気ままに・・・

気ままに・・・

加山雄三 2005.8.20.

加山雄三  CONCERT TOUR 2005~あなたが選ぶオールリクエスト~
2005.8.20. 郡山市民文化センター大ホール

set-list:
1.オープニング~夜空の星
2.曲名不明(エルヴィス・プレスリー)
3.歌について歌った曲メドレー(I Write A Song,Sing,Sing Along,etc...)
4.Yesterday(総合20位、洋楽2位)
5.愛の星くず(19位)
6.ある日渚に(18位)
7.母よ(17位)
8.まだ見ぬ恋人(16位)
9.恋は紅いバラ(15位)
10.白い砂の少女(14位)
11.もえる草原(21位)
12.美しいヴィーナス(12位)
13.光進丸(11位)
14.たった一つの恋(45位)
15.時を越えて(68位)
16.ちょっとだけストレンジャー(99位)
17.夕日は赤く(10位)
18.夜空を仰いで(9位)
19.夜空の星(8位)
20.ぼくの妹に(7位)
21.サライ(6位)
22.海 その愛(5位)
23.お嫁においで(4位)
24.明日に架ける橋(洋楽3位)
25.好きにならずにいられない(洋楽4位)
26.蒼い星くず(3位)
27.君といつまでも(2位)
28.旅人よ(1位)
29.マイ・ウェイ(総合13位、洋楽1位)

EC-1.ブラック・サンド・ビーチ
EC-2.フェアウェル
EC-3.オーヴァー・ザ・レインボー
※()はリクエストの順位


雷鳴り響く大雨の中、なんとか開場10分前に会場の 郡山市民文化センター に到着。すでに会場には沢山の人がいて、開場待ちの列が出来ていました。

時間通りに開場。入場受け付けの時にパンフレットが配られるんですが・・・今回のツアーは 「あなたが選ぶオールリクエスト」 と題されているように、会場毎に観客の投票でその日のセットリストが決まるという驚くべき企画でした。ということで、45周年記念盤 GOLD100 と同内容の100曲をリスト・アップしたマーク・シートがあって、そこから好きな曲を10曲(以内)選びました。

ちなみに、僕が選んだのは(60年代を中心に)・・・

・蒼い星くず
・ある日渚に
・君といつまでも
・霧雨の舗道
・光進丸
・心の海
・旅人よ
・ブライトホーン
・夕陽は赤く
・夜空の星


・・・の10曲。「君といつまでも」とか「旅人よ」とかは外そうかと思ったんですが、万一、演奏されなかったら大事なので、一応、チェック(笑)結果的に、僕の選んだ10曲の内、7曲が演奏されたので上々です!まぁ、この選曲じゃ当然ですが・・・(笑)でも、「霧雨・・・」と「心の海」は聞きたかったなぁ。
でも、今、GOLD100を聞きながらこれを書いてるんですが・・・今になってこの曲も聞きたかったってのが沢山です(笑)それだけ、名曲揃いってことでしょうかね??

で、開演時間に。場内が暗くなったと思ったら、バックバンドの 谷康一 さん(ギター)と 鮎川麻弥 さん(コーラス)が現れ、今日のコンサートの説明・・・要は、まだの人はさっさと投票しろってことと、GOLD100を買って欲しいということ・・・をして去っていきました。ちなみに、今回のツアーのバック・バンドは ハイパーランチャーズ ではありませんでした。ちょっと残念・・・

そして、いよいよ開演。ステージ中央のチェンバロ(?)でさわり(原曲)を弾いて、エレキに持ち替えて 「夜空の星」 へ。ところが、1コーラスで終了??と思ったら、今度はクラシック・ギターに持ち替えてラテン調の「夜空の星」に、で、フィニッシュ。なんか、いきなり凄いことになってます(笑)
そして、挨拶。『こんばんは。今日は須賀川の花火大会で、皆そっち行っちゃうかと思って・・・今日は、僕は、10人位でも頑張ろうと思ってたらこんなに沢山着て下さって、本当にありがとうございます。』で始まり『雷鳴って停電しちゃって・・・ここも停電しない内にさっと終わりますか??』なんて冗談も言っておりましたが、冗談に聞こえないくらいにこの日の雨は凄かったんですよ!処女作「夜空の星」のことや、リクエストのことを話して、時間稼ぎにとエルヴィス・プレスリーの曲(残念ながら曲名は知りません)をやりました。
プレスリーに影響を受けたことを喋って、『歌について歌った曲ってのが何曲かありまして、今日は 「I write a song」 と言う曲を元にして、歌について歌った曲を何曲かメドレーでお届けします』とメドレーへ。聞き取れた範囲では 「I write a song」「Sing」「Sing Along」 と他で計6曲が含まれていると言っておりましたが、あんまり分かんなかったな(笑)

そして、ここからようやくリクエストを元にした選曲へ。まずは、20位 「イエスターデイ」 って、えっ?いきなり洋楽カヴァーすか??確か20票前後の票数と言っていたから、加山さんの曲をそんなに知らない人が、とりあえず知ってる曲を選んだんじゃないのかな??でも、ポール・マッカートニーやビートルズとの思い出を楽しそうに話していました。

19位は 「愛の星くず」 、これも何ていうか「蒼い星くず」と間違えたんじゃないか?と思ってしまいました。加山さんも微妙な顔してましたし(笑)2・3000人いれば20人くらいは間違えてもおかしくないような・・・でも、個人的には逆にこの曲が生で聞けるとは思っていなかったので良かったのかな??

