*モナミ* SMAP・映画・本

*モナミ* SMAP・映画・本

2015.08.29
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カテゴリ: 映画



マッドマックスにマッドな人たちの間では、観賞回数を「V」で表すそうです。
その中にはV25とかV30なんていうツワモノがゴロゴロいるらしいので、私のV4なんて、まだまだヴァルハラには程遠いです。


ただ車がバーン!となってバーン!となってバーン!となるアクション映画の何にそんなにハマってるのか?

分かりません。

でももともと、ハマると徹底的にハマる性質では、あるかな。
食べ物でも、1度ハマると毎日食べ続けたり。
飽きると、まったく食べなくなるんだけど。

SMAPはもう20年間ハマり続けてるけど、SMAPは呼吸だから。
意識しないけど、息してる。
時々深呼吸したり呼吸が速くなったり苦しくなったり息を呑んだりするけど、普段は意識しない。
けど、止まると死んじゃう。


その中でマッドマックスは久しぶりにハマりまくってます。
以前こういう感じでハマったのは、『ブラックジャック』のアニメかな(爆)。


それはさておき。
4回見てたまらなくヒャッハー!となったところの覚書、というか、自分泣きポインツを。
4回目なのに、泣きポインツ来るの分かってるのに、泣く。
しかも回数追うごとに、泣き度が激しくなって来てるし。
そんだけ入り込んできちゃってる、ってことですかね。

ただ車がバーン!となってバーン!となってバーン!となるアクション映画じゃないんですよ。
深いんです。
表面的に、バーン!と…(以下略)な映画だからこそ、そのド派手なアクションの影で見落としそうになるちょっとした表情だったりやりとりだったりが、とても萌えるんです。
その萌えどころ、そして勝手に解釈して感情移入しちゃってるポインツを。


ニュークスがウォータンクに忍び込み、フュリオサが殺そうとするのを止める妻たち。
妻たちはウォーボーイを憐れんでいるんだろうな、と。
憐れんでいるだけではなく、母性も感じられるのだけれど、それはスプレンディッドのお腹が大きいから、というだけではない気がする。

ウォーボーイも、自分たちと同じように、ジョーに利用されていることを知っているから。
「どうせもうすぐ死ぬ」ことを知っているから。

それはニュークス自身も知っていて。
だからこそ、ただ死ぬのではなく、「フューリーロード」で、ジョーのために死にたいのだと、輸血が必要なほどぐったりとしていたニュークスが、生き返ったように意気揚々と車をかっ飛ばす。
どんだけマックスの血はハイオクなの(笑)。


フュリオサを守るため、車のドアから身を乗り出し、文字通り盾になるスプレンディッド。
ジョーが撃てないのを分かっていて。
撃たれてもいいと思っていたのかもしれない。
そこまでしてまで、ジョーから逃れたかったのね(涙)。


台詞も少なく、ほとんど喜怒哀楽を見せないマックスとは対照的に、子供のようにくるくると表情の変わるニュークス。
ジョーにスプレーされた時のニュークスの、瞳キラッキラでうっとり恍惚とした表情が無垢すぎて(涙)。

もうね、分かる。
きっと私たちもそういう顔してる。
SMAPに逢う時(笑)。

やっとジョーに存在を認められ、声までかけられ命令まで託されたのに、取り返しのつかない大失敗をしでかしてしまったニュークスの絶望感たるや。
あんなキラッキラな顔を見せられた後だからなおさら。

それを救ってくれたケイパブル。
ケイパブルの指が腫れ上がったニュークスの唇に触れた時、ニュークスの呼吸が穏やかに変わる。
その戸惑いの表情が、たまらない。
きっと、自分にそんな風に優しく触ってくれる人なんて、いなかったんだろう。


ウォータンクを運転して「興奮したー!」とキャッキャしたり。
マックスに、武器将軍から奪ってきたハンドルを差し出され、「俺に!?」みたいな表情とか。

そこの、何も言わずにニュークスにハンドルを差し出すマックスも、男前。
信頼したのかどうかは分からない。
車の腕は確かだし、エンジンにも詳しいし、同行するにはもってこいだと思っただけかもしれないけれど、ウォータンクはお前に託す、ということだものね。


チェーンを切ってくれたケイパブルのほっぺにチューしたり。
砦で生まれてウォーボーイとして育ち、誰の愛も知らずに、ジョーの存在だけを唯一のものと信じて生きてきたニュークスに、初めて優しくしてくれたケイパブル。
それは、それは恋、「恋というもの」なんだよ、ニュークス…(涙)。
その感情を「恋」とも分からぬ淡い恋。

そんなニュークスを心から信頼して、その腕の中で眠るケイパブル。
一瞬の、穏やかなひととき。


ジョーの偽の慈愛しか知らなかったニュークスが、初めて人に本当に慈しまれることを知って、それまでの狂信的でしかなかった瞳孔見開きっぱなし(笑)な表情が、自分の意思を持った強い眼差しに変わっていく。

自分が英雄の館に招かれるためではなく、ケイパブルのために。
死んでまた生き返る、ではなく、誰かのために為すべきことを決意したニュークス。

ジョーにスプレーされた時の恍惚とした表情とは違う、強い意志を持った「Witness me!」に号泣。


一番幼く、一人だけ砦に帰りたがっていたフラジールが、フュリオサを助けるためにリクタスに手を差し伸べる。
命を懸けた戦いを経験した甘ったれちゃんが、男を利用するまでに強くなる。


危機一髪のところで助かり、「こんなことで私が死ぬわけないじゃない」と言わんばかりの笑顔を見せるスプレンディッドの美しいこと。
出会った時は殺しても構わないと自分が最初に撃ったのに、そんなスプレンディッドを見て、「でかした」とばかりに満足げにそっと親指を立てるマックス。
その後の悲劇…。


