポーツ心理学の一環でしたから。
また、全国に映像伝送ネットワークを築いた事業も、何故彼が担当したのか不思議でしたが、面白かったと言います。
そんなこんなで、社外には大変評判が良かったらしいのですが、出世を望まず変わっていたからでしょうか、社内受けは、飲みニケーションを全く取らなかったこともあって、よくありませんでした。
でも彼は、社外の人たちを助けました。
一度は、社内の自分の仕事を犠牲にして、クライアントの担当者一人が首になりかねなかった処を助けたこともあったのです。
ただ、この案件、未来幻視ができる彼にしかできないことでしたから、くびにならずに済んだ担当者には大変感謝されましたが、社内の評判を落としただけに終わりました。
まあ、今の我が家は、田舎ですが、300坪の敷地と40坪の広い家に住んで、11台目のベンツに乗れていますし、毎日サイクリングもできる環境ですが、これも、彼が未来予知によって臨んだ結果でもあるのです。
私としては、お願いだから、私よりも後に死んでください、が唯一の望みです。
そうすれば、私は、面倒なことにかかわることなく、この世におさらばできます。
財産管理や相続の問題は、中学校の頃からひどい家庭のお蔭?で彼がかかわってきた得意分野ですから、最後のお仕事としては、うってつけでしょう。
よろしくお願いします。


庭の侘助椿です。

こちらは、いつの間にか生えたヤブツバキから咲いたお花です。

福島の妻の実家から移植したフクジュソウです。
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Last updated  Mar 9, 2025 11:04:21 PM
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Yoko@ Re:ヤマトタケル異聞1(09/21) ずうずうしくリクエストをしたYokoです。 …
Yoko@ Re:ヤマトタケル?2(04/19) 21日のご返信に気が付かず、ご返信せずに…
神坂俊一郎 @ Re[1]:ヤマトタケル?2(04/19) YOKOさんへ アメーバブログも確認したら全…
神坂俊一郎 @ Re[1]:ヤマトタケル?2(04/19) YOKOさんへ 既に発見されたかも知れません…

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