★Latchkey Child★

★Latchkey Child★

拘束具


いつまで僕を拘束するの。

いつまで、君は抱きしめているの?

いつまでも、離されることのない拘束具。

厳しく、絞められていく。

血があふれ、ナミダを流し、許しを乞う。

「ごめんなさい」

それでも、君は許してくれない。

拘束された、革の手錠が・・・さらにきつく僕を喰らい込む。

もう、何年もそんな関係なんだね。

もう、君と別れたというのに。

君は、見えない場所から僕の拘束具の紐を引っ張る。

いたいんだろうか。

たまに、君を思い出すと。痛いような快感。

甘い、快感が僕の背中を襲う。

ぞくっ・・・そして、ぐっとまた革の手錠が喰らいこむ。

僕の、胸に。

僕の、足首に。

僕の、手首に。

そして、僕のココロに。

また僕のココロに、君の声が聞こえる。

「貴方が悪いわけじゃないのよ。ただワタシが悪いと想うだけ」

意味がわからないコトバをつぶやいて。

また、君は悪魔の笑顔で紐を引っ張る。

あぁ・・・・また1つ僕のココロが泣いている。血をながしている。

でも、なぜなんだろう。

嬉しいんだ・・・拘束具をつけられていることが。

君が、まだ僕を愛している証拠な気がして・・・。

君と、僕の愛のかたち・・・。

それが、この拘束具


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