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アテンションプリィズ みみかき派アンド綿棒派 元気にしてますか
バター醤油おにぎり片手に無事に帰ってまいりました
何故私は旅に出かけたと言うと、理由は2つ
一つは、「たまにはお粥さんに何か乗っけたい・・」と毎日お粥さんを食べ続けて
うんざりしている母の為に何か私に出来る事はないか、と考え末
もっとお粥がすすむように究極の「お粥さんのとも」を探そう!
とにかく塩っ辛くてヌメヌメしたやつを探そう!
そしてついでに私はイクラとウニを食べに行こう!
という理由
もう一つは、「社長に給料もう少し待ってくれって言われたんだ・・・」と
倒産寸前の会社にうんざりしている兄の為に
何か私に出来ることはないか、と考えた末
兄の笑顔を取り戻す為、新しい就職口を探してあげよう!
とにかく涼しくて景色のいい地域に行って求人案内を買ってきてあげよう!
そしてその帰りに私はカニとエビを食べに行こう!
そんな家族想いの私が3泊で旅行に行って参りました
行き先は「パスポートのいらない楽園」にしよう、
そう決めてANAと書かれたでっかい鉄の塊に7cmのヒールで
シャナリシャナリと乗り込み楽園に向かったのであります
夜の繁華街を歩いていると
「ちょ、ちょいとそこの実際の歳より5歳程若く見えるオネエサン!」
と呼び止められ振り向くとそこには小さな椅子に腰掛ける易者がいた
「私占いに左右される女じゃないの ごめんあそばせ」
そう言って立ち去ろうとすると
「待っておくれ!君はすばらしいオーラがある!是非手相を見させてくれないか!」
そのパンチドランカーな顔つきの易者は腕をグワシと掴んできた
「へえ、すばらしいオーラねぇ~それだけで十分よ 釣りはいらないわ」
そういって1諭吉を渡しその場を去った
部屋に戻り日記を書いた
『10月2日晴れ
ついに楽園に上陸。
南極並みに寒いだろうとコートを着てきたが街行く人は皆アロハシャツ。
汗だくになり3度化粧を塗りなおす。
ヒルトンみたいなホテルに到着。最上階の部屋へ向かい鼻歌まじりでシャワーを浴びる。
イソイソと着替え大きな鏡の前で最終チェックするも白のブラジャーと黒のパンティを着けている事に気づき鏡に向かい舌を出しておどけてみせる。
街に向かい大きな公園を散歩した。
あちらこちらでキッスをしているカップルを横目に歯ぎしりをしながら冷静に闊歩する。
つまずいて足首を痛める。
足首を冷やすため聞きなれないコンビニへ向かいこんにゃくを買う。
こんにゃくを足首に当て痛みが収まってきたので繁華街へ向かう。
もったいないのでこんにゃくをかじりながらショッピングをした。
お腹が一杯になったので帰ろうとすると易者にナンパされた。
まったく、いくら私が癒し系でチャーミングだからって
占いを餌に声掛けるなんて大間違いなのよ。ああ、悔しい。
最後に言ってやれば良かったわ。
お兄さん、運命ってお金で買えないものなのよ、ついでに私もね。って』
【二日目】
電車に4時間揺られ湖に向かった
湖で偶然伝説の仙人モンブラソに会った
「へえ九州からきたの?疲れたしょ 今日はなんまひゃっこい!」
などとおどけて見せるお茶目なモンブラソは部屋に招いてくれた
インディアンの真似をしてみせたら喜んでくれて帰りにイカの沖漬けをくれた
ついでに部屋にあった求人案内を持ち帰った
部屋に戻り日記を書いた
『10月3日晴れ
電車の向かい席に座ったおじさんのシャツのボタンが取れかかっていた。
ソーイングセットを持ってこなかった事を深く後悔した。
高貴な麺を食べた。
街行く人がしきりに「マシッセヨ!このハム噛むニダ!マシッセヨ!」と叫んでいた。
ホテルに帰りハムを食べて寝た。
今回の旅行の目的、2つのノルマはモンブラソのおかげで達成したわ
明日は思いっきり、そう思いっきり弾けちゃうわよ!!』
【三日目】黒板五郎のポストカードを買った
少しきつくなったジーパンにも負けず海の生き物やらを胃袋に収め無事帰宅であります家族も幸せな笑顔を取り戻し一安心です
楽園は
五臓六腑も
パラダイス
お後がよろしいようで