続いて、18位 「ある日渚に」 、17位 「母よ」 。この辺は、まぁ、妥当な気がしました。でも、「ある日渚に」は台詞なしで、ハワイアンなアレンジでした。「母よ」で、亡きお母様の話をされる時の表情は、寂しそうで、本当に大好きな人だったんだなぁと実感させられました。そんな大好きなお母様の話をした後で聞く加山さんのピアノは、本当に素晴らしかったです。「母よ」は歌よりもピアノソロの方が長いんじゃないかと思いますが、それだけでも聞いていたい気がしました。感動です。

16位 「まだ見ぬ恋人」 、15位 「恋は紅いバラ」 。「まだ見ぬ恋人」はなんでか分からないけど16位なのに歓声が上がりましたね。「恋は紅いバラ」も台詞なし。なんでよ! 「歌う若大将」 の再来を期待していたのに(笑)

次は一気に3曲の紹介でした。14位 「白い砂の少女」 13位 「マイ・ウェイ」 12位 「美しいヴィーナス」 。しかし、13位「マイウェイ」は後程演奏する予定があるらしく、次点21位の 「もえる草原」 ということに。ここで加山さん『もえる草原?そんなのあったっけ?』と言い出したのです(笑)場内、一斉に大笑い。でも、僕も名前聞いて曲が浮かばなかったなぁ(苦笑)『いっぱいあるからさ、時々分かんなくなっちゃうんだよ。へへへ・・・』ってこの『へへへ・・・』で全て許せてしまうとこが凄い。「白い砂の少女」でも『エレキで弾くのは久しぶりだからなぁ・・・頑張ろっと(笑)』で、まんまとイントロのリフを間違えたりする辺りが大好きです!!問題の「もえる草原」も歌詞を見つつ乗り切りました。やったね!「美しいヴィーナス」もラテン調というかボサ・ノヴァ調というかそんなアレンジでした。でもオリジナルの方が好みかな??

11位は 「光進丸」 。なんか意図していないのに、この辺の流れ(ヴィーナス~光進丸の)は完璧ですね。この辺は加山さんも『いいねぇ』とお気に入りのご様子でしたよ。

ここで、TOP10に入る前に番外編。まずは45周年にちなんで、45位は 「たった1つの恋」 。これも加山さん若干怪しかったらしく、歌詞カードの登場です(笑)続いて、加山さんの年齢にちなんで68位 「時を超えて」 。もう少し上にランキングされてるかと思いましたが、偶然にもここにランキングされたことで生で聞くことができました。次はブービー99位 「ちょっとだけストレンジャー」 。『これもなぁ。ちょっとだけ難しいんだよなぁ。歌詞・・・』とか『安井かずみさんが作詞で、加藤和彦さんが作ってくれた歌なんですけど・・・俺が作ったんじゃねんだもん。へへへ』って、なんだか言いたい放題ですが・・・可愛らしいのがズルイですな(笑)

ここから、またランキングに戻っていよいよTOP10。10位 「夕陽は赤く」 。はい、来ました。僕、この歌、大好きなんです!ばっちりフルコーラスで歌いましたね(笑)加山さんもいっちょやったるか!みたいなこないだTVで見た時もそうでしたが間奏は、もうあのリフで決まりなんですかね??

9位 「夜空を仰いで」 。この曲ってそんなに人気があったとは・・・でもリアル若大将世代の人たちには思い入れがあるんでしょうね、きっと。勿論、僕も大好きな歌です!

8位 「夜空の星」 。ここで登場です。『さっきもやったけど・・・どのヴァージョン??』の問に対して「エレキー!!」の声があちこちからあがり『はい、分かりました』と(笑)そりゃあね、モズライト抱えたあなたを見に来たんですから(笑)さすがに、この辺からは場内も温まってきてる感はありましたね。演奏終了後には「若大将!」の声も・・・

7位 「ぼくの妹に」 。この曲で初めて間奏の台詞を言いました。でも、加山さんには「息子」「父」「兄」とか色んな立場での歌がありますけど、なんかどれも一級品の「息子」「父」「兄」な気がします。あくまで歌なんだけど、うそ臭くないというか・・・それも大きな魅力なんでしょうね。

6位 「サライ」 。これも納得の順位ですね。比較的新しい曲の中では知名度がだんとつじゃないでしょうか。ということで、僕は勿論のこと、場内、(大まではいかないかな?)合唱です。ブログ仲間の方が言っておられましたが・・・本人の演奏で本人とデュエット(とは言わないかも知れないけど)できるなんて中々ないわけですからね!!

