マルスの遺言

マルスの遺言

アメリカの死刑制度に対する反発



「薬物カクテル」なるものを注射する方法に変わっている。

1.即効性のある安定剤

2.筋弛緩剤

3.心臓停止させる塩化カリウム

の3つをカクテルして注射する。

これによって苦しみを味あわないで済むように考えられている。

しかし、死刑反対論者はこの薬物カクテルなるものを使ったとしても心臓停止後に意識が残っていて苦しむことになると反対しているらしい。

考えてみればあの残酷極まりない象徴のように言われている「ギロチン」ももともと苦痛のない死刑方法として考えられたものなのだ。

それが、考案者だったか反対論者だったかがギロチンで首を切られたとしても切られた後に意識は残っていて苦痛を感じているはずだと言い出した。

じゃあ試してみるしかないということで彼は自らを犠牲にしてギロチンで首を切られたそうだ。

切られた後に意識が残っていればウィンクだったか指を動かすのだったか、確かウィンクだ、とにかく合図を送るということで死に望んだ。

そして彼は首を切られた後にウィンクをしたらしい。

このことでギロチンは残酷だといって死刑の方法としてふさわしくないということになり廃止された。

それが現代でも同じことの繰り返しではないか。

将来、この死刑「薬物カクテル」が残酷の代名詞になることは間違いないだろう?



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