★Latchkey Child★

★Latchkey Child★

届かないメール。


何分たっただろう。

いつも、返事をかえしてくれることはない。

黙ったまま、何度となくときがすぎる。

「彼女できた?」「今なにしてるの?」

そんなメールにさえ返答はない。

いぢわるにさいていに堕落した問いを返していた。

ある日、帰ってきたメール。

すごく早かった。

内容は「アドレスは存在しないか間違えている可能性があります」。

・・・わかるよ。

答えてくれたっていいじゃん。

愛したあなただから、こんなことをするのはわかってた。

だいぶ前に聞いたことがある。

「きらいな人ができるとね、メールアドレスを変えて自分を変えるんだよ」と。

あぁ。そうだったね。

流れる涙は、止まらなかった。

とめれなかった。

拒絶された気がした。

あぁ、あなたにとってワタシはもういらないんだね。

わかってるよ。あなたにはもう新しく必要とする人がいる。

ワタシなんて、もういらないんだね。

最後にメールを送った。

届かないメール。

最後のメール。

あなたに送るメール

「あなたを今でもあいしてる」


メールはもう

とどかないまま、ワタシのココロの中に残される。

ワタシを必要としてない人がまた一人増えた。

ワタシはまた、一人ぼっちになってしまったのだろうか。


あぁ、涙がとまらないまま携帯の画面がくもる。

ごめんなさい。

そして、ありがとう。

そして


あいしてる・・・・。


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