5位 「海 その愛」 。『この曲にはエピソードがあって、海でダイバーが流されて3日3晩漂流して漁船に助けられて、その間、どんな気持ちで過ごしていたんですかと言う問に、「加山雄三の「海 その愛」を歌って頑張りました」というのを聞いた時には嬉しかったなぁ』と言っておられました。素敵な歌には素敵なエピソードがつき物なんですね、きっと。

4位 「お嫁においで」 。今回のツアーのTV・CMにも使われておりました。まぁ、結婚して35年のおじさんが「お嫁においで」っていうのも変な話ですが、きっと、プロポーズされたらお嫁に行ってしまうでしょうね(笑)

ここで、ベスト3に行く前にまたしても番外編。洋楽3位 「明日に架ける橋」 、洋楽4位 「好きにならずにいられない」 。ここで紹介の時に進行の手助けをしていたコーラスの鮎川さんが「好きにならずにいられない」を「愛さずにいられない」と言い間違ってしまって、加山さんに鋭いつっこみをいれられていました(笑)勿論、洋楽1位は「マイウェイ」、2位は「イエスタデイ」です。

いよいよTOP3です。3位は 「蒼い星くず」 。加山さんは『へぇ、これが人気あんだねぇ』なんて意外そうでしたが、いままで名前が出て来なかったんですから、この辺で出ないと。少なくても僕は大好きな曲です。『元々「Three Blue Star」っていう曲だったんだけど、うまく出来なくて歌つけて出しちゃった』って、そんなぁ(笑)

2位は「君といつまでも」。はい、1位ではありませんでした。『これあんまり人気なくなちゃって1位にならないんだよね。東京でも3位だったし・・・皆、幸せじゃなくなったのかな?(笑)』なんて言っておりましたが、思いっきり上位じゃないですか!これはさすがにキメの台詞をばっちりキメてくれました。そうこなくっちゃね!!

そして堂々、第1位は 「旅人よ」 でした。まぁ、大体の人は3位が出た時点で上位2曲は分かっていたと思いますが。この曲は亡きお母様も大好きな曲だったそうで、チベットを連想させるんだそうです。厳しい荒野っていう感じでしょうか??最後だと思って、でっかい声でフル・コーラスを歌っちゃいました(笑)

そして、最後の締めは例によって 「マイウェイ」 。世の中に「マイウェイ」をカヴァーしている人は沢山いますが、加山さんのヴァージョンもかなりの好カヴァーじゃないでしょうか?本編の締めくくりはバッチリでした!

そして、拍手は止まずそのままアンコールへ。オールリクエスト企画という性質上、当然、アンコールも決まっているはずもなく・・・はい、でかい声で叫んだもん勝ちです(笑)まずは 「地球をセーリング」 が最初にあがったのですが、拍手がまばらだったため却下。次は 「ブラック・サンド・ビーチ」 。これは盛大な拍手で決まり。でも加山さん本人は『エレキの曲だけど・・・こんなんで良いの??』なんて言ってましたが、良いに決まってますよね!そしてもう一曲は、お別れの曲には丁度良いということで 「フェアウェル」 に決定。途中、 「霧雨の舗道」 もあがったんですが、会場の受けはいまいちで却下されてしまいました。残念。
「ブラック・サンド・ビーチ」は、ね、やっぱり良いですよ!最初、加山さんヴォリューム絞り過ぎてリード・ギターあんまり聞こえませんでしたが・・・大した問題ではなかったです。もはや、やってくれるだけで嬉しいです。
そして、アンコール2曲目この日最期のオリジナル曲「フェアウェル」へ。お別れの歌なのでとのことでしたが・・・僕はそんなになんだよなぁなどと思いつつ聞いておりました。

この日の本編・アンコール全ての締めくくりは、 「オーヴァー・ザ・レインボー」 。本当、スタンダード・ポップスのカヴァーは歌い手としての加山雄三の力量が充分に伝わる、素晴らしい名演でした。雷雨に見舞われようが、多少浮いたとしても、見に来て良かった!そう思わせてくれました。

最後に、加山さんは『これからも「関心を持つ」「感動する」「感謝する」ことを忘れずにいきたいと思います』と言っておられました。それは正に、僕が加山さんから身をもって教わったことであります。去年の夏に偶然1stアルバムのCDを手にしたことから興味を持ち加山さんの音楽を聞くようになり、それに感動しその他のこと(若大将の映画)にも関心を持つようになり・・・沢山の感動を得ました。今、本当に感謝しております。


※『』は加山さんの言葉を忠実に再現している部分もあれば、そういった意味合いのことを仰られたという部分もあります。参考程度にお願いします。

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