2006.11.08
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カテゴリ: プロ野球馬鹿
04.05.23大西&稀哲

近鉄の大西を狙っていたら、一塁側・ファイターズベンチに向かって行った。
そこで稀哲と談笑を始めた。
「友達なのかな?」オレは当時ようやく稀哲の名前を覚えたぐらいだったので
二人が同い年ということは後で調べて知った。

そう、所謂 「松坂世代」


さて、例によって本屋を覗いていると
こんな本が平積みで置いてあった。
松坂世代
「松坂世代」
平積みされているから新しい本だと勘違いしてしまった。
読んでいて「何だか変だな?」と思って、アチコチ確認したところ
2003年に出版された本を10月に文庫化したと巻末に書いてあった。

それだったら巻頭に「文庫化にあたって」みたいな文章を付けてくれた方が親切じゃない?

さて、内容。
「松坂世代」なので、松坂のことも書いてあるけど「松坂以外」の人たちが中心。
中でも上重聡(元PL学園・現日本テレビ)や

面倒なので数えなかったが取り上げられている人物は
プロへ進んだ選手から、野球をやめて別な道へ進んだ人までかなりの数だ。
これを全部取材したんだから大したものだ。

この本が出版された2003年というのは新垣や和田ら大学へ進んだ「松坂世代」がプロ入りした年だ。
2006年の今読むのであれば、そこをアタマに入れておくことが重要。
この段階でプロのレギュラー格として活躍していたのは松坂本人とカープの東出くらい。
と、いうことなのでこの本では松坂世代の選手は
「松坂世代」という呪縛から逃れられない世代として描かれている。
松坂と出会ったことで自分の能力に疑問を持ったライバルたち。
大学や社会人に進んでも取れない「元松坂のチームメイト」という肩書き苦悩する横浜高校ナイン。
松坂という太陽に照らされた「松坂世代」の陰の部分ってとこかな。なんか全体的に暗い感じ。


日本一になったファイターズの、もはや“顔”ともいえる稀哲。
最強ともいえるホークスの先発4本柱の内3人が「松坂世代」。
逆にタイガースは最強リリーフ陣「JFK」の内、FとKが「松坂世代」。
打者で言えば村田がベイスターズの4番に成長したし、古木と小池もチームの中心になりつつある。
他にも「松坂世代」の活躍を挙げ始めたらキリがないのでやめておくが


松坂という怪物と同じ学年に生まれてしまったがために
能力を自ら比較したり、周りから比較されたり。
色々苦悩したのかもしれないが、それ故に、それを乗り越える強さも持っていたし
壁さえ越えてしまえば、選手としてのポテンシャルは元々高かったので、
すぐにチームの中心として活躍できるってことかな。

もし今、続編を書いたとしたら、輝かしい栄光の記録として書かれるんだろうね。
でも・・・いや、だからこそ、この本は彼らの「苦悩の時代」の記録として心に留めておきたい。



もうすぐ松坂の新しい「舞台」が決まるけど、みんな追っかけちゃうのかなぁ?





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Last updated  2006.11.09 13:20:06
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