お盆の近づいた畑で大きな顔をしているのは何といっても枝豆。おやつによし、ビールによしで夏といえば枝豆だが、宮城、山形で農家のお盆に欠かせないのがズンダ餅。知人の畑で枝豆が収穫を迎えたと聞いて我が家でも宮城風のズンダ餅に挑戦した。
まずは畑に出向いて枝豆の収穫である。昨日までの雨で畑の通路には水溜まりができている。それを避けて奥に進むと、すでにウチのがそこの奥さんと枝豆を引っこ抜いていた。畑の隅にこれを集めてつみ取りの手伝いを始めた。用意のいい奥さんは昼間だというのに蚊取り線香に火を付け、隣の柿の木の枝に引っかけている。この季節、畑に座って作業しているとヤブ蚊がやってくるのだそうだ。一畝分の枝豆をつみ取り、自宅に戻りズンダ作りを開始した。

大鍋に塩を一掴み入れ枝豆を茹でる。ほどよく茹であげたらこれを食卓に置き、二人して枝豆剥きをした。ポイントはサヤから取り出した枝豆の薄皮も取り除くこと。これで擂り潰したあとの口触りがよくなるのである。
剥き終わったらすり鉢に入れすりこぎで擂り潰す。これが結構面倒で逃げ回る枝豆を丁寧に擂り潰していく。パサパサしてきたら砂糖水を加え適度な粘りけを与えさらに擂り潰す。砂糖で味を調整するのがポイントである。不思議なことに薄緑色の枝豆が砂糖を加えると鮮やかな緑に変色し見るからにおいしそうになる。
枝豆の破片がご愛嬌に残るくらいまでしつこく擦る小生の隣で、ウチのが鍋にお湯を沸かした。鍋の熱湯で市販の切り餅、手製の白玉団子を茹で、冷水で冷やす。その餅と白玉団子に擦った枝豆をからめればズンダ餅の完成である。

今回のズンダ餅の特徴は畑直送の枝豆に加えて、知人のお菓子屋さんからいただいた上質の業務用砂糖を使ったこと。このお菓子屋さんでは小豆餡にはこの砂糖でなければダメとこだわっているのだが、その砂糖をズンダに使ったら何ともまろやかなズンダが完成した。ウチのがズンダ餅をお菓子屋さんにお裾分けしたら、ご主人からお褒めの言葉をいただいたと鼻高々だった。
焼津ではまだまだ知名度の低いズンダ餅を配って歩き、方々からお褒めをいただき忙しい一日が終わった。
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