★Latchkey Child★

★Latchkey Child★

閉じ込めたまま。



それは、離れていてもわかる。

ただ、キミへの思いはキミには重すぎたのかもしれない。

愛してる?と毎日聞いて欲しかった。

愛してるよと毎日言う自信があったから。

さよならもメールで済ました僕らは。

全く別の道を歩く。

ナミダも枯れた僕には。

笑顔で他人に接することしかできない。

泣くことすらも、禁忌とされた僕には。

ただ、祈ることしか許されない。

愛してるんだ。

愛してるのに、なぜ離れなければならないのだろう。

愛してるよという自信があればあるほど。

キミは不安そうな顔をする。

キミの指に、おそろいのペアリング。

はずしているのを聞いたのはだいぶ前。

もてあそばれただけなのかもしれない。

ココロとカラダ全て持っていかれただけなのかもしれない。

でも。僕は

キミを愛していた。

ずっとずっと。

触れるときは、ガラスのように。

抱きしめるときは、いとおしさで包み込むように。

キスをするときは、果実を味わうように。

首に痕をつけるときは、ドラキュラのように。

少し歯をたてて。

そんな思い出ばかりが、僕の頭の中をよぎる。

会ったころのキミを

僕はもう思い出せない。

何ヶ月も会わないままで「さよなら」をしたから。

コエも、姿も、ぬくもりも・・・・。

全て忘れてしまった。

キミと最後に会ったときの思いだけが

僕の中に残っている。

そんな想いを

閉じ込めて。

今キミとわかれよう。

さよなら、いとおしい人。

さよなら、愛した人。

さよなら、ずっとずっと会えないままで。

もう、会うこともないキミに

この僕の笑顔が見えるんだろうか?

最後にあった時の僕を

キミはおぼえていてくれているのだろうか?

そんな想いで

僕は、キミとのつながりである指輪をはずす

さよなら、愛した人。

涙を流すことは許されないから。

キミへ触れるように。

指輪に触れた。

キミへ口づけるように。

指輪にキスをした。

そして、閉じ込めた。

指輪とともに、僕のこの想いを。

永遠に僕から見えない場所へと

さよなら

さよなら、愛した人。


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