★Latchkey Child★

★Latchkey Child★

甘え。



そんなメールを見たら。

いてもたってもいられなくて。

深夜のあなたの部屋まで走って

ぎゅっと抱きしめた。

愛してるなんていらないから。

大丈夫なんて、ため息まじりに言わないで。

少しだけ少しだけ。

その苦しみをわけてください。

そして、その苦しみをわけあっただけ。

喜びを倍にしようよ。

あなたと私ならきっとできるから。

抱きしめた背中が震えていた。

あなたの珍しく小さな小さな声。

「ありがとな」

・・そのために私がうまれたと思えばいいのだから。

私は、あなたと喜びと苦しみを知るためにうまれた。

そういつもそうだった。

あの出会えた日に

わたしはあなたに運命を感じた。

運命なんて安っぽいけれど。

きっと本当に運命だと思えるから。


だから、


今は


甘えていいんだよ。

つっぱしらないで・・・。

一人で苦しまないでね・・・。

ベッドの中・・二人きり

あなたが私の胸の中にいる。

そっとつぶやいた

「おやすみなさい」に

私はなぜか涙をながした。


あなたがはじめて甘えてくれたから・・・・。


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