最愛のスプレンディッドを亡くして(しかも自分の車で轢いて)慟哭するジョー。
赤ん坊を亡くし、低い声で子守唄を歌うジョー。
妻たちのことは単なる子産み女としてしか見てなかった、と思いたくない。
妻として、ジョーなりに愛していたと思う。
その愛し方が、焼印を押したり監禁したりと、かなり間違った方向ではあったけれど。

短躯の息子にも、オツムのちょっと弱いリクタスにも、良き「パパ」だったと思いたい。
ウォーボーイズも使い捨てだったけれど、そうではない、お前たちの魂は俺と共にある!と本気で思っていたのかもしれない。

コーマドーフだってジョーの子守唄で、あんなに気持ちよさそうに口を開けて寝てるんだもの。

いやまぁ、実際使い捨てなんだけれども。
それをそうとは思わせずに、ウォーボーイズに死を厭わぬほど自分を信じさせるのは、まったく心からそんなことこれっぽっちも思ってなかったら、できないんじゃないのか、と。
最初は演じていたけれど、演じているうちに、本当に父のような存在になってきたんじゃないか、と。

…なんで私はこんなにイモータン・ジョーを擁護してるんだ(笑)。


でもそれはやっぱり偽りだったのかな。
ジョーが全てだった、ジョーの「愛」しか知らなかった、ジョーの兵隊として死ぬことしか知らなかったニュークスが、自分たち以外の人たちと会い、ジョー的な「愛」とは違う絆や強さを知って、変わったのだから。


同じ敵から逃げる。
ただそれだけのために手を組んで戦ってきたけれど、次第にお互いの強さ、脆さ、抱えている闇を知る。
拳を交われば全てが分かる、なんて、今時汗臭い漫画でもそんなのなさそうだけど(笑)、ひとつの敵に向かった時のお互いの動きの絶妙さが、たまらない。

ま、映画だからね、そんなタイミング、いくらでも合わせられるけど(爆)。
でも、そういうのがたまらなく好き。
2人で背中合わせ銃とかね。

ウォータンクの全ての銃を取り上げたほど警戒していたマックスが、運転しながら片手で銃を装填し、それをフュリオサに渡す。
お互いを見ずに。
ジョーが窓ガラスを割り、すかさずフュリオサが信号弾を敵に向けて撃つ。
武器将軍を撃つためにライフルをフュリオサに渡し、肩を貸す。
あれは、かなり信頼してないとできない行動。

最初見た時は気づかなかったんだけど、最初の格闘でフュリオサが銃のマガジン外したのに、なんでマックスが撃ったら弾が?と思ったら、それを拾ったニュークスが差し出したマガジンに絶妙のタイミングで差し込んで装填してた。
たまらん阿吽の呼吸。


緑の大地などないと知って、慟哭するフュリオサ。
7000日もの間、ただHOMEに帰ることだけを願って生きて来て、何度も脱走を試み、今度こそと妻たちまで連れてきたのに。
フュリオサの声にならない叫びに、涙涙…。


そんな中で、乳首男爵(じゃない)のカフスって、乳首仕様…?


フュリオサがジョーに言った台詞、「Remember me?」は、どういう意味なんだろう?
フュリオサは大隊長として認められてたのだから、覚えてるも何も、ジョーが彼女を知っていて当然だろうけど、そうじゃない私を覚えてる?私が何者か覚えてる?と問いたくなる何かが、過去にあったんだろうか。
それとも、あんたが私にどんな酷いことをしたか覚えてる?という意味…?


って、ニュークスやフュリオサのことばかりで、肝心の主役のマックスは?
彼はね、喜怒哀楽も言葉も少なすぎて見落としがちだけど、彼も変化してます。

気胸で瀕死のフュリオサを何とかして助けようと奮闘するマックス。
最初は砂漠の真ん中に置き去りにしようとしてたのに、銃を全て取り上げるほど敵視していたのに。
お互いの力を認めた、とか、そういう生ぬるいものではなくて。
ましてや、男と女の感情、なんてものではさらさらなくて。


ラストシーン、群集に紛れて去って行こうとするマックスに、「行かないで!行かないでマーックス!」と心の中でどれだけ叫んだか(滂沱)。
見詰め合うフュリオサとマックスの心の中には、一体何が去来していたんだろう。

きっとフュリオサは、マックスにいて欲しいと思っていたと思う。
塩の海を渡る時も、「来るなら歓迎する」って言っていたし。

でもフュリオサにも、どうしても目指さなければならないHOMEがあるのと同じように、マックスにもきっと何かがあるんだと、多分全くそういう会話は2人の間で交わされてないだろうけど、戦う者同士、分かり合うところがあったに違いない。

マックスは、フュリオサや5人の妻たちやニュークスと関わることで確かに変わった。
けれども、砦に留まることは選ばなかった。
名前だけを残して。

でもどのタイミングで、マックス下に降りたの?


まぁそんなこんなで、マッドマックスどハマリ中です。

あ、そうだ、今発売中の月刊TV誌で木村くんが新曲 『Otherside』 のPVがマッドマックス的な感じがあったってインタビュー、私が 前の記事で書いた 感想もあながち間違ってはなかったんだ(笑)。

って木村くん、観たのかな?
木村くんは好きそう。
中居くんはあんまり好きじゃなさそう。
吾郎ちゃんは意外に好きそう。
剛は「なんか分かんないけどやっべー!超やっべー!」って言ってそう。
慎吾はウォーボーイズ描いてそう。






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最終更新日  2015.08.30 00:21:48
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