マルスの遺言

マルスの遺言

恐怖(強迫観念)



孤独(暗黒)>恐怖>怒り

ニューエイジでは恐怖は心の中のドラゴンに例えられ、人間のもっとも克服すべき対象として認識されてきた。恐怖は一つであるが、数々の形態を持っている。
その中の一つについて話そう。

社会制度、教育、広告、テレビの番組に至るまで、世の中には恐怖を駆り立てようとする物事で溢れかえっている。未だに言われる関東大地震や世界的疫病。そして最近までの癒しブームがアダとなったのか、盛んに健康ブームに乗ってはやし立てられるようになった健康管理。果ては不況に対する経済政策まで。
いうまでもなく、それはこの世が資本主義社会で作られているからだ。
生産者は消費者が物を買ってくれないと成り立たない。マリリンマンソンも「ボウリング・フォー・コロンバイン」の中で言っているように、政府や生産者の権力者たちは恐怖を駆り立てることによって体制を維持したり、物を買わそうとしている。(イコール、生産者たちも自分たちの利益を守れる体制を維持しようとしている)私たちはこの思惑に上手くのせられているに過ぎない。彼らはあらゆる手段を使って我々をコントロールしている。性欲や食欲、金銭欲、健康欲、若さ維持欲、ダイエット欲、HAPPY欲、成功欲、癒されたい欲、結婚願望、家庭欲、教育欲、個性欲、、、強迫観念の元に、あらゆる甘い蜜の手段を使って。

このようなことは考えすぎだろうか?しかし少し考えればこの裏の構造が、ハッキリと誰の目にも認識できるはずだ。それを理解した後、自分の今までの生活を振り返ればいかにそれら、彼らに毒されていたか思い当たるだろう。
そうした後更に、世界の現状に目を向けてみれば、この資本主義社会の弊害が今まさに、目の前にハッキリと迫る問題点と共に、民主主義国家で築く世界像とはかけ離れて、世界が帝国主義化してしまっている姿が浮き彫りになるだろう。
これは、国家間を超えたアメリカを代表する西洋諸国のリードの元に置ける世界的帝国主義化である。
その概念はもうすでに時代遅れの物となりつつあり、神は平等な社会を築くべくアメリカの自由にはならなくしているのかもしれない。

気をつけて欲しい、ヒットラーという世界的に巨大な悪が大戦中人々を煽動するために利用したメディアという物は、(リーフェンシュタールがこの間死んだ)今あるメディアと大して形は変わっていない同じ物なのだ。それが今、プレゼンテーションする内容は違っても、その効力は失われてはいない。北朝鮮もこれを利用しているし、空爆映像を公にした湾岸戦争に見られるようにアメリカもそうだ。日本でさえ、ハッキリとは現れないかもしれないが見えない形でも貧富の差はあるし、情報は裏で(というより日本では見えない形でと言った方が良い)操作されている。
メディアが神になってはいけないのだ。

とはいえ、メディアも良い点は当然あるが。たとえば悪の告発、冤罪になった人々を救う手助け。等。
しかしNEWSや告発にしてもそれを観ている人たちに不愉快な悪影響を与えないでもない。それは、現実が不愉快であることを目の当たりにデカデカと広げてみせることによって世界は絶望的なのだと錯覚させてしまうからである。
いくら美しい生活を営んでいる人でも、感化されやすければこれらメディアによって世の中を悲観することになるだろう。




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