★Latchkey Child★

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貴方との一夜。


きしむベッド。

貴方は、いつもどおり。

ワタシのカラダにキスをした。

抱きしめられている。

あたたかいぬくもり。

いつも、こんなに冷たいベッドなのに。

今は、こんなにあたたかい。

貴方がいる。

貴方の寝息が聞こえる。

・・・・心臓が動いてる。

安心する。

あったかい。

ドキドキする。

あなたがいる。

きしんだベッドの上で、ワタシのクチビルが貴方色に染まる。

ほんのりピンク色。

貴方は、醜いワタシのカラダのあちらこちらに証をくれる。

貴方に愛されているという証。

あったかい証。

貴方と別れた後、一晩が凄く長く感じるの。

貴方といる時は、あんなに早くすぎさってしまうのに。

お願い、もっと抱きしめて。

お願い、もっとキスして。

お願い、もっと愛して。

ワタシのカラダが消えそうな気がするから。

貴方と一緒に過ごした夜。

夜が朝に変わるころ。

ワタシと貴方の別れの時。

・・・・あぁ・・・もうおわかれ。

また、会うときまでさよなら。

でも、「またね」って笑顔で答えてしまう。

痛いよ、寂しいよ、悲しいよ、苦しいよ。

もっと一緒にいて・・・・。

そんなコトバを、ココロの中に全部閉じ込めて。

「またね」と一言告げる。笑顔で・・・。

冷たいベッドの上に、貴方の匂いがするシーツ。

ほんのり、たばこ臭いけど。

もう少しだけ、このまま寝ていたい。

あなたが抱きしめてくれている気がするから。


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