「 ジュノ / JUNO (2008) 」
監督は、2006年・第79回のゴールデン・グローブ賞作品賞(コメディ/ミュージカル部門)にノミネートされた「サンキュー・スモーキング (2006)」のジェイソン・ライトマン。
主演は、「ハード キャンディ (2005)」、「X-MEN:ファイナル ディシジョン (2006)」ではキティ・プライドを演じたエレン・ペイジ。
そして、エレン・ペイジよりひとつ年下のマイケル・セラ。
また、「デアデビル (2003)」でエレクトラを演じ、その人気からスピンオフした作品「エレクトラ (2005)」で主演、「デアデビル (2003)」での共演がきっかけでベン・アフレックと交際し、2005年カリブ海に浮かぶ島でできちゃった結婚をたジェニファー・ガーナー。
今年日本に賛否両論の大旋風を巻き起こした「クローバーフィールド/HAKAISHA(2008)」のJ・J・エイブラムスプロデュースの大人気TVシリーズ「エイリアス/2重スパイの女(2001~2002)」で主演を務め、ゴールデン・グローブ賞TVシリーズ部門で主演女優賞を受賞しています。
Story : 16歳のジュノは、バンド仲間のポーリーと興味本位でしたたった一回のセックスで妊娠してしまう。高校生が子供を育てられるわけがなく、ジュノは親友リアに「中絶するつもり」と報告するが、中絶反対運動中の同級生に「赤ちゃんにはもう爪も生えているわよ」と言われ、産む決心をする。フリーペーパーで子供を欲しがっている理想的な若夫婦を見つけ、里子に出す契約を交わしたジュノは、大きなお腹を抱えて通学する生活を始める。
「2008年6月14日公開 」ー 作品情報より ー
アメリカではわずか7館での公開から、口コミにより2448館に拡大し、ついに興収全米第2位にまでなった本作の脚本を手掛けたのは、元ストリッパーという異例の経歴を持つディアブロ・コディで、2007年・第80回アカデミー賞において作品賞、監督賞、主演女優賞、脚本賞と主要4部門のノミネートを果たす快挙をとげ、脚本賞受賞を受賞しました。
日本でも中高生で妊娠してしまうストーリーはいくつかありますが、社会そものから批判の目にさらされる事が多く、概して暗くて辛いストーリーが多いのですが、アメリカと日本の社会風潮や環境の違いか、興味本位でしてしまったセックスで妊娠してしまっても、これがコメディになってしまうところって凄いですよね(笑)良い悪いは別として・・・
家族だって明るくて、いったんは渋い顔をするものの、出来てしまったものは仕方がないと全面協力(笑)
ドラッグストアでその場でトイレを借りてオープンに妊娠検査役を試してみちゃうなんって・・・日本ではちょっとあり得ないし、インターネットで里子探しをしている子供の出来ない夫婦に、まるでペットを譲り分けるみたいな感覚で里子契約をしてしまいます。
おろしてしまったり捨ててしまうよりはずっと生まれてくる赤ちゃんは幸せかもしれませんが、あまりにも合理主義ですよね、だけど、そんな事をあまり四の五の気にせず見るとめちゃくちゃ楽しい作品です。
この映画の深刻さを払拭していくのは、JUNOのあっけらかんとした性格でありながら、言っていることは極めて正論で、観ている側がいつのまにか彼女のペースに引き込まれていくからなのでしょう。
赤ちゃんと言う存在を囲んで、いろいろな家族の在り方とか温かさとかを浮き彫りにしていく作品です。
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~ おしまい ~
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