PR
Keyword Search
Comments
Calendar
Freepage List
私達の中で “引退”の言葉が出たきたのは
昨年の夏ごろ。
そのころから 私は 幾度となく
“引退”のことを 航のちちに 持ち掛けていたが
その度 航のちちは 答えを出さないまま
でも 航平の “引退”の形をどうするか
考えていたと思う。
だから 今回のことが
突然のことのように 思われるかもしれないが
決して そうではない。
“引退”を意識しながら
でも 航のちちの気持ちは 簡単ではなかった。
春に 航平が進級してから
少しずつ 周りが変わり始めた。
私が 以前から活動している
小学校の 〈読み聞かせボランティア〉には
メンバーの中に お子さんが野球をやっている方が3人いる。
ことある毎に
「野球入んなよ~」と誘われていたが
「週末は ちょっと・・・」
と お茶を濁していた。
今年度になって PTAの役員に就くと
また 野球をやってる方が3人いた。
この ボランティア活動のお母さん達と
PTAの役員のお母さん達は
お子さんが 野球でつながってるわけで。
すると 私の前で 面白い勧誘が始まった。
航平と同じ学年のT君のお母さんが
「ねぇ 〈読み聞かせ〉やってるの?
じゃ Nさん知ってる?」
「あ~ はい」
「Nさんがね 航平君 野球に入れちゃえって言うのよ~」
別の日
やっぱり 航平と同じクラスのK君のお母さんが
「この間 T君のお母さんと
航平君 野球に入れちゃえ 入れちゃえって言ってたの~」
どうやら これは
『航平君を野球に入れちゃえ作戦』 らしい。
航平は 航平で
「今日 T君と野球に入るって約束してきたからー もうすぐ オレ 野球 始めっから」
と言ってきたり・・・
また 何日かすると
「野球部が なくなっちゃうんだって
人数がひとり 足りないって・・・
だから オレに入ってくれって言うんだよ
もう 入ったほうがいいかな~」
こんなに 野球部のお母さんに接してるのに
人数が足りなくて 廃部になるなんて
聞いたことない。
プッ。 きっと 航平は吹き込まれたのだ。
でも 航平に入って欲しい と思ってくれるのは 嬉しかった。
そこへ来て
私は航平に 例の『メジャー』を与えていたから
航平の野球への気持ちは
どんどん 膨らんでいったことだろう。
あとは あとは 航のちちだけだった。
☆航のははの独り言(17) June 15, 2007 コメント(2)
☆航のははの独り言(15) June 12, 2007 コメント(2)
☆航のははの独り言(14) June 11, 2007