未知之国・夢紀行3
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今、お向かいでは引越し作業の真っ最中です。私が終(つい)の住処を定めた30年前、既にお向かいは居を構えていたのだから、私以上にこの地に住んでいる方がお引越しなさるのだ。娘二人を育て上げ、下娘も昨年、嫁いだ。心の隙間は埋まったに違いない。上娘は四人の子宝に恵まれ、千葉に居住している。何の心配もなく暮らしているのだ。だが、お向かいの旦那が数年前急逝した。それからずぅっと一人暮らしだったのだ。せっかくウオーク福島交通のバスガイドさんこの奥さん、趣味も我が家のカミサンと似ており、花を見るだけで登山したりトレッキングしたりしていた。時々、思いがけず八甲田登山道で擦れ違ったり、白神の頂上でお会いしたりした。ベンセ沼のニッコウキスゲの群落を見に行った際にもお会いしたなぁ~!彼女との過去の記憶が走馬灯のように脳裏に見え隠れする。私共も彼女に今の季節なら、夏泊半島突端の大島ではスプリングエフェメラルを堪能できるよ~とか情報を交換したりする間柄だったのだ。一人暮らしになってからは、私も裏口に置いてあるゴミ袋を出して上げたりした。勿論、片手が開いてる時に限ってだけどね。白虎隊慰霊墓所白虎隊が通ったとされる水路自刃する前鶴ヶ城を見るその先には遥か遠くの白い光点が鶴ヶ城さざえ堂その30年来のお向かいが上娘の付近を終の住処を定めたのだ。娘らから呼ばれていたに違いないのだ。四人目の孫を相手するためだと言っていたが、知らない土地で、知人も少ない中に飛び込むのだから、相当の覚悟があったに違いないと思っている。それもまた人の定めなのだ。私共も餞別として幾ばくかの商品券を差し上げたが、本当は山の話でもしながら食事を~と誘っていたのだが、如何せん丸ごと一個の家を移動させねばならない準備が必要なのだ。忙し過ぎて時間が取れない~と話していたのだ。止むを得ずカミサンと相談して餞別を贈る事にしたのだ。ガーベラさんの忙しさを目の当たりにしている感覚があった。藩の薬草園家は売ってしまうようだが、買い手が彼女以上の方にはなりえない~と考えている。それだけ親しくさせて戴いたのだ。残念だがカミサンは出仕中。私がお別れを言うしかない。今日も朝から「寺尾聡のベストアルバム」を聞きながら家事をしている。どうしても彼の楽曲は物悲しい曲が多いのが、一層私の気持ちをブルーにさせている。今、中断してお向かいの奥さん宅に行ってみたが、荷物は片付いたようだが、業者との詳細について話していた。いきなり行ってはしまわないだろう~と思ってはいるが、何せ時間に追われる引越し作業だ。向こうの受け皿との時間もあるだろうし、忙しいかろう!最後の言葉を交わせずに居たら悔いが残るような気がする。本日の写真は福島ウオーク最終日の「せっかくウオーク」のものである。
Apr 25, 2